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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

久しぶりに庭撮り(M15)

2012-10-22 | 光害地:三鷹からの天体撮影
新月前の富士山で雲と月に阻まれて2天体しか撮影できなかった後の火曜日、10月9日は、日中から非常に良く晴れて澄み渡った空だった。GPVでも宵のうちはかなり良い予報。

平日なので遠征するのはちょっと大変なので、帰宅してすぐに、庭に13cmを持ち出して、久々に庭撮りをしてみる事にした。


この時間帯にうちの庭の隙間から見えそうな天体と言う事で、南天のM15を撮影してみることにした。M15はだいぶ前に、やはり庭から撮影したきりで、当時の腕前レベルなりの写真しかなかったので撮りなおしてみたい所だった。

と言う事で、庭に望遠鏡を広げて極軸をあわせて、さあ撮ろう!と思った矢先に雲が出てきた。



確かにGPVの予報でも遅くなると雲が出るような予報だったが、もう少し待ってくれても良いんじゃないの?

と空に文句を言っても始まらない。幸い雲は薄めの雲がまばらに流れる感じなので、雲の合間を見ながら撮影してみた。とは言うものの撮影中に雲が来たり、変に赤道儀がぶれたりで、42枚撮影して、使えたのは8枚ほどしかなかった。


【↑M15 ペガスス座の球状星団】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm+LPS-P2 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:32秒 8コマ
Noise減算:ON 80倍 35mm版換算で2240mm相当 
撮影場所:東京都三鷹市 撮影日:2012/10/9 19:41-20:47
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→YIMGで回転、
3862mm相当にトリミング(58%)→GIMP2でトーンカーブ・サイズ調整

ピントはかなりしっかり出た感じで、星像がシャープに小さく写った。ただし雲に襲われての撮影だったので、あまり画像をよく見てなかったので30秒露出でも中心部が少し飽和してしまっているのが惜しいところだ。短い露出も撮って置けばよかった。

時間が有れば、M2かM30あたりも撮影したかったのだが、雲の合間での撮影なので、M15が建物の影に入るまで撮影を続けたので、結局、これ一つしか撮れなかった。

でも、この日は、雲の無い所では、眼視で2.9等星まで見えていたので、薄雲さえなければ三鷹としては、冬場にも相当するぐらいの透明度だった。そのおかげで、周辺の暗い星々は、三鷹の光害地で撮ったにしてはまずまずの写りだと思う。これなら暗い山で撮ればかなり迫力が出そうな感じである。

2012.10.9(10/22)



自宅でTEST撮影3(M5)

2012-06-15 | 光害地:三鷹からの天体撮影
昨夜(6/14)は、梅雨の合間の晴れ間で、少し星が見えたので、
久しぶりに土星と火星を眼視観望した。もう少し透明度が高ければ
球状星団でも撮影しようかと思ったが、続く記事の5月10日よりも
更に透明度が低く、北斗七星が4個しか見えないので諦めた。
せっかくの新月期だけど、今週末は遠征は無理だろうな、、、、

さて、5月10日のGPEオーバーホール後のテスト撮影もM104、M51を
撮り終えて、まあ、あまり大きな改善は無かったが、従来のレベル
位では撮れているので、遠征に持ち出しても特に問題は無いだろう。

M51を撮り終えて、まだ10時半過ぎだったので、もう少し撮影を
続けた。空の透明度が高くないので、銀河はあきらめて、以前
三鷹で撮影して結果の良くなかったM5を写してみた。


【↑M5 へび座の球状星団】
SM-R125S/D:130 f:720 Canon IXY 30S F:2.0 f=4.9mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:32秒x16コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) 撮影日:2012/5/10 23:07~23:24
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング
→FlatAideでかぶり補正、GIMP2でトーンカーブ調整、リサイズ

前回の三鷹での撮影は、まだコリメート撮影を始めたばかりの頃なので
その差は歴然だが、比較的最近に遠征で撮影したM5と比べると、
光害の影響で暗い星の写りが少ないので、一回り小さく写っている。
(今回の画像は、小さく見えて寂しいのでトリミングで大きめに
切り出しているので、その差は、判り難いが、、、)

加えて、かぶり補正の結果でかなり星が赤くなってしまっている。
遠征地では多少赤みが含まれてるかな?位に写った星が、完全に
オレンジ色だ。しかも補正のおかげで、全体の色味も少し青緑だし、、、

なかなか光害のかぶりの多い画像を、山での画像に近づけるのは
至難の業のようだ、、、、

2012.5.10(6/15)


自宅でTEST撮影2(M51)」

2012-06-13 | 光害地:三鷹からの天体撮影
GW中にオーバーホールしたGPEの様子を見る為、GW明け5月10日に
自宅で撮影テストをした。最初は南天の比較的仰角の低いM104を
撮影したが、どうにも空の透明度が低いのに加え、まだ時間が早い為
光害の影響も強く、写りは今ひとつだった。1枚目の撮影枚数は少なか
ったが、追尾エラーによる撮影写真の使えた率は、69%程だった。

やっぱり、こんな条件では低空は厳しいかと、少し高度が有って、
前回の撮影で割とまともに写ったM51を撮影してみた。

【↑M51 子持ち銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 Canon IXY 30S F:2.0 f=4.9mm コリメート法
UW6mm 120倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:64秒x16コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) 撮影日:2012/5/10 21:53~22:32
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング
→FlatAideでかぶり補正、GIMP2でトーンカーブ調整、リサイズ

30枚撮影し最終的に使えたのは16枚なので、使えた率53%と成るのだが
私が撮影した画像から選んだ追尾の乱れの少ないコマは21枚だった。
撮影の途中で細い電線が横切ったのか、多少明るさの変化したカットが
混ざっていて、Registaxではねられてしまった結果であるので、追尾の
乱れたエラーとしては、使えた率70%といった感じだろうか。

ちなみに、前回の2月の寒い日に撮ったM51と比べると、かなり写りは
良くない。前回は、‐7℃と三鷹とは思えない寒さだった事もあり、
空の透明度が高く、撮影時間も薄明前の4時過ぎで、高度も北中と
期せずしてBESTに近い条件だった事を考えると、5月の透明度の
下がった空と、まだ22時台の街の明かりの影響を考えると、
しかたの無い所かもしれない。

スタックとリサイズのみの元画像とそれぞれのRGBのヒストグラムを
見てみると以下の通りだ。

2/3撮影の元画像とRGBヒストグラム↓

今回の元画像とRGBヒストグラム↑

元画像を見比べるとどちらも写りが薄いので多少の差しか無い様に
見えるが、RGBのヒストグラムで見るとかなり違うのがわかる。

Bのレベルはどちらも2/3位まで行ってるので、たぶんこのレベルで
ほぼ飽和と感じて、露出時間を決めてる感じだろうか。大きく違う
のはBやGに対して、Rがあまりレベルが高くない事。これって
光害はB、G成分が多くて光害で飽和に近づいた時に、Rが十分に
露光されていないって感じだろうか?かぶりを減算処理しているので
一番少ない赤があまり引かれず、残った画像が赤くなるイメージ
だろうか?

実際の所、前回はF3.7で64秒露出出来たのに、今回はF4.5で64秒が
やっとなので、前回の2/3しか露光出来ていない事になるし、、、
結果として、かぶり補正後の色味も赤くなってしまい、カラーバラ
ンスを調整しても、前回のような白色には成らなかったと言う事か。

やはり、光害地での銀河撮影は、条件を揃えて出来るだけ良い時に
撮らないと難しい事を再認識した。

2012.5.10(6/13)


自宅でTEST撮影1(M104)

2012-06-11 | 光害地:三鷹からの天体撮影
関東も梅雨入りして、昨日今日と雨続き。このまま一ヶ月ぐらい
星空は期待できないのかな、、、、

さて、GWにオーバーホールしたGPE赤道儀、遠征に行く前に一度は
自宅でテストしておきたい。GW中はほとんど晴れなかったが、
GWを明けて5月10日に少し晴れたので、早速、庭にGPEと13cmを
引っ張り出してテストしてみた。

さて、ターゲットに何を写そうかと考える。64秒、又は101秒時の
追尾エラーの成功率を見たかったので、三鷹で64秒の露出が掛け
られる対象とアイピースの組み合わせで試す事とする。

三鷹で64秒の露出を掛けられるとなると、空の条件がよっぽど
良い時で9mm80倍=F3で可能だが、この日は余り空の透明度が高く
ない感じ。やっぱり冬場に比べて、春から初夏に掛けては少し
透明度が悪い。しょうがないので6mm120倍=F4.5にして64秒露出を
掛けるとして、先ずは、南天のM104を狙ってみた。


【↑M104 ソンブレロ銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 Canon IXY30S F:2.0 f=4.9mm コリメート法
UW6mm 120倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:64秒x9コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅)撮影日:2012/5/10 20:50~21:03
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング、
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2でトーンカーブ調整、リサイズ

M104は高度が低い事もあり、まだ8時台と早い時間では、透明度の
悪い空と光害の影響をかなり受けてしまった。おかげで、
フラットエイドで補正後の画像はかなり赤くなってしまい、トーン
カーブで、カラーバランスを調整しても、この辺が限界だった。

3月に自宅で写した物と比べると、倍率もカメラも違うので、一概には
言えないが、色味だけでなく、暗黒帯の部分と、銀河の下側の部分の
出具合がかなり悪い感じだ。

又、南天は、建物の間を通過する間しか撮れないが、なんだかんだ
で手間取って、13枚撮影した所でアパートの影に入ってしまった。
13枚中エラーの少ない物を選ぶと9枚程となり、使えた率は69%ほど。
但し、120倍という高倍率を考慮して多少甘めに選んではいるが、、、

オーバーホール前と比べて、そう大きく改善した訳では無いような
感じかな~、、、

PS:後で考えると、ISOを落として長秒TESTすれば良かった、、、orz

2012.5.10(6/11)

高倍率の効果は?(NGC4565)

2012-03-26 | 光害地:三鷹からの天体撮影
今日、3月26日は、金星と木星のランデブーに加えて月が間に入って
面白い構図になっていたので、一枚追加です。ちょうど手前に梅の花
が咲いていたので、一緒にパチリ。星空撮影で無限遠フォーカスに
してたので、花にピントが合ってないのはご容赦を、、、


【↑月を間に、金星(上)と木星(下)のランデブーと春目前の梅の花】

さて3月15日の自宅撮影に戻り、M81を撮り終えて、次は何を写そうか?
M104で比較撮影するには、少し時間が早すぎて、まだ建物の間に顔を
出していない。そこで昨日撮り損ねたNGC4565を120倍で撮って見る事に
した。本当は9mm・80倍の画像のある物の方が比較できて良いのだが、
いかんせん、M104はまだ見えないし、、、、

NGC4565は、9.6等級、16分角のエッジオンの銀河である。
NGCナンバーではあるが、銀河の中では比較的大きな見かけを持つ。
120倍で試すには、返ってちょっと厳しい大きさかもしれない。


【↑NGC4565 かみのけ座のエッジオン銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW6mm 120倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:80秒x14コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅)撮影日:2012/3/15 23:52~24:47
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング、
→FlatAideでかぶり補正→YIMGでレベル補正、リサイズ

9.6等なので、そう明るい方ではないが、エッジオン銀河なので、
しっかりと横から見た銀河の形が映し出された。中央の明かるい所の
直ぐ左上に、暗黒帯が横切り、反対側の銀河部分も少しだけだが
写っている。光害地の三鷹からの撮影であることを考えると、
十分な写りと言えるだろう。

やはり、三鷹から銀河を狙うなら、エッジオン銀河が狙い目だろうか。


【↑スタック・リサイズのみのトリミング・画像処理無し画像】

フェースオンでも、腕がしっかりと明るいものは意外と写るが、
残念ながらM51位しか、丁度よいのが見当たらないし、、、

しかし、高倍率を使った事で、細かい所が描写できたかどうか、
80倍の画像が無いから何とも言えないのだが、、、、
次回はNGC4565を80倍で撮るか、M104を120倍で撮ってみないと、、、

2012.3.15(3/26)