航海中、トイレタイムで道の駅に寄った。
相変わらずリッターバイクが数台停まってて、盆栽の品評会が開催されてます。
そんなのは無視して、とっとと用事を済ませます。
で、品評会会場から少し離れた場所にAX-1の最終型が1台停まってました。
これね、30年近く前に私がTWに乗る前乗ってたバイクだったんです。
当時、10年以上寅車を乗り継いで、道南の林道全部と言っていいぐらい走ってました。
それで、初見で行く林道がなくなって、遠洋航海しつつも軽い林道なら走れるだろうと思って買ったバイクでした。
その思惑通り、遠洋航海は抜群に楽だし、フラットダートなら余裕でこなしました。
足の短い寅車(航続距離200km弱)と違い、300km程度は余裕で走る。
しかもライトも2つ目だから当時としては明るいし、馬力(29PS)も一般道では十二分でした。
そんなわけで懐かしかったので、無理矢理AX-1のオーナーさんとお話した。
でもね、このバイクに乗った期間は、わずか3年です。
その理由は『詰めが甘いから』です。
私見ですが、99%寅車に勝ったバイクだったけど、残り1%走れない場所があったんです。
例えば、川原や30cm程度の倒木越えや渡河、寅車では登れる激坂、ガレ場がそれ。
当時はまだ若かったので、現場までの道中がいくら速くても最後の詰めが甘かった。
結局、TWに乗る事によってその1%はほぼ解消されたが、残りの99%に不満が出た。
それでも22年間乗ったわけですから、99%より1%の方に価値があったわけです。
今はカブ2台となってしまい、99%も1%も不満が残ります。
でも、楽しいから許せてしまう謎。