クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

終わらざる夏 上 浅田次郎著

2010-10-17 11:00:53 | 読書
 第二次大戦末期が舞台。この時期には、ある程度の人は敗戦を考えないまでも、日本は勝てないことが分かっていた様です。この昭和20年の夏に招集された兵士、家族を取り巻く様々な葛藤がこの本の主題です。招集される年齢の上限は45歳。この45歳ギリギリで招集された翻訳家。それまでの戦争で利き手の指を失った軍曹。そして、偽の診断書を書き、兵役逃れを手助けしていた病弱な医学生の3人が、北海道の更に北の千島に出兵する。上巻では、これらの人物が招集され、千島のすぐ近くまでの本人、家族のとまどいが描かれています。
 当時の日本は、なぜここまで戦ってしまったのか?この時の日本人の気持ちはどうだったのか?それが知りたくてこの本を読み始めました。軍国主義によって国民の行動を支配してしまうと言うことは本当に最悪だと思います。この最悪の国に戻させないようにしなくてはと、痛感しました。

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