水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

石上神宮 1 参道~楼門 < 奈良県天理市布留町>

2015-09-21 | ├ 奈良(ひとり旅)

 

奈良つづき。

 

 

 

 

近鉄線で天理駅下車。

相互利用可のおかげで、JRだけでなく近鉄もマナカが使えるから便利ねー。

 

京都→郡山(近鉄)、郡山→天理(近鉄)、
そしてこの後の天理→三輪(JR)も、ぜんぶマナカ使用で。

確か特急でさえなければOKだっけ?

本当に助かります。

 

ここから石上神宮までは、バスの本数がかなり少ないので徒歩(20~30分)かタクシーで。

今回、時間短縮のため往復ともタクシーを利用したので、10分かからず行き来できました。

 

 

式内社、石上神宮(いそのかみ じんぐう)

 

こちらも、読めそうで読めない神社名のひとつ。

この社号標は明治16年の建立で、少宮司に任ぜられた富岡鉄斎の筆によるものだそうです。

 

 

参道に入った途端に空気がかわる。

神社に行ったときの、この瞬間が好きです。

俗世間から切り離されて、
時間の流れが違う空間でゆったりとしたひとときを過ごせる幸福感でいっぱいになる。

 

 

今でこそ「~神宮」という名の神社は全国に二十数ヶ所ありますが、
終戦までは、社号として神宮号を名乗るには勅許が必要でした。

『日本書紀』に記された「神宮」は伊勢神宮と石上神宮だけであり、
その記述によれば日本最古設立の神宮となります。

その後、平安時代の延喜式神名帳では、石上神宮にかわって
鹿島神宮と香取神宮が「神宮」と記載されます。

以来、江戸時代まで「神宮」を社号とする神社は、伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の三社のみでした。)

 

 

戦後は神社の国家管理は廃止され、神社の序列なども無くなりましたが、

かつては格式の高い順に、

 ①~神宮

 ②~宮

 ③~大社

 ④~神社

といった具合だったようです。

 

「~神」の「(みや)」は、「御屋(みや)」であり、「神=神の御屋)」。

神が常に存在している格式高い場所のこと。

 

「~大」「~神」の「(やしろ)」は、「屋代(やしろ)」であり、「御屋の代わり」。

祭祀の際、神に降臨してもらうための仮の場所のこと。

 

なお、現在でも神社本庁の傘下において「神宮」を名乗る神社は、
特別な由緒を持つものに限られているそうです。

 

 

大鳥居

 

 

どっしりとして、とても重厚感のある鳥居です。

このへんから、境内の鶏さんたちがコケーーーーって叫んでいるのが聞こえてくる。

 

 

 

万葉歌碑

万葉集の巻4(501番)、柿本朝臣人麻呂の歌が刻まれています。

 

未通女(おとめ)らが袖振山(そでふるやま)の瑞垣(みづがき)の久しき時ゆ思ひき吾(われ)は

 

 

あれ、写真整理のときに気付いたけど、
立て札の真ん中あたりにセミの抜け殻が必死の格好でくっついてたんだね(笑)。

根性だ。

 

 

神杉

樹齢400年

 

 

大鳥居を過ぎて左手に、静かに佇んでいました。

 

 

祓所

社務所の前にあった祓所。

白い小石が敷き詰められています。

 

四方に注連縄が張り廻らされている清浄な場所で、普段は立ち入りできない場所。

 

 

今は休憩所として使われている建物ですが、かつては拝殿前にあった舞殿で、
1940年に移築されたもの。

 

 

放し飼いにされている神使のニワトリさんは人慣れしていて、境内を闊歩している。

人が近づいても写真撮られても動じない。

 

 

それどころか、自分のほうから突っ込んでくる(笑)。

すごい勢いでこっちに突撃してくるから何かと思っちゃったわよ。かわいーなあ。

 

 

ニワトリたちに餌をやる巫女さん。この方、めっちゃ綺麗だった!

 

 

 

廻廊

現在の廻廊は、昭和7年に建てられたもの。

1570年に修覆したという記録があるため、廻廊自体はかなり以前から設けられていたようです。

 

 

 

 

手水舎

 

 

 

 

 

楼門(重文)

1318年建立。

 

 

廻廊の中央に据えられた壮麗な楼門です。

 

 

山縣有朋の筆による、「萬古猶新(ばんこゆうしん)」の文字が刻まれた木額。

 

 

萬古とは、遠い昔から今までのこと。永遠に変わらないもの。

萬古猶新は「ばんこ なおあらたなり」と読み、本当に大切なものは不変であるという意味らしい。

 

 

 

では、楼門を抜けて拝殿へ。

 

 

その②へつづく・・。

 

 

 


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