奈良つづき。
法隆寺の南方2キロほどの場所に鎮座する、広瀬大社へ向かいます。
徒歩でも30分ほどの距離ですが、
時間に余裕がない(法隆寺にて1時間オーバー(笑))ため、
タクシーで移動。
式内社 廣瀬大社
旧称は廣瀬神社。
ちなみに、今回訪問した
法隆寺・廣瀬大社・龍田大社の位置関係はこちら。↑
(クリックで拡大します)
鎮座地は、大和盆地を流れる河川のほとんどが一点に合流する場所。
まさに水を司る神の坐する聖地となっています。
不毛田川沿いの静かな参道をしばらく歩きます。
参道両脇には、摂末社がいくつか鎮座していました。
まず、左手に稲荷社。
扁額には日の丸大明神の名。
神社でみかける明神号や権現号は、
神仏習合(密教系)の名残り。
日頃お稲荷さんはあまり撮らないんですが、
こちらの木がとても素敵だったので。
お向かいに日吉社。
日吉社だけどキツネさん。
ここは、塀の内側に沿って、右回りに渦巻く流れがぐるぐると。
流れは参道へは出て行かず、ずーっと中で回っている。
さらに渦の中央に仁王立ちのヌシさんがいて、
入ってくる穢れを斬りまくってるような。
あぁここ、祓戸みたいな場所なのか。
面白いけど、繊細な人は酔っちゃうかな。
少し先に、今度は正式な祓戸社。
手水の禊が必須なように、
祓戸社を見かけたら必ず参拝して、穢れを落とします。
ん?なにやら遥拝所っぽいものが・・。
よーく見ると、『三輪山遥拝所』と書かれていました。
神社から南東13キロほどの場所に三輪山があるんですが、
こちらの由来を神社の方に尋ねたところ、
『遥拝所ができたのは戦前~戦中で、当時はここから三輪山がよく見え、
大阪からの参拝者などがここで三輪山を拝んでおられた』との事でした。
一の鳥居から400メートルほどで、本殿域へ。
参道を歩き出してから、長い間ずーっと私の周りをヒラヒラ飛んでいた黒蝶が、
このあたりで後方へ飛んでいきました。
案内してくれたのかな。ありがとう。
大好きな両部鳥居。
これも習合色(密教系)を色濃く残すもの。
手水舎
明るく開けた境内はとても清々しく、
訪れた者の滞った淀みや負を、一気に蒸発してくれるかんじです。
来てよかったと心から思いました。
神馬さんにもごあいさつして、
拝殿へと赴きます。
その2へつづく。