伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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群馬に株式会社立の小学校誕生

2015-04-03 17:47:45 | 外国籍児童
本日、4月3日付け朝日新聞から。
詳しくは紙面をご確認下さい。

株式会社群馬フェリーチェ学園が経営する
「フェリーチェ玉村国際小学校」が4日玉村町で開校します。
学校教育法に基づく認可を受けた正式な学校。
株式会社立の小学校の開校は県内では初めて。

英語イマージョン(英語漬け)教育を掲げ、
「言語学習の黄金期と言われる12歳までに
 本物の英語力を身につけさせたい」
と校長先生。

同校のホームページによれば、
英語バイリンガル教育を基本とし、
モンテッソーリメソッドを取り入れた教育で、
英語力のみならず思考力・創造力を身に付けた、
心身ともに優れた国際人を育成することを目標
としています。

国語と一部の算数以外は、
すべての授業や休み時間も英語。
5年生が、高校卒業レベルの英検2級に合格したこともある。

これまでは正式な学校でなかったので、
法律上は私塾あつかい。
そのため通っていた児童は、地元の小学校に籍を置き、
長期欠席の扱いで同校に通学していたのでした。

校長先生の田村正幸さんは、
ミラノの日本人学校の勤務経験があり、
48歳のときに公立学校を退職しました。

それから伊勢崎市内の
チャーチ(教会)スクールの運営にかかわり、
その後、信徒以外も通えるように
私塾のインターナショナルスクールを設立されたそうです。



(多田コメント)

群馬県内には、英語漬けの小学校の先輩として
太田市に「ぐんま国際アカデミー」があります。
2校目の誕生、おめでとうございます。

これからいっそう国際化が進むと思いますので、
バイリンガルの能力は、強力な武器になるでしょう。

しかし、私は全ての小学校が、
英語漬け教育をする必要はないと思います。
海外へ行って活躍するのは一部の人であり、
多くの子どもたちは日本で仕事をすると思いますので。

そこで、私立で行う意義があると思います。
子どもに特に英語を学ばせたい、と考える保護者は
授業料を払って、この私学へ通わせればよいわけです。

自治体が公立でこのような学校を運営すると、
子どもや孫が、英語学校に通っていない市民の税金も
投入することになりますので、
税負担の適切性や、公平性などに問題があると思います。

現段階では、
英語漬けの学校はまだ特別な教育なので、
それを望む親は、公的な運営補助もありますが、
基本的に授業料を負担して通わせることが適切と思います。

日本の公立学校になじめない
外国籍の児童も多く通っているのではないでしょうか。
多様な教育の機会やあり方は望ましいと考えていますので、
「フェリーチェ玉村国際小学校」応援します!

特区申請して後押しした
玉村町も素晴しい取り組みだと思います。
「フェリーチェ」とは、イタリア語で「幸せ」。



(補足)

私は、
全ての公立学校が私学や株式会社立になればいいと
考えているのではありません。

基本的には地域の子どもは地域の公立学校へ通う、
現在の制度を基盤としつつ、その中で、
特別な教育を受けさせたい、と考える保護者がいるなら、
その特別な負担は税金からで無く希望者が自分で払う方がよい、
という趣旨です。

このことから、もし特別な教育を行うのであれば、
公立でなく私学が良いと考えています。

また、不登校児童や外国籍児童が通常の公立学校に馴染めず、
まったく教育の機会が失われてしまうよりも、
フリースクールや私学など多様な教育の場があり、
選べる多様性を確保しておいた方が、
社会としてセーフティーネットになると思います。


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