K RAUM  お料理を主に日々のことを書いています。

梅雨の晴れ間の猛暑日

2009年6月27日(土)

昨日今日、東京は夏本番を思わせる真夏日、猛暑日でした。

三年ほど前の11月の末、亡父の通夜で感動的な一場面がありました。亡き父の4歳年下弟T叔父さんは喘息のために酸素吸入を付けての列席でした。翌日の告別式の参列は無理とのことで、通夜はT叔父さんにとって父と最後の最後のお別れでした。T叔父さんはお棺の中の父の遺体に「兄さん!!」と声をふり絞った叫び声。明治から大正前期に信州の農家に生まれた10人の兄弟姉妹のうち下の三人が残っていました。その一番上の父が91歳の生涯を静かに終わった告別式に、直ぐしたの弟の叫び、その血縁の絆の強さに息を呑みました。今日、梅雨の晴れ間に90歳で逝去したT叔父さんを送りました。亡父の10人の兄弟姉妹は末弟、88歳のK叔父さんだけになりました。K叔父さんはお清めの献杯の挨拶で、片腕をもがれたようです。Tが生きていた時と同じように仲良くしていただきたい。お願いします、と、、、とても心を打たれました。世では「ご冥福をお祈りします」が一般にいわれますが、黄泉の国で幸せになるとはどのようなことでしょうか。この言葉は、生きている人々が幸せに仲良くするということだと思います。K叔父さんがとっさに出た言葉か、考えていた言葉か分かりませんが、すてきな言葉で献杯の挨拶をなさったと思いました。亡き父のH、そしてT叔父さん、S叔父さんは大正期の前半の生まれです。まさしく昔のお父さんです。でも、昔のお父さんとは一味違うような感じの人たちです。とても穏やかな人柄で、荒げた声を聞いたことがありません。そのDNAを受け継ぐ世代が集まった平和の森でのT叔父さんを送る会の通夜は長蛇の列、T叔父さんも妻の叔母さんも兄弟姉妹が多かったので、お清の席で初めて会う従兄弟&子供たちも何人かいました。まさしく死せる叔父、生ける親族を親密にするよい会でした。

大田区平和の森公園

平和の森会館

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