手稲山麓チッターズ

北海道中彷徨奇譚

戦慄!手稲山麓でヒグマと遭遇の巻

2011年10月25日 | 生き物

手稲山麓を中心に連日のようにヒグマの目撃情報が報道されているが、
今年の山事情はヒグマなど野生生物にとっては聊か深刻な事態である。
普段ならこの時期はドングリやコクワといった秋の味覚が豊富に採取できる
のだが、今年はどこに行っても見かけることは出来ない。
これは冬眠を間近に控えたヒグマにとっては忌々しき事である。
当然の事ながら餌を探して人里まで降りてくるのも頷ける話ではある。
 
 
それにしても・・・物凄い数の「クマ注意」の看板である。
例年の3倍はあるだろう。
どれもこれもつい先日といった感じの新しい日付が書かれている。
手稲山麓に店を構える「そば処味彩」のゲマタニ社長は、一連のヒグマ報道に
刺激され、毎日のように手稲山麓を車で徘徊してはヒグマと遭遇の
BIGチャンスを狙っていたようである。
10/23の深夜にはワシも同行させられ出現ポイントをくまなく回ったが、
ヒグマの痕跡は微塵も確認できなかった。
 
 
そして運命の10/24(月)21:00頃。地元消防団の雄☆ゲマタニ社長を
筆頭に手稲山麓Z会の一味(waka・taaaka・ザワキチ)は再度手稲山の
出現ポイントへ向け出発する。
札幌稲雲高校の付近は昔から親子グマの目撃情報が絶えない場所であり、
今季も多数の目撃情報が寄せられている絶好の観察ポイントである。
 
 
まず手始めに高速道路高架下を通過し、手稲山麓通り(旧道)を手稲山
山頂に向け車2台で登っていく。すると・・・
400m程登った先の右カーブ途中、道の真ん中に巨大な黒い物体が・・・
 
ひっ・・ヒグマぢゃ~~!!☆×□※△!!W(;`□´;)W
 
危うくヒグマを跳ね飛ばしそうになるも、急ブレーキで回避!
これに対してヒグマは大して驚いた様子もなく、道の端っこにエスケープし、
ワシらを横目で睨みつけている。この間なんと10秒。
ピリッツァー賞モンのBIGシャッターチャンスにもかかわらず、当然のことながら
車外に出て撮影する度胸はない(核爆)。
気持ち的にかなり焦っていたが、すかさずフロントガラス越しに強制発光で
一眼のシャターを切るも、フラッシュがガラスに反射し見事に失敗!(悲)。
二枚目の準備をしていた最中にヒグマは藪の中へと
消えていったのである・・・(T_T)。
姿形や毛並みの良さからも、恐らく2~3才程度の若いヒグマである。
体長は1,5m~1,7mくらいで2mはなかったと思われるが、
立ち上がれば間違いなくワシらの身長よりは高いだろう・・・。
 
 
解説すると、ヒグマは最初A地点に座って何かを食べていたようである。
その後ワシらの車が急に現れたため、ヒグマはB地点に移動。
そのままその場所に背を向けてドッカリと座り、こちらの様子をチラチラと
横目で伺っていた。その5秒後にカメラのシャッターを切る。
モニターで見ると明らかに失敗とわかり、今度は車の窓をあけて
身を乗り出し2枚目を取ろうと思った瞬間に逃げられてしまった訳である。
今日はもうここには現われてはくれないだろう。
非常に残念ではあるが次のポイントへと向かう。
それにしても・・・10数秒間の出来事ではあったが、Z会のメンバー4人が
同時に10m圏内という至近距離でヒグマを目撃するという非常に希少な
体験が出来てとても嬉しい限りである。
 
 
ここは乙女の滝付近である。ここは毎年のようにヒグマの目撃情報が
絶えない地域だ。入口はヒグマの影響で完全に閉鎖されている。
この時間に丸腰で入山するような人間はさすがにいないだろう・・・(笑)
 
 
ここは10/23に目撃情報のあった金山某所である。もろに住宅地である。
しかも裏手は山。このシチュエーションならヒグマが現れてもなんら
おかしくはないが、すぐ近くには小児用の公園がある。
小学生以下の子供を持つ親の気持ちを考えると・・・。
 
 
約30分後に先ほどのヒグマ目撃地点へ戻ってみたが、
やはりヒグマを見ることはできませんでした。まぁ当然ですよね。
またZ会のメンバーで近いうちに行ってみます。
ヒグマウォッチングをするなら今の時期しかありませんし。
皆さんもこういった場所に行くのはいいですが、間違っても
餌なんか撒かないで下さいね。
餌付けされたヒグマは凶暴化し、将来的に必ず人間を襲います。
ヒグマとの共存、大事な事ですが人を一撃で殺せる
危険動物なだけに色々と課題も多いと思います。
食べ物が無いのなら、増え過ぎて社会問題化している
エゾシカを食べればエエのにね(笑)