私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

バーント・ノートン Ⅴ 1~4行目

2009-11-25 18:39:30 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton     T.S.Elliot

        Ⅴ[ll.1-4]

Words move, music moves
Only in time; but that which is only living
Can only die. Words, after speech, reach
Into the silence. Only by the form, the pattern,


バーント・ノートン     T・S・エリオット

        Ⅳ[1-4行目]

ことばは移ろう 楽の音も
ただ時の内に けれどただ生けるもの
のみただ死にうるもので ことばらは語りののちに
しじまへといたる


 ※「Only by the form, the pattern,」以下は次にまわします。










バーント・ノートン Ⅳ 6行目~最終行

2009-11-24 21:28:13 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton     T.S.Elliot

        Ⅳ[l.6-last]

Chill
Fingers of jew be curled
Down on us? After the kingfisher's wing
Has answered light to light, and is silent, the light is still
At the still point of the turning world.


バーント・ノートン     T・S・エリオット

        Ⅳ[6-最終行]

冷ややかな
イチイの指はわれらの
うえにまきおりようか かわせみのつばさが
光に光を応えて そののちに しずまって 光は未だとどまる
めぐる世のとどまるところに



 ※イメージの非常な美しさのわりに訳が美しくない…。のちのちやり直すかもしれません。最終行の「the still point of the turning world]はⅡの16~19行目のリフレインです。10/27日に拙訳有。↓
「めぐる世のとどまるところ 肉もなく/肉の否定もなく/来るもなくまた向かうもなく そこに躍動が/在る」。いわゆる「永遠を感じる刹那」ってやつなのでしょう。煌めきに自我を忘れる瞬間?




バーント・ノートン Ⅳ 3~5行目

2009-11-23 21:19:58 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton     T.S.Elliot

        Ⅳ[ll.3-5]

Will the sunflower turn to us, will the clematis
Stray down, bent to us; tendril and spray
Clutch and cling?


バーント・ノートン     T・S・エリオット

        Ⅳ[3-5行目]

日を向く花はかえりみようか われわれを クレマチスは
迷いうなだれ首をたれるか 巻きひげと小枝は
すがりつこうか

 ※「クレマチス」の含意が分からん。そもそもどういう花か?



バーント・ノートン Ⅳ

2009-11-22 17:52:17 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton     T.S.Elliot

        Ⅳ[ll.1-2]

Time and the bell have buried the day
The black cloud carries the sun away.



バーント・ノートン     T・S・エリオット

        Ⅳ[1-2行目]

時と鐘とが真昼をうずめ
黒雲が日をはこびさる


 ※またしても二行。とにかくもうBurnt Norton終わらせます。そして浪漫派に走る。







バーント・ノートン Ⅲ 33~最終行

2009-11-20 20:50:53 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton     T.S.Elliot

        Ⅲ[ll.33-last]

This is the one way, and the other
Is the same, not in movement
But abstention from movement; while the world moves
In appetency, on its metalled ways
Of time past and time future


バーント・ノートン     T・S・エリオット

        Ⅲ[33-最終行]

これはひとつの道であり いまひとつもまた
異ならず 移ろいの内ではなく
移ろいからのあきらめの内にあって そのあいだも 世は慾の
内を移ろう 敷かれた道のうえを
過ぎたるときと来ぬときのうえを