私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

バーント・ノートン Ⅳ 6行目~最終行

2009-11-24 21:28:13 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton     T.S.Elliot

        Ⅳ[l.6-last]

Chill
Fingers of jew be curled
Down on us? After the kingfisher's wing
Has answered light to light, and is silent, the light is still
At the still point of the turning world.


バーント・ノートン     T・S・エリオット

        Ⅳ[6-最終行]

冷ややかな
イチイの指はわれらの
うえにまきおりようか かわせみのつばさが
光に光を応えて そののちに しずまって 光は未だとどまる
めぐる世のとどまるところに



 ※イメージの非常な美しさのわりに訳が美しくない…。のちのちやり直すかもしれません。最終行の「the still point of the turning world]はⅡの16~19行目のリフレインです。10/27日に拙訳有。↓
「めぐる世のとどまるところ 肉もなく/肉の否定もなく/来るもなくまた向かうもなく そこに躍動が/在る」。いわゆる「永遠を感じる刹那」ってやつなのでしょう。煌めきに自我を忘れる瞬間?