大学の講義で「絵はいらない」という見解と出会いました。
よく聴いていると、絵よりも文字のほうが先という立場から発展していった学問の証明をされる方でもあったのです。
「ニワトリが先かタマゴが先か」の話にも思えます。
そのときから、「絵があってもよいのではないか?」という絵を描いてきました。
それが私にとってのイラストレーションでした。
「似顔絵が必要だ!」「似顔絵を藝術に!」という立場の方にとって、私の絵の存在は、目の上のたんこぶかもしれませんが、「似顔絵はいらない!」となりそうなときでも、そうならないための「似顔絵もあってもよいのではないか」と思える似顔絵も多く描いていきたいと考えています。