似顔絵でよくあるのが、似顔絵ではなく、肖像画でもよかったということ。
似顔絵の依頼かと思って話を進めても、どうもかみ合わない。
そんなときは、肖像画であるのかもしれない。
肖像画と似顔絵の違いは、再現と誇張。
再現とは、客観的にあるがままに描こうとすること。
誇張とは、主観的に特徴を大げさに描こうとすること。
似顔絵は主観的であるため、似ているか似ていないかということが起きる。
肖像画は客観的であるため、似ているか似ていないかということが起きづらい。
似ているか似ていないかの遊びがあるときには、似顔絵が有効で、気にならないようにするには、肖像画のほうが好ましい。
似顔絵には、笑いや遊びの要素が強く、肖像画にはそれがない。
真面目に描き続けていると、つい笑いや遊びの要素がなくなり、肖像画に寄ってしまいがちである。
今一度、笑いや遊びの要素のある、洒落になる絵ということを考えて、似顔絵を描いてみてほしい。