ムネオ日記
2009年7月10日(金)
国後島古釜布から根室に向かう。雨で島影がよく見えない。
国後島も昨日の日ロ首脳会談の結果を嘆いていると受け止めたのは、一人私だけではないだろう。択捉島の空の下で、新しい流れ、提案を、一縷(いちる)の望みを持って期待していたが、泡沫(うたかた)の夢となった。
「新たな独創的で型にはまらないアプローチ」で解決するといった2月のユジノサハリンスクでの会談は何だったのか。4月のロンドン金融サミットでは首脳会談が行われなかったので、今回のサミットに賭けたのだが、全く予想外の結果であった。
麻生首相の政権基盤の弱体化もあるが、外務官僚が本当に麻生首相を支えて来たのかどうかも検証しなくてはならない。端から見て「命がけで麻生首相を守る」という気迫をもって日ロ外交に当たっている者が何人いるだろうか。これでは麻生首相もかわいそうである。
小渕首相が日本の総理として25年ぶりにモスクワを訪問する際、元外務省主任分析官の佐藤優さんは、約2か月の間、毎週モスクワ―東京間をシャトルし、情報を取ってきたものだったが、今、それだけの人はない。あの当時を懐かしく思いながら、間違いなく近づいていた北方四島が、小泉政権以後、段々と離れてしまったことを悲しく思う。元島民、そのご家族を想う時、申し訳ない気持ちで一杯だ。
やはりここは政権交代をして鳩山政権をつくり、「独創的で型にはまらないアプローチ」ではなく、「現実的解決」に向けてやっていくしかない。早く選挙をすることが国益に一番資すると考えるのだが。
12時過ぎに無事根室港入港。波もそれほど高くなく、順調であった。
13時から記者会見。私は、「ビザなし交流は大事であり、進めた方が良いが、見直しもすべきだ。マンネリ化している部分もある。
また、島には日本製品がない。港の工事、空港整備も進んでいる。ここに日本企業の高い技術力を活かし、安全、安心な日本の食品を提供し、環境でも日本のノウハウ、取り組みを四島で活かすべきだ。『不法占拠だから向こうの許可をもらうわけにはいかない』と外務省は言うが、北方四島は日ロの係争地域であり、この問題はスターリンの残滓(ざんし)である。日ロ両国の最高首脳が、法と正義、過去の全ての約束事に基づいて解決することで合意している。外交は外交として政府間でしっかりやる。経済は経済で協力できることは協力していくといった、現実的判断をする時ではないのか。
いつまでも旧ソ連時代と変わらない対応で、ただ指をくわえているだけでは何の前進もない。割り切って、できることはやっていくことが大事である。これも今の政権では無理だ。鳩山新政権で思い切った決断をしてもらいたい」と話す。
17時15分中標津空港発で丘珠に飛び、札幌で早速、民主党の地方議員と選挙協力の打ち合わせをする。
しっかり選挙協力をして、結果を出して行かねばならない。
20090710-1
「2009.7.10 ビザなし訪問団記者会見」
20090710-2
「2009.7.10 フォーラム神保町in根室」
◎
本日提出した質問主意書4件
・
№446 外務省幹部が1960年の日米安全保障条約改定時におけるいわゆる「核持ち込み密約」の関連文書を破棄するよう指示したとされる件に関する質問主意書
・
№447 外務省の大使館及び総領事館における便宜供与に関する第3回質問主意書
・
№448 殺人罪等に問われているフジモリ・元ペルー大統領に対する政府の保護等に関する質問主意書
・
№449 在ウズベキスタン大使館に配置され所在がわからなくなった日本画に関する再質問主意書
○
本日受領した政府答弁書12件
・
№414 1960年の日米安全保障条約改定に際したいわゆる「核持ち込み密約」に係る外務省事務次官経験者の証言に関する第3回質問主意書
・
№415 在ロシア連邦日本国大使館員に支給されている住居手当等に関する質問主意書
・
№416 外務省の在外公館派遣員制度に関する第3回質問主意書
・
№417 いわゆる足利事件における検察庁の責任に関する第3回質問主意書
・
№418 北方四島への人道支援に対するサハリン州政府の見解に関する再質問主意書
・
№419 北方領土問題等解決促進特別措置法の改正に対するロシア側の抗議等に関する再質問主意書
・
№420 政府による我が国の領海幅設定と一九六〇年の日米安全保障条約改定に際したいわゆる「核持ち込み密約」との関連性等に関する再質問主意書
・
№421 いわゆる足利事件について最高検察庁次長検事が謝罪した件に関する第3回質問主意書
・
№422 政府による補正予算を用いたいわゆる国立漫画博物館建設の必要性等に関する質問主意書
・
№423 いわゆる飯塚事件に関する第3回質問主意書
・
№424 内閣総理大臣を名指しで非難しつつ北方四島返還方針の堅持を政府に求める意見広告に対する政府の認識等に関する再質問主意書
・
№425 参議院予算委員会において北方四島の我が国への帰属確認を段階的に行うことはしないとした麻生太郎内閣総理大臣の発言に関する第3回質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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2009年7月10日(金)
国後島古釜布から根室に向かう。雨で島影がよく見えない。
国後島も昨日の日ロ首脳会談の結果を嘆いていると受け止めたのは、一人私だけではないだろう。択捉島の空の下で、新しい流れ、提案を、一縷(いちる)の望みを持って期待していたが、泡沫(うたかた)の夢となった。
「新たな独創的で型にはまらないアプローチ」で解決するといった2月のユジノサハリンスクでの会談は何だったのか。4月のロンドン金融サミットでは首脳会談が行われなかったので、今回のサミットに賭けたのだが、全く予想外の結果であった。
麻生首相の政権基盤の弱体化もあるが、外務官僚が本当に麻生首相を支えて来たのかどうかも検証しなくてはならない。端から見て「命がけで麻生首相を守る」という気迫をもって日ロ外交に当たっている者が何人いるだろうか。これでは麻生首相もかわいそうである。
小渕首相が日本の総理として25年ぶりにモスクワを訪問する際、元外務省主任分析官の佐藤優さんは、約2か月の間、毎週モスクワ―東京間をシャトルし、情報を取ってきたものだったが、今、それだけの人はない。あの当時を懐かしく思いながら、間違いなく近づいていた北方四島が、小泉政権以後、段々と離れてしまったことを悲しく思う。元島民、そのご家族を想う時、申し訳ない気持ちで一杯だ。
やはりここは政権交代をして鳩山政権をつくり、「独創的で型にはまらないアプローチ」ではなく、「現実的解決」に向けてやっていくしかない。早く選挙をすることが国益に一番資すると考えるのだが。
12時過ぎに無事根室港入港。波もそれほど高くなく、順調であった。
13時から記者会見。私は、「ビザなし交流は大事であり、進めた方が良いが、見直しもすべきだ。マンネリ化している部分もある。
また、島には日本製品がない。港の工事、空港整備も進んでいる。ここに日本企業の高い技術力を活かし、安全、安心な日本の食品を提供し、環境でも日本のノウハウ、取り組みを四島で活かすべきだ。『不法占拠だから向こうの許可をもらうわけにはいかない』と外務省は言うが、北方四島は日ロの係争地域であり、この問題はスターリンの残滓(ざんし)である。日ロ両国の最高首脳が、法と正義、過去の全ての約束事に基づいて解決することで合意している。外交は外交として政府間でしっかりやる。経済は経済で協力できることは協力していくといった、現実的判断をする時ではないのか。
いつまでも旧ソ連時代と変わらない対応で、ただ指をくわえているだけでは何の前進もない。割り切って、できることはやっていくことが大事である。これも今の政権では無理だ。鳩山新政権で思い切った決断をしてもらいたい」と話す。
17時15分中標津空港発で丘珠に飛び、札幌で早速、民主党の地方議員と選挙協力の打ち合わせをする。
しっかり選挙協力をして、結果を出して行かねばならない。
20090710-1
「2009.7.10 ビザなし訪問団記者会見」
20090710-2
「2009.7.10 フォーラム神保町in根室」
◎
本日提出した質問主意書4件
・
№446 外務省幹部が1960年の日米安全保障条約改定時におけるいわゆる「核持ち込み密約」の関連文書を破棄するよう指示したとされる件に関する質問主意書
・
№447 外務省の大使館及び総領事館における便宜供与に関する第3回質問主意書
・
№448 殺人罪等に問われているフジモリ・元ペルー大統領に対する政府の保護等に関する質問主意書
・
№449 在ウズベキスタン大使館に配置され所在がわからなくなった日本画に関する再質問主意書
○
本日受領した政府答弁書12件
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№414 1960年の日米安全保障条約改定に際したいわゆる「核持ち込み密約」に係る外務省事務次官経験者の証言に関する第3回質問主意書
・
№415 在ロシア連邦日本国大使館員に支給されている住居手当等に関する質問主意書
・
№416 外務省の在外公館派遣員制度に関する第3回質問主意書
・
№417 いわゆる足利事件における検察庁の責任に関する第3回質問主意書
・
№418 北方四島への人道支援に対するサハリン州政府の見解に関する再質問主意書
・
№419 北方領土問題等解決促進特別措置法の改正に対するロシア側の抗議等に関する再質問主意書
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№420 政府による我が国の領海幅設定と一九六〇年の日米安全保障条約改定に際したいわゆる「核持ち込み密約」との関連性等に関する再質問主意書
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№421 いわゆる足利事件について最高検察庁次長検事が謝罪した件に関する第3回質問主意書
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№422 政府による補正予算を用いたいわゆる国立漫画博物館建設の必要性等に関する質問主意書
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№423 いわゆる飯塚事件に関する第3回質問主意書
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№424 内閣総理大臣を名指しで非難しつつ北方四島返還方針の堅持を政府に求める意見広告に対する政府の認識等に関する再質問主意書
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№425 参議院予算委員会において北方四島の我が国への帰属確認を段階的に行うことはしないとした麻生太郎内閣総理大臣の発言に関する第3回質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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