精神世界(アセンションについて)

このブログの内容は、色々なところから集めたもので、わたくしのメモであって、何度も読み返して見る為のものです。

ガイアに魅せられて  あらすじ

2008年01月28日 | Weblog
まこりんさんの日記より


『ガイアに魅せられて』

   ☆☆ あらすじ ☆☆

ヒデトは幼い頃から、訳もなく孤独感と疎外感に苛まれた。中学のときの「いじめ」や、高校のときの母の死という「喪失感」が、いっそう彼の暗い心に拍車をかけた。

光を求めながらも、闇の世界から抜け出せないヒデト。ある日、自死しようと大量の睡眠薬を飲んだ。が、幸い一命をとりとめた。

病院で、大野医師と看護師の恵菜に出会う。なぜか、「この人たちは自分の仲間だ」という気がした。

その瞬間、この地球上で、自分はもうひとりぽっちではないと感じた。そして、ヒデトの心は徐々に癒されていった。

この病院は、ホリスティック医学を目指し、身体性の病気を「治す」だけでなく、精神性の病気を「癒す」ために、あらゆる療法を実践していた。

「オアシス」と呼ばれる庭園では、毎週、患者たちが集まって、音楽を愉しんでいた。

そこで洋介に会う。彼は作曲家を目指していた。

彼の音楽は「大自然がそのまま音楽になった」と表現するのがぴったりだった。

洋介の音楽に触れて、新鮮な驚きと同時に、なつかしくてたまらないという感覚がヒデトの体中を駆け巡った。

ヒデトは引きこもっている間、音楽だけが唯一、心の支えだった。音の世界に浸っているときのみ、生きている実感がした。

彼は次第に、ヘビメタの世界にはまっていった。しかし、それは、心の闇から彼を解放するのではなく、さらに闇の中に彼を閉じ込めることになったのだった。


退院後も、ヒデトは大野医師のもとに通うことになった。ある日、昔、母とよくきた公園に立ち寄った。

そこで、運命の人とめぐり会う。

愛子は盲目の歌手であった。彼女の歌は聴く人を天にも昇る心地にさせた。

それは「宇宙からのメッセージ」を音楽にしたような歌。自然や人の心の中から美しいものだけをとり出し、それをそのまま音楽にしたような歌だった。

そして、その歌は、歌っているものの精神レベルの高さをも表しているように感じられた。

歌い終わったあと、何者かに連れ去られようとしていた愛子を、ヒデトは必死になって助けた。

ヒデトは愛子を見て、遠い昔から知っていたような不思議な感覚を覚えた。

一方、彼女は、ヒデトとめぐり会うことは、当然のなりゆきであるかのように、ごく自然に振舞っていた。


さまざまな出会いを通じて、ヒデトの魂は目覚めていった。長い間、封印されていた「ここにいる理由」がやっと解りかけてきたのだ。

彼らもヒデトもワンダラー(宇宙の奉仕者)であった。

今、地球には何百万というワンダラーがいる。特に日本に、多くのワンダラーがいるという。

ヒデトと同じように孤独感と疎外感に苛まれ、苦しんでいるもの。もっぱら自分の利益の追求のみに励んでいるもの。自分の使命に気づかず一生を終えるもの。低いバイブレーションの中で道に迷い倒れてしまったもの。

彼らのうち、ほとんどのものが、自分がワンダラーであることに気づかずに生きている。


ワンダラーは、たまたま、この地球にやってきたのではない。

今、地球は虚偽、戦争、腐敗と混乱の中で、破滅寸前にある。
人間社会全体がそれらに危惧を感じ、潜在意識的に、宇宙に「助けを求めた」からだ。

また、地球の大変動は、より高次の波長へ自らを切り換え、愛の意識に心を開き、真の英知を呼び起こす機会を与えてくれる。

すなわち、今、銀河系で最も注目されている星――ガイアに魅せられて、ワンダラーは魂の成長を目指し、競うようにやって来たのだ。


地球という場所は、常に向上していく精神的なものと、それに制約を加える物質的なものが出会うまたとない学び舎。銀河系から来た多くの人種の“るつぼ”である。

宇宙の使命を果たすために、彼らのグループが為すべきこと。それは、愛と英知のウェブの縦糸――「愛」という表現である音楽を通じて、眠れるワンダラーと地球人を目覚めさせ、彼らと力を合わせ、「ガイアの夜明け」を迎えることである。

音楽は「愛」の最高の表現であり、宇宙からの大いなる愛のかたち。美しい心が結晶すると、美しい音や美しい言葉に変わる。それは、大自然が何億年も前から歌ってきた歌でもある。

地球と真に目覚めた地球人、そしてワンダラーを勇気づけるために、今、宇宙から、すばらしい音楽が送り続けられている。

それは地球と人類を正しく進化させる「音楽マジック」。

ガイアの壮絶な幕開け。今、地球は生まれ変わろうとしている。

愛と思いやりがあふれるガイアへと。

ガイアに魅せられて  登場人物

2008年01月28日 | Weblog
〈登場人物〉

☆ヒデト〈19〉 「生まれてきた意味」を求めてさまよう若者。幼い頃から、孤独で思いつめるタイプ。ワンダラーとして目覚めていく。

☆愛子〈19〉  宇宙からのメッセージを歌う盲目のアーティスト。純粋な心の持ち主。人の気持ちが手にとるようにわかる。

☆大野〈42〉  心療内科の医師。超能力を持つセラピスト。地球を救うためにやって来たワンダラーのリーダー的存在。

☆恵菜〈24〉  看護師。体だけでなく心に傷を負う人たちを優しく癒す。

☆洋介〈26〉  ムー文明や縄文文化の心を音楽で表現しようと作曲活動を続ける。

☆優香〈38〉  大野の妻。花やハーブをこよなく愛する。

☆絵里香〈12〉  大野の娘。天才ヴァイオリニスト。

☆マイケル〈33〉  モーツァルトの再来と言われる天才ピアニスト。

エヴァ〈7〉  盲導犬(ラブラドールレトリバー)。進化した犬。テレパシーで愛子と会話ができる。


ガイアに魅せられて  1

2008年01月28日 | Weblog
※シナリオですので読みづらいかもしれませんが、映画を観ているような感覚で読んでいただけたら幸いです。

〇宇宙空間

  漆黒の中に浮かぶ無数の星。

N(ナレーション)「それは遠い昔のことのようでもあり、また、近い未来のことでもありました。
  そう、これは時間と空間を超えた宇宙の話なのです」

  音楽イン。宇宙をイメージするメロディー。
  はるか彼方から、さまざまな色の光が飛び交ってくる。
  ズームアップ。銀河~太陽系の星のさまをくっきりと映し出す。

タイトル『ガイアに魅せられて』

  地球がくっきり浮かんでいる。
  それらの光の中でも、青い光と紫の光は音楽に合わせてダンスをしているように見える。
  リズミカルにまばゆい光を放っている。

N「(ささやくように)耳を澄まして――」

  音楽の効果。
  二つの光は寄り添いながら、交互にきらめいている。

N「ホラ! 聴こえてきませんか? 光のささやきが――」

  青と紫の光を画面いっぱいに映す。

青い光「今度の課題はかなり厳しいかも」

紫の光「何度もシミュレーションしたじゃない。だいじょうぶ! 自信持って!」

青「ほんとうに乗り越えられるかなあ」

紫「迷ったら宇宙の声に耳を澄ますこと! きっと、彼らの音楽が導いてくれるわ」

青「ぼくたち、ちゃんとめぐり会えるだろうか? 心配だなあ」

紫「また、そんな気の弱いこと言って。しっかりしなさい!」

青「わかった。きっと君を見つけ出す。どんなことがあっても。約束するよ」

紫「やっとあなたらしくなったわね」

青「ハハハハハ――」

紫「フフ」


〇月の光景

  ベートーベンの『月光』が流れる。

N「二つの光は愉しそうに笑いながら、途中、月に立ち寄りました。
  彼ら光たちにとって、この星は、地球に降り立つ前と、地球から帰るときに立ち寄る唯一の休憩場所なのです」

  月から見た地球の姿。

青「昔、地球によく似た星で(ため息をつく)、いろんな体験やレッスンをしたね。まるで、昨日のことのようだ」

紫「ほんと! 海の波になったり、深海の魚になったり。とても愉しかったわ」

  海の風景。

青「ほんとに何度見ても美しい星だなあ、地球は。とても病んでいるようには見えない」

紫「そうねえ。でも前に来たときより、はるかに状況は厳しそうよ」

  光の会話に重なるように、美しい音楽のアンサンブルが流れる。


〇月の表面

  あたり一面、ゴツゴツした岩肌の風景が広がっている。

青「ちょっといいかな?」

  青い光が卵形になり、それから、大きく虹色に瞬いた。

青「どう? イケてる?」

紫「素敵よ! じゃ、私も変身するわ」

  二つの光はあっという間に、美しい若者の姿になった。

紫「あなたの姿をしっかり心に焼きつけるわ。絶対に忘れない」

青「ぼくだって」

  二人はしっかりと抱き合い、しばらくの間、見つめ合ったままだった。
  青と紫の光が一つに溶け合って、それはそれは素晴らしい色に輝いていた。


〇宇宙空間

青「さあ! いこう!」

紫「ええ、行くわ!」

  漆黒の宇宙を背景に、太陽の光を受けて、地球は青く光輝いていた。


〇地球

  日本列島を徐々に大きく映す。
  二つの光は紺碧の海に浮かぶ島(日本)に向かってゆっくりと下降していった。

ガイアに魅せられて  2

2008年01月28日 | Weblog
〇病院の個室

  ヒデトがベッドに仰向けに寝ている。
  しばらくして、長い夢から目が覚めた様子。ぼんやりしている。

ヒデト「ここはどこだろう? ぼくは――」

恵菜「よかった、目が覚めて。どう? 気分は」

  恵菜が心配そうにヒデトを覗き込む。
  恵菜の瞳が優しく微笑んでいる。
  ヒデトはなつかしそうに恵菜を見る。

ヒデト「どうして、ここに?」

  記憶が戻らなくて、もどかしそうなヒデト。

恵菜「いいのよ。無理に思い出さなくても。もう少しゆっくり休むといいわ」

  ほのかに消毒の匂いがするような、薄い水色の看護服。色白で細面の美人。黒い髪を後ろにきちっと束ね、清楚な感じがする。

恵菜「熱はなさそうね」

  恵菜の白い手がヒデトの額に触れる。

恵菜「でも、念のため」

  恵菜は体温計を差し出し、部屋を出て行った。
  ヒデトは恵菜の後姿を見送りながら、ホッと安堵のため息をつく。
  そして、また深い眠りの中に落ちていった。

〇ヒデトの夢の中

  空を見上げていた。
  青い空にぽっかりと白い雲が浮かんでいる。
  白い雲は見る見る間に、灰色から黒い塊に変化していった。
  そして、得体の知れない形になって、彼をすっぽり覆ってしまった。
  ヒデトの目も耳も口も鼻も、真っ黒いドロドロしたもので塞がれた。彼は必死に助けを求めた。

ヒデト「く、苦しい! 誰か――」

  声にならない叫び声を上げ、思わず身をくねらせる。

恵菜「だいじょうぶ?」

  恵菜の心配そうな目が覗き込んでいる。

恵菜「まあ、汗びっしょり」

  恵菜はヒデトの額をタオルで拭いた。

恵菜「着替えるといいわ。手伝いましょうか?」

ヒデト「いえ、自分でやります」

  照れくさそうにするヒデト。

恵菜「着替えが終わったら、食事にしましょうね」

  恵菜は体温計を見て、軽く頷きながら、母親のような口調で話しかけた。

ヒデト「何も欲しくない」

恵菜「あら、もう3日間、何も食べていないのよ。いくら若いといっても、点滴だけでは、体が持たないわ」

ヒデト「食べたくないんです。何も食べずに、このまま死ねたら――」

  自分の口から出た言葉にハッとするヒデト。

ヒデト「(つぶやくような声で)死ぬ? ぼくは死のうとしていたんだろうか?」
  さらにひとり言をつぶやく。

ヒデト「わからない。ぼくは一体誰なのか? どうしてここにいるんだ!」

  ヒデトは必死に思い出そうとした。しかし、彼の記憶の扉はそう簡単には開かないようだった。
  突然、ヒデトの目に涙があふれた。

恵菜「あなたは今までとてもがんばってきたのよ。しばらくの間、ゆっくり休むといいわ。きっと、神様が大切な時間を与えてくれたと思う……」

  恵菜は、そうっとヒデトの背中をさすりながら、優しくささやいた。

〇窓の外

  太陽が西に移動していた。

〇病室の扉

  コンコン。ドアをノックする音。
  四十代くらいの医師が病室に入ってきた。髪に少し白いものが混じって見える。

大野「いかがですか? 英人(ヒデト)くん」

ヒデト「ヒ・デ・ト?」

大野「そう、英人。君の名前だよ。思い出せないかい?」

ヒデト「ヒデト――。ぼくはヒデトというんですか?」

  大野はヒデトの脈をとりながら、ニッコリ微笑む。

大野「そうだよ。いい名前だ。私は大野。君の主治医だ。よろしく!」

  恵菜が点滴の袋を取り替えながら、

恵菜「私は夏木。夏木恵菜っていうの、あらためて、よろしくね」

  ヒデトははにかんだ顔をして、横になったまま軽く首を動かした。

ヒデト「こちらこそ――」

  大野はチラッと新しい点滴を見ながらヒデトに尋ねた。

大野「まだ、食べる気はないかな?」

ヒデト「――」

大野「そうか」

  大野はヒデトの胸に聴診器を当てながら、少し考え込んでいる様子。
  聴診器をはずして、両手をそっとヒデトの胸の上にかざした。
  大野はしばらく軽く目を閉じて、しばらくそのままじーっとしている。

  ヒーリング音楽イン。(宮下富実夫)
  
  しばらく経って、ヒデトの目からいく筋もの涙。少しずつ癒されていく様子が、表情から見て取れる。

大野「もう、だいじょうぶだ」

  大野はヒデトの目を見つめ、優しく諭すように言う。

大野「ここに君の書いた詩がある」

  大野はサイドキャビネットの引き出しから、白い封筒を出した。

大野「すっかり落ち着いたら、この詩を読むといい」

ヒデト「詩?」

大野「君の書いた詩だ。お父さんが私に届けてくれた」

ヒデト「父が?」

  ヒデトは父のことを思い出そうとした。しかし、思い出せない様子。
  頭をかきむしり、うつむく。

大野「そうだよ。お父さんは君にすまないことをしたと、とても悔やんでおられる」

ヒデト「――」

〇窓の外

  大野は立ち上がって空を見る。空は薄いブルーからオレンジ色に変わりかけていた。

〇病室

  大野はくるりとヒデトのほうに向き直った。

大野「いいかい? 苦しみは苦しみとして、悲しみは悲しみとして、正面から受け止めるんだ」

  真剣に耳を傾けるヒデト。

大野「決して、逃げてはいけない。人生とは、まわりのものと闘うことではないんだ。自分と闘うことなんだ」

ヒデト「自分と?」

大野「それは大変なことだ。しかし、そうしてこそ、初めて真理が見えてくる」

ヒデト「真理」と小さな声でつぶやく。

  大野はヒデトの手をとり、強く握りしめた。優しい瞳の奥に厳しさが感じられた。

大野「安心しなさい。私たちがついている」

  なぜかヒデトの目から涙がこぼれた。

〇窓の外

  音楽イン。
  
  ヒデトは病室の外を眺めていた。
  外はすっかり暗くなっていた。町の明かりが、星のようにキラキラ輝いて見えた。

ヒデトの心の声「この人たちは自分の仲間だ。ぼくはひとりぽっちではない。この地球上で、もう、たった一人きりではないのだ!」