精神世界(アセンションについて)

このブログの内容は、色々なところから集めたもので、わたくしのメモであって、何度も読み返して見る為のものです。

七十二候と二十四節気(まとめ)

2018年09月23日 | 琴線が震えることば

4種類の「四季」

24種類の「二十四節気」

72種類の「七十二候」

 

七十二候(しちじゅうにこう)とは、

気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうに こう)

もともと中国で生まれたものを、

江戸時代の暦学者である渋川春海らによって

日本の気候風土に合うように改訂されたと言われています。

 

【春】

 ◆立春(りっしゅん)


    東風解凍(こちこおりをとく)  2/4~
    東風が厚い氷を解かし始める
 
    黄鶯睍睆(うぐいすなく)  2/8~
    鶯(うぐいす)が山里で鳴き始める
 
    魚上氷(うおこおりをいずる)  2/13~
    割れた氷の間から魚が飛び出る

 

雨水(うすい)


    土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)  2/18~
    雨が降って土が湿り気を含む
 
    霞始靆(かすみはじめてたなびく)  2/23~
    霞がたなびき始める
 
    草木萌動(そうもくめばえいずる)  2/28~
    草木が芽吹き始める
 
啓蟄(けいちつ)


    蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)  3/5~
    冬ごもりの虫が出て来る
 
    桃始笑(ももはじめてさく)  3/10~
    桃の花が咲き始める
 
    菜虫化蝶(なむしちょうとなる)  3/15~
    青虫が羽化して紋白蝶になる
 
春分(しゅんぶん)


    雀始巣(すずめはじめてすくう)  3/20~
    雀が巣を構え始める
 
    桜始開(さくらはじめてひらく)  3/25~
    桜の花が咲き始める
 
    雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)  3/30~
    遠くで雷の音がし始める
 
清明(せいめい)


    玄鳥至(つばめきたる)  4/4~
    燕が南からやって来る
 
    鴻雁北(こうがんきたへかえる)  4/10~
    雁(がん、かり)が北へ渡って行く
 
    虹始見(にじはじめてあらわる)  4/15~
    雨の後に虹が出始める
 
穀雨(こくう)


    葭始生(あしはじめてしょうず)  4/20~
    葦が芽を吹き始める
 
   霜止出苗(しもやんでなえいづる)  4/25~
    霜が終り稲の苗が生長する
 
    牡丹華(ぼたんはなさく)  4/30~
    牡丹の花が咲く
 

【夏】

 ◆立夏(りっか)


    蛙始鳴(かわずはじめてなく)  5/5~
     蛙が鳴き始める頃。水田の中をスイスイ泳ぎ、活発に活動を始めます。
 
    蚯蚓出(みみずいづる)  5/10~
    みみずが地上に這出る
 
    竹笋生(たけのこしょうず)  5/16~
    たけのこが生えてくる
 
小満(しょうまん)


   蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)  5/21~
    蚕が桑を盛んに食べ始める
 
   紅花栄(べにばなさかう)  5/26~
    紅花が盛んに咲く
 
    麦秋至(むぎのときいたる)  5/31~
    麦が熟し麦秋となる

 

芒種(ぼうしゅ)


    螳螂生(かまきりしょうず)  6/5~
    かまきりが生まれ出る
 
    腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)  6/11~
    草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃
 
    梅子黄(うめのみきばむ)  6/16~
    梅の実が黄ばんで熟す
 
夏至(げし)

 乃東枯(なつかれくさかるる)  6/21~
    夏枯草が枯れる
 
    菖蒲華(あやめはなさく)  6/26~
    あやめの花が咲く
 
    半夏生(はんげしょうず)  7/2~
    カラスビシャクが生える
 
小暑(しょうしょ)


    温風至(あつかぜいたる)  7/7~
    暖い風が吹いて来る
 
    蓮始開(はすはじめてひらく)  7/12~
    蓮の花が開き始める
 
    鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)  7/17~
    鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
 
大暑(たいしょ)


   桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 7/23~
    桐の実がなり始める
 
   土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)  7/28~
    土が湿って蒸暑くなる
 
    大雨時行(たいうときどきにふる)  8/2~
    時として大雨が降る
 

【秋】

 ◆立秋(りっしゅう)


    涼風至(すづかぜいたる)  8/7~
    涼しい風が立ち始める
 
   寒蝉鳴(ひぐらしなく)  8/12~
    蜩が鳴き始める
 
    蒙霧升降(ふかききりまとう)  8/18~
    深い霧が立ち込める
 
処暑(しょしょ)


    綿柎開(わたのはなしべひらく)  8/23~
    綿を包むがくが開く
 
    天地始粛(てんちはじめてさむし)  8/28~
    ようやく暑さが鎮まる
 
    禾乃登(こくものすなわちみのる)  9/2~
    稲が実る
 
白露(はくろ)


    草露白(くさのつゆしろし)  9/7~
    草に降りた露が白く光る
 
    鶺鴒鳴(せきれいなく)  9/12~
    せきれいが鳴き始める
 
   玄鳥去(つばめさる)  9/18~
    燕が南へ帰って行く
 
秋分(しゅうぶん)

 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)  9/23~
    雷が鳴り響かなくなる
 
    蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 9/28~
    虫が土中に掘った穴をふさぐ
 
    水始涸(みずはじめてかる)  10/3~
    田畑の水を干し始める
 
◆寒露
    鴻雁来(こうがんきたる) 10/8~
    雁が飛来し始める
 
    菊花開(きくのはなひらく)  10/13~
    菊の花が咲く
 
    蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 10/18~
    蟋蟀が戸の辺りで鳴く
 
◆霜降
    霜始降(しもはじめてふる)  10/23~
    霜が降り始める
 
    霎時施(こさめときどきふる)  10/28~
    小雨がしとしと降る
 
    楓蔦黄(もみじつたきばむ)  11/2~
    もみじや蔦が黄葉する
 

【冬】

 ◆立冬

    山茶始開(つばきはじめてひらく)  11/7~
    サザンカやツバキが咲き始める
 
    地始凍(ちはじめてこおる)  11/12~
    大地が凍り始める
 
    金盞香(きんせんかさく)  11/17~
    水仙の花が咲く
 
小雪(しょうせつ)


    虹蔵不見(にじかくれてみえず)  11/22~
    虹を見かけなくなる
 
    朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)  11/27~
    北風が木の葉を払い除ける
 
    橘始黄(たちばなはじめてきばむ)  12/2~
    橘の実が黄色くなり始める
 
大雪(たいせつ)


    閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)  12/7~
    天地の気が塞がって冬となる
 
    熊蟄穴(くまあなにこもる)  12/12~
    熊が冬眠のために穴に隠れる
 
    鱖魚群(さけのうおむらがる)  12/17~
    鮭が群がり川を上る
 
冬至(とうじ)


    乃東生(なつかくれくさしょうず)  12/22~
    夏枯草が芽を出す
 
    麋角解(おおしかのつのおつる)  12/26~
    大鹿が角を落とす
 
    雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)  12/31~
    雪の下で麦が芽を出す
 

小寒(しょうかん)


    芹乃栄(せりすなわちさかう)  1/5~
    芹がよく生育する
 
    水泉動(しみずあたたかをふくむ)  1/10~
    地中で凍った泉が動き始める
 
    雉始雊(きじはじめてなく)  1/15~
    雄の雉が鳴き始める
 
大寒(だいかん)


    款冬華(ふきのはなさく)  1/20~
    蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
 
    水沢腹堅(さわみずこおりつめる)  1/25~
    沢に氷が厚く張りつめる
 
    鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)  1/30~
    鶏が卵を産み始める

 

Wikipedia「七十二候」などより引用

※七十二候の日付は目安です。年によって変化します。

 

五節句

1月7日・・・人日(じんじつ)「七草の節句」

3月3日・・・上巳(じょうし)「桃の節句」
 
5月5日・・・端午(たんご)「菖蒲の節句」
 
7月7日・・・七夕(しちせき)「たなばた」
 
9月9日・・・重陽(ちょうよう)「菊の節句」

 


「自分に関する多くのことはおのずと変わるし、それ以外のこともやがて改善されていく」

2014年04月08日 | 琴線が震えることば
「自分に関する多くのことはおのずと変わるし、それ以外のこともやがて改善されていく」

 
         -- ベンジャミン・ホフ(アメリカの心理学者)--

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 昔、ある国にとても優れたお坊さまがいらっしゃいました。

 そのお坊さまは、長く修行を積んで高い位を授けられたばかりか、深い知性と優しい人格を兼ね備えていたので、寺の修行僧ばかりか、まわりの村人たちからも敬われていました。

 年を重ねるごとに神々しさを増すその風貌を見て、人々は、
 「あのお坊様さまは、きっと未来すら見通せる力をお持ちだ。
  来世のこともわかるはずだ」と囁きあっています。

 そんな噂を聞きつけた修行僧たちで寺は賑わっていました。
 誰もが、自分がいつ悟りをひらけるのか、いつまで修行を続ければいいのかを知りたがったのです。

 あまりに同じことばかりを聞かれるので、お坊さまは少々うんざりしたのか、決まって同じ答えを繰り返すようになりました。

 「お前は、あと7回生まれ変わったら大いなる悟りを得るだろう」

 お坊さまはそれ以上何も言いません。

 自分があとどれくらいで悟りをひらけるのかを知るよりも、今できる修行、与えられたことを精一杯打ち込むことの方が、よっぽど大事だと考えておられたからです。

 しかし、修行僧たちは、お坊さまの答えを聞いて安心する者、がっかりする者、落ち込む者さまざまでした。

 あるときお坊さまは、山の頂上のお寺にいる知り合いに会うために、お供の者を連れて出かけました。

 険しい山道の途上、硬い岩の上で瞑想をしている修行僧に出会いました。

 もう長い間修行をしているのか髪も髭も伸び放題。
 頬はこけ、着ているものはボロボロで、断食をはじめて長いように見受けられます。

 修行僧は、高名なお坊さまを認めると、両手を差し出してたずねました。

 「私はもう長い間修行を続けています。
  あとどれくらいで悟りをひらけるでしょうか?」

 お坊さまはいつもと同じように答えて、その場を立ち去りました。

 「お前は、あと7回生まれ変わったら大いなる悟りを得るだろう」

 しばらく行くと、また別の修行僧に出会いました。
 なぜかその僧は、何匹もの猿たちと木の枝にぶら下がっていたのです。

 「お坊さま……
  私は厳しい修行に耐えられず、ついつい猿たちと遊んでしまっています。
  こんな私でも、悟りをひらけるのでしょうか」

 お坊さまは、いつもと同じように答えます。

 「お前は、あと7回生まれ変わったら大いなる悟りを得るだろう」


 ……山頂の寺からの帰り道。

 お坊さまは、再び木の上で猿たちと楽しそうに遊んでいる僧に出会いました。

 僧は、お坊さまを見ると、満面の笑みを浮かべます。

 「お坊さま、私は何と幸せなのでしょうか。
  こんなに楽しく遊んでいるのに、あと7回生まれ変われば悟りをひらけるなんて」

 その様子を見守るお坊さまは、微笑んでこう言いました。

 「さきほどは7回生まれ変わったら悟れるだろうと言ったが、それは間違いだったよ。
  お前はもっと早く悟りを得るだろう」

 さらに進むと、来るときと同じ岩の上の修行僧がいました。
 見ると、座禅を組んだ膝の上に大きな石をふたつ乗せて苦悶の表情を浮かべています。

 「これほど苦しい修行を積んでいる私が、まだ7回生まれ変わるまで悟れないなんて……
  お坊さま、私は、もっと早く悟るために、さらに厳しく辛い修行をしようと思っています」

 お坊さまは、ふと悲しげな表情になりました。

 「さきほどは7回生まれ変わったら悟れるだろうと言ったが、それは間違いだったよ。
 このままだとお前が悟るのは、もっともっと先のことになるだろう」


 このお話の意味を感じていただけたでしょうか。

 自分を自分のまま受け容れていれば、
 『自分に関する多くのことはおのずと変わるし、それ以外のこともやがて改善されていく』ということなのです。

私の勝手な解釈ですから一つの考え方として聞いて下さいね

自分の信じる事とは、生まれてこの方世間の風潮や親たちに教育や教え込まれてきた事ですよね?


”今この時、自分の望んでいる事をしている修行僧の場合”
自分の信じること(教え込まれて来た事)ではなくて、自分が心の底で素直に望んでいる事をする事によって、
悟りを開く心を持つことが出来ますよ。

”長い間苦しい修行をしている修行僧の場合”
世間で言う、こうしなければならない。とか凝り固まった事を無理してしていても、
真実には気が付きませんよ(悟りを開くことは出来ませんよ)

私は、いつ悟りを開くことが出来ますか?とか、
これだけ努力をしてるんだから、悟りを開くことが出来るだろう!!
と執着した気持ちでは、悟りを開くことは出来ない。

心を開放する事(それは、自分の望む事・していて楽しい事・嬉しい事をする事)で悟りを開く事が出来る。
楽しい事や嬉しい事・自分のしたい事をしていて悟りを開けるなんて・・・
なんて素敵な事なんでしょう。

※注 自分のしたい事と言うのは、決して自分勝手で人の事を考えない事ではありません。
(誰しも人の事を考えずに困らせたりキズ付けたりはしたくないでしょうから、※注で書く必要もなかったか)





自分の魂に素直に生きよう。

2012年10月22日 | 琴線が震えることば
今まで何度か、「小野道さん」という名前でこのブログでも紹介させて頂きました。
とても心がゆらゆらと動かせられる詩です。

もう何年も知り合いに自作の詩を手作り冊子にして配っていました。
私も一年に二度配られるこの冊子が待ち遠しかったです。
昨春、出版社からぜひ出版して欲しいと言われて出版しました。
私も一冊持っています。
娘もすぐに欲しがりましたが、もう無くなっていました。

毎日このブログを見に来て、毎日コメントを書いていてくれた「ロロ」さんが、
自作の詩を書いたものを出版したいとのコメントがありましたので、
ふとアマゾンで探してみたら「小野道さん」
本の著者は「桜野道」になっていますがありました。
本の中身はちょっと残念なんですけど、
今までの毎年の冊子の中の素晴らしい詩が・・・
出版社の担当の方の好みの詩を選ばれたのでしょうけど、
私は「もっと心を波立たせるいいものがいっぱいあるのに、なんで?」と思ってしまいます。
以下が桜野道さんの詩集です。

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ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5

2012年02月07日 | 琴線が震えることば
もし今日が人生最後の日だったら、あなたは後悔を口にしますか。それはどのようなものですか。

人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに数年携わった、オーストラリアの Bronnie Ware さん。彼女によると、死の間際に人間はしっかり人生を振り返るのだそうです。また、患者たちが語る後悔には同じものがとても多いということですが、特に死を間近に控えた人々が口にした後悔の中で多かったものトップ5は以下のようになるそうです。
 
1. 「自分自身に忠実に生きれば良かった」
「他人に望まれるように」ではなく、「自分らしく生きれば良かった」という後悔。Ware さんによると、これがもっとも多いそうです。
人生の終わりに、達成できなかった夢がたくさんあったことに患者たちは気づくのだそう。
ああしておけばよかった、という気持ちを抱えたまま世を去らなければならないことに、人は強く無念を感じるようです。
 
2. 「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
男性の多くがこの後悔をするとのこと。
仕事に時間を費やしすぎず、もっと家族と一緒に過ごせば良かった、と感じるのだそうです。

3. 「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
世間でうまくやっていくために感情を殺していた結果、可もなく不可もない存在で終わってしまった、という無念が最後に訪れるようです。
 
4. 「友人関係を続けていれば良かった」
人生最後の数週間に、人は友人の本当のありがたさに気がつくのだそうです。
そして、連絡が途絶えてしまったかつての友達に想いを馳せるのだとか。
もっと友達との関係を大切にしておくべきだった、という後悔を覚えるようです。
 
5. 「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」
「幸福は自分で選ぶもの」だと気づいていない人がとても多い、と Ware さんは指摘します。
旧習やパターンに絡めとられた人生を「快適」と思ってしまったこと。
変化を無意識に恐れ「選択」を避けていた人生に気づき、悔いを抱えたまま世を去っていく人が多いようです。
 
以上、どれも重く響く内容でした。
これを読んで、あなたは明日からどう過ごしますか。
(文=阪井亮太)

Photo:Pouch.

参照元: the guardian (http://goo.gl/WDVAR)


鯖のみそ煮の缶詰  

2011年10月13日 | 琴線が震えることば
久しぶりに読みたくなって、2008年3月29日の投稿から引っ張り出してきました。
実話です。
ほのぼのと…そして切なく…
タケちゃんは今元気にしているのでしょうか!?
長文です。
ティッシュとハンカチを手元に置いてた方がいいかもです。
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僕には鯖のみそ煮の缶詰を見るたびに思い出す友達がいす。

それはタケちゃん。

タケちゃんは小学生の時の友達。
タケちゃんは学校でも有名な貧乏な子供でした。

タケちゃんはどの季節もノースリーブ。

本人は
「寒さばあんまり感じらんもん。だけん袖なんていらんと」
と言いながら真冬の授業では唇を紫色に変え
ガッタガタ震えていました。

頭は悪くはなかったんですが毎年冬になるとタケちゃんの
成績は死ぬほど下がってました。

タケちゃんは釣りが好きでした。
でもタケちゃんの”好き”は他の人と違う感覚。

釣るのが”好き”ではなく、
魚は食料になるから”好き”なのです。

どんな魚でもことごとく、持ち帰るタケちゃん。

タケちゃんにキャッチ&リリースなんて言葉は無用。

でも”食べるから持って帰る”なんて決して口にしません。

「弟達に見せたいから」
と言う理由で魚を持ち帰っていました。

そんなある日見たこともない変な形をした魚が釣れました。

タケちゃんはやはり

「弟達に見せたいけん、持って帰るね」と言ってその魚を持ち帰りました。

タケちゃんは翌日から4日間学校を休みました。

理由は 食 あ た り でした。


タケちゃんは貧乏と口にするのを嫌がりました。

決してタケちゃんの口からその言葉を聞いたことは
ありません。

だから時々タケちゃんはウソをつきました。

「家にはシャンデリアがあるばい」

「車は2台もあるもん」

「シャワーもついとるよ」


親分格のかっちゃんが言いました。


「じゃあ見に行くばい!」


あの時のタケちゃんの青ざめた顔は一生忘れません。


6人ぐらいでタケちゃんの家を見に行くことに。
肩をがっくり落とし、トボトボ歩くタケちゃんの後ろを
ついていく僕たち。

タケちゃんはなんとか撒こうとしたんでしょうね。

同じ道を三回通ってました。


結局その作戦も虚しく家に到着。

その家を見て、僕たちは言葉を失いました。

その土壁の家にはシャンデリアどころか、屋根がついておらず、変わりにブルーシートが張られていました。

車二台の代わりに汚い手作りの竹馬が二つ土壁に
掛かっていました。

シャワーどころか風呂もなくおまけに便所も
ありませんでした。


唖然としてる僕たちにタケちゃんはしらじらしい感じで
こう言いました。

「ま、ここは別荘やけんね。本当の家は遠か場所にあるけん
 また今度連れて行くね」


そんなタケちゃんが本当に好きでした。

いつも一緒にいました。

釣りもたくさんしました。

近所の海に行って潜り、サザエも捕りました。
やり方を教えてくれたのはもちろんタケちゃん。

山菜を採りに”タンタン岩”って名前の山に行きました。

タケちゃんはどれが食べれる山菜かよく知ってました。

タケちゃんはタンタン岩の事を知り尽くしていました。


しかしそんなタケちゃんよりタンタン岩を知り尽くしている
タケちゃんのライバルがいました。


”内田のじじぃ”ってじいちゃんです。


”内田のじじぃ”はタンタン岩にミカン畑を持っていて
タケちゃんはよくそこにミカンを盗みに入ってました。

僕も一緒にいきました。


見つかると大変です。

クワ持った内田のじじぃにスカッドミサイルのように
山中を追いかけ回されました。

一年で20回は追い回されました。

しかしタンタン岩を知り尽くしている内田のじじぃから
逃げることは不可能。

「実は5つ子じゃないか?」

と思うぐらい先回りされ捕まり、ボコボコにされミカンは
手に入らずじまい。


帰り道。
目をはらしたタケちゃんは

「いつか逃げ切ってやるばい」と息撒いてました。



そんなタケちゃんの家によくお呼ばれしました。

タケちゃん家族はお父さんがいませんでした。

その代わり弟と妹が計8人いました。

お母さんは一日中働いているので殆ど会った事
がありませんでした。

でも綺麗で優しそうなお母さんでした。


タケちゃんは家に行くと必ずご飯にキャベツ、
そして鯖のみそ煮を出してくれました。

タケちゃんはご飯を寿司の様に握り
その上に鯖のみそ煮をのせて出してくれました。

「おいしかけん食べてみんね!」

ビックリするほどタケちゃんが作ってくれた鯖のみそ煮の
握りは美味しいものでした。

「遠慮せんでよかけんね!」

遠慮せずに食べてました。
でもある視線に気づきました。



それはタケちゃん弟や妹の羨ましそうな視線。


僕は知りました。

その鯖のみそ煮が家族にとって
どんなに貴重なものかと言う事に。


申し訳ない気分になりました。


でも、家に行くたびにタケちゃんは鯖のみそ煮寿司を
作り続けてくれました。


そんなタケちゃんの夢は寿司職人になること。
理由は

「毎日魚が食えるけん」

と実にタケちゃんらしい理由でした。



そして、その日は来ました。

タケちゃんのお母さんが亡くなったんです。
働き過ぎが原因だったそうです。


葬式でタケちゃんの弟たちは泣いてました。

長男のタケちゃんは涙を見せませんでした。


そんなタケちゃんがすごく大人に見えました。

タケちゃんを含めた弟さんや妹さんは親戚の元に身を寄せる為にみんな離ればなれになることが決まりました。

タケちゃんは熊本の親戚のおじさんの家に行くことに
なりました。



僕はタケちゃんを駅まで見送りに行きました。

貯金してたお年玉で死ぬほど鯖のみそ煮の缶詰を買って。

鯖のみそ煮の缶詰が入った袋を3袋ぶら下げて。


それを見たタケちゃんは

「こがんたくさんもらっても困るばい。重かし」

と笑いながら言いました。


でも、目には涙が溜まっていました。

目が真っ赤になってました。

その目を見て僕も泣きそうになりました。


駅にはどこで聞きつけたのか内田のじじぃがいました。

手には僕が持ってきた量の倍以上の袋を持っていました。


中にはみかんがぎっしりと詰められていました。


内田のじじぃは言いました。

「すっぱかミカンば選んで持ってきた」


タケちゃんは

「なんでそがんとば持って来るとや!」


きっとそう言いたかったでしょうが、言葉になっていませんでした。

言った瞬間にタケちゃんの目から我慢していた涙が溢れました。


どんな時も決して泣かなかったタケちゃんの初めての涙。
内田のじじぃにボコボコにされても泣かなかった、
お母さんの葬式でも見せなかったタケちゃんの涙。


僕も一緒に泣きました。


内田のじじぃは何も言わずに僕たちを見つめてました。


タケちゃんはたくさんの袋を持って列車に乗り込みました。
そして窓を開けて言いました。

「またね!」

僕も言いました。

「またね!!」

列車が見えなくなるまで内田のじじぃと手を振りました。



帰りに内田のじじぃが

「お前にもやる。食え。」

と言ってミカンを一つ渡してくれました。


そのミカンは
とてつもなく甘いミカンでした。



その後のタケちゃんは本当に広島で寿司屋になりました。

まだ行ったことがないけどタケちゃんの店には
変わった寿司が一つあるそうです。

それは「鯖のみそ煮寿司」

タケちゃん曰く
「客には不評ばい」と笑いながら言ってました。

弟さんや妹さんとは1年に一回長崎で会うそうです。




僕には鯖のみそ煮の缶詰を見るたびに思い出す友達がいす。

早くタケちゃんが作った寿司が食べたい。

鯖のみそ煮の缶詰を見るたびに僕はそう思うのです。


「自然と共に、心ゆたかに・心穏やかに」をコンセプトに
循環型社会をつくるお手伝いをします。
【ゆかしき】

苦しんでいる人に♪ 斎藤一人

2011年10月12日 | 琴線が震えることば
苦しんでいる人に♪ 斎藤一人

楽しい人生を送る人は、他人のいいところを見つける達人でもあります。

楽しくない人生なんてつまらないでしょう。

わざわざ苦しむ必要なんてないんです。

偉大な業績は、そのことを本気で楽しんだ人からしか出ないんです。

豊かさのない人は、どんなに才能があったとしても、
生きているうちに決して認められることはありません。

画家のゴッホが良い例でしょう。

彼は非常に才能豊かな画家でした。

しかし、彼は豊かな心で絵を描きはしませんでした。

苦しんで、苦しんで、苦しみながら、描きつづけていたのです。

苦しんでいる人間が描いた絵というものは、その絵を描いた本人に、
豊かさをもたらしてはくれないのです。

だから、彼は、生きているうちは誰からも認められませんでした。

豊かにもなれませんでした。

人間は苦しんではいけないのです。

あなたは苦しんではいけないのです。

あなたが苦しむことによって、あなたのその苦しみから、
新たな苦しみが生まれるのです。

さらに奪われていくのです。

苦しんでいる不幸な人が、人を幸せにすることなんかできません。

自分がまず楽しく生きなければ、相手も楽しくなるわけがないのです。


斎藤一人さんの今日の言葉
http://www.hitorisangayatteru.com/index.php

「自然と共に、心ゆたかに・心穏やかに」をコンセプトに
循環型社会をつくるお手伝いをします。
【ゆかしき】


人格の備わった人間

2011年07月14日 | 琴線が震えることば
人格の備わった人間。

そういう人間は、人格の低い人間に
交わっても楽しむことはない。

人格が備わっていないのに高い位に
ついても幸せにはなれない・・・

真実こそが真の名声をつくり出す。

人格にこそ価値があるのだ。

いったん嘘をつけば、
次々と嘘の上塗りをすることになり、
たちまち恐ろしい楼閣ができあがる。

そして空中の楼閣は崩れ落ちてしまうのだ。

ー「バルタサル・グラシアンの成功の哲学」より


以下、人格を磨く参考に・・・


1)節制
飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。

2)沈黙
自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。

3)規律
物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。

4)決断
なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。

5)節約
自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。

6)勤勉
時間を空費するなかれ。
つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。

7)誠実
詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出だすこともまた然るべし。

8)正義
他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。

9)中庸
極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。

10)清潔
身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。

11)平静
小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。

12)純潔
性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、
身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。

13)謙譲
イエスおよびソクラテスに見習うべし。

(ウィキペディア 「ベンジャミン・フランクリン」より引用)


「自然と共に、心ゆたかに・心穏やかに」をコンセプトに
循環型社会をつくるお手伝いをします。
【ゆかしき】

いい事こそ人と   斎藤一人

2011年06月22日 | 琴線が震えることば
グチを言いたいときや、
イヤなことがあったときは、
人に聞いてもらいたいと思います。

それなのに、良いことがあったときは、
人に分けてあげようとしない。

イヤなことがあったときは、
しばらくたてば忘れてしまうのに、
人に話したがる。
分けたがる。

そんなことより、
良いことがあったときに、
いっぱいいっぱい人に分けてあげよう。

もともとあなたは、そういうやさしい人だもの!!


             斎藤一人


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【ゆかしき】

『大したもんだ』    小野道 作

2011年06月21日 | 琴線が震えることば
     詩集 「土の声」より  小野道 作
 2011(平成23年)春 穀雨の頃

   『大したもんだ』 

  なんだか今年は春が遅いよねぇ

  あと数日で四月だというのに

  小雪がちらついて外は寒いよ

  今年の約束をちゃんと守って

  二月に葉が出たチューリップも

  いそいそ啼きだしたウグイスも

  まったく元気がなくてお気の毒

  スミレはどうかと小さな庭隅に

  しゃがみこんで眼鏡ずらしたら

  あったあったちゃんと居ります

  米粒ほどの焦げ茶緑の若葉たち

  どいつもこいつも偉いよねぇ

  ほんとに大したもんだすごい

  たしかに春はそこまで来ている 
     

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【ゆかしき】

『木陰』 小野道 作

2011年06月19日 | 琴線が震えることば
     詩集 「土の声」より  小野道 作
 2011(平成23年)春 穀雨の頃

      『木陰』

  峠に向かう登り道の真ん中に
  ちょうど七分目あたりの処か
  大昔から栗の大木が1本ある

  
  夏ともなれば誰もが陰に憩い
  脚を休めて汗をぬぐう1里塚
  名も知らぬ人と言葉を交わす


  寒風に幹を背にして息をつき
  あと少しで頂上だと元気をだす
  この峠では引返す者がいない


  ある日その道の先から現れた
  戦いに向かう部隊の余所者たち
  峠を越えて栗の大木まで来た


  隊の列がくずれると怒り出し
  馬達が歩き辛いと文句を言い
  栗の木を根元から切り倒した


  季節が二つか三つ過ぎたころ
  峠に向かう道をふらふら登る
  杖が支えた満身創痍の人の列


  あの峠を越えれば故郷は近い
  あと少しと思えど道は厳しい
  休憩を請い願えど木陰はない


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『大惨事』   小野道 作

2011年06月18日 | 琴線が震えることば
      詩集 「土の声」より  小野道 作
 2011(平成23年)春 穀雨の頃

    『大惨事』

  哀しいねぇ
  あまりにも沢山の人が亡くなった

  苦しいねぇ
  生き抜けた人の涙を見るのは

  辛いねぇ  
  なんにもしてあげられない自分が

  もどかしいねぇ
  あれからの時間が遅いのと早いの

  たまらないねぇ
  もう勘弁してよこんな酷い出来事

  

  頼もしいねぇ
  誰かの為に力を振り絞る人達の姿

  救われるねぇ
  懸命に役に立とうとする若者たち

  困るねぇ
  涙が溢れてテレビが全然見えない

     悲しくても
     涙しても大事な人達を偲びながら

     必ずいつか
     仲良し達と一緒にきっと笑おうね
  

    
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【ゆかしき】

『追懐』   小野道 作

2011年06月17日 | 琴線が震えることば
     詩集 「土の声」より  小野道 作
 2011(平成23年)春 穀雨の頃

    『追懐』

  考えてみれば地球だって
  陽が当たっているのは
  いつもちょうど半分だけで
  真っ暗闇と燦光の境目は
  いつも停まらず動いている

  そこでは誰かがきっときっと 
  日の出を待ち侘びていたり
  日の暮れを悲しんでいたり
  時間を恨んだり讃えたりと
  そんなことを繰り返している

  なんのことはないそれは
  人の人生でも全く同じ事で
  必ず繰り返す陰と陽の時間
  その狭間に揺れながら生き
  やがて追懐し祈りを深くする

  悲しみは最初にそっと薄らぎ
  寂しさはゆるりゆるりと醒め
  偲ぶだけではまだ辛すぎるから
  追懐が出来る日を心待ちにして
  陽が半分あたることに感謝する


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【ゆかしき】HP

誰の言葉?

2011年06月16日 | 琴線が震えることば
凡そ人間とは財貨が十分であれば努力を怠り、

お上の取締りが緩やかであればのびのびと悪事を働くものだ。

財貨が十分でも耕作に努力するのは神農であり、

取締りが緩やかでも素行を正しくするのは曾参と史鰌である

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うーーーん、今まで何度も似たような言葉を聞いた事があるけど、
なるほどなぁ。
私も、いつも素行正しく、耕作も頑張ろう。

「地球と共に」 坂村真民

2011年06月15日 | 琴線が震えることば
「地球と共に」

 神仏の姿は見ることができないが、
自己は見ることができる。
自己を見つめよと世尊は言われた。
自己の何を見つめるか。
宇宙の中の一つの価値ある存在としての自己を見つめる。

つまり銀河系の一つの星としての自己を見つめる。
そしたら生まれてきたことに意義があり、
生きてゆくことが嬉しいことになろう。

路傍のタンポポも、そうであり、
一匹のこおろぎも、そうであり、
一羽のみそさざいも、そうである。

 一千億の銀河系の中の一存在として
動いている自分だと思うたら、
何か一つぐらい意義のあることをしようという
希望が生まれ、人生が凛凛としてくる。

         坂村真民



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【ゆかしき】HP

『極寒』     小野道 作

2011年06月14日 | 琴線が震えることば
     詩集 「土の声」より  小野道 作
 2011(平成23年)春 穀雨の頃

    『極寒』

  此の地は冬ともなれば

  いやはやほんとに寒い

  ストーブ背負い正座して  

  両手を合わせて朝息は白


  寒苦鳥が遊ぶを見ないし

  雪山童子の噂もきかない

 
  それでも此処などはまだ

  蓮祖聖人おわしし島よりも

  申し訳のないほど温かで

  風呂湯のような極楽修行


  
  あまりにも申し訳がない

  それでもやっぱりクソ寒い


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