4種類の「四季」
24種類の「二十四節気」
72種類の「七十二候」
七十二候(しちじゅうにこう)とは、
気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうに こう)
もともと中国で生まれたものを、
江戸時代の暦学者である渋川春海らによって
日本の気候風土に合うように改訂されたと言われています。
【春】
東風解凍(こちこおりをとく) 2/4~
東風が厚い氷を解かし始める
黄鶯睍睆(うぐいすなく) 2/8~
鶯(うぐいす)が山里で鳴き始める
魚上氷(うおこおりをいずる) 2/13~
割れた氷の間から魚が飛び出る
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 2/18~
雨が降って土が湿り気を含む
霞始靆(かすみはじめてたなびく) 2/23~
霞がたなびき始める
草木萌動(そうもくめばえいずる) 2/28~
草木が芽吹き始める
◆啓蟄(けいちつ)
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく) 3/5~
冬ごもりの虫が出て来る
桃始笑(ももはじめてさく) 3/10~
桃の花が咲き始める
菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 3/15~
青虫が羽化して紋白蝶になる
◆春分(しゅんぶん)
雀始巣(すずめはじめてすくう) 3/20~
雀が巣を構え始める
桜始開(さくらはじめてひらく) 3/25~
桜の花が咲き始める
雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) 3/30~
遠くで雷の音がし始める
◆清明(せいめい)
玄鳥至(つばめきたる) 4/4~
燕が南からやって来る
鴻雁北(こうがんきたへかえる) 4/10~
雁(がん、かり)が北へ渡って行く
虹始見(にじはじめてあらわる) 4/15~
雨の後に虹が出始める
◆穀雨(こくう)
葭始生(あしはじめてしょうず) 4/20~
葦が芽を吹き始める
霜止出苗(しもやんでなえいづる) 4/25~
霜が終り稲の苗が生長する
牡丹華(ぼたんはなさく) 4/30~
牡丹の花が咲く
【夏】
蛙始鳴(かわずはじめてなく) 5/5~
蛙が鳴き始める頃。水田の中をスイスイ泳ぎ、活発に活動を始めます。
蚯蚓出(みみずいづる) 5/10~
みみずが地上に這出る
竹笋生(たけのこしょうず) 5/16~
たけのこが生えてくる
◆小満(しょうまん)
蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 5/21~
蚕が桑を盛んに食べ始める
紅花栄(べにばなさかう) 5/26~
紅花が盛んに咲く
麦秋至(むぎのときいたる) 5/31~
麦が熟し麦秋となる
螳螂生(かまきりしょうず) 6/5~
かまきりが生まれ出る
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) 6/11~
草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃
梅子黄(うめのみきばむ) 6/16~
梅の実が黄ばんで熟す
◆夏至(げし)
乃東枯(なつかれくさかるる) 6/21~
夏枯草が枯れる
菖蒲華(あやめはなさく) 6/26~
あやめの花が咲く
半夏生(はんげしょうず) 7/2~
カラスビシャクが生える
◆小暑(しょうしょ)
温風至(あつかぜいたる) 7/7~
暖い風が吹いて来る
蓮始開(はすはじめてひらく) 7/12~
蓮の花が開き始める
鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) 7/17~
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
◆大暑(たいしょ)
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 7/23~
桐の実がなり始める
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) 7/28~
土が湿って蒸暑くなる
大雨時行(たいうときどきにふる) 8/2~
時として大雨が降る
【秋】
涼風至(すづかぜいたる) 8/7~
涼しい風が立ち始める
寒蝉鳴(ひぐらしなく) 8/12~
蜩が鳴き始める
蒙霧升降(ふかききりまとう) 8/18~
深い霧が立ち込める
◆処暑(しょしょ)
綿柎開(わたのはなしべひらく) 8/23~
綿を包むがくが開く
天地始粛(てんちはじめてさむし) 8/28~
ようやく暑さが鎮まる
禾乃登(こくものすなわちみのる) 9/2~
稲が実る
◆白露(はくろ)
草露白(くさのつゆしろし) 9/7~
草に降りた露が白く光る
鶺鴒鳴(せきれいなく) 9/12~
せきれいが鳴き始める
玄鳥去(つばめさる) 9/18~
燕が南へ帰って行く
◆秋分(しゅうぶん)
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 9/23~
雷が鳴り響かなくなる
蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 9/28~
虫が土中に掘った穴をふさぐ
水始涸(みずはじめてかる) 10/3~
田畑の水を干し始める
◆寒露
鴻雁来(こうがんきたる) 10/8~
雁が飛来し始める
菊花開(きくのはなひらく) 10/13~
菊の花が咲く
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 10/18~
蟋蟀が戸の辺りで鳴く
◆霜降
霜始降(しもはじめてふる) 10/23~
霜が降り始める
霎時施(こさめときどきふる) 10/28~
小雨がしとしと降る
楓蔦黄(もみじつたきばむ) 11/2~
もみじや蔦が黄葉する
【冬】
◆立冬
山茶始開(つばきはじめてひらく) 11/7~
サザンカやツバキが咲き始める
地始凍(ちはじめてこおる) 11/12~
大地が凍り始める
金盞香(きんせんかさく) 11/17~
水仙の花が咲く
◆小雪(しょうせつ)
虹蔵不見(にじかくれてみえず) 11/22~
虹を見かけなくなる
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 11/27~
北風が木の葉を払い除ける
橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 12/2~
橘の実が黄色くなり始める
◆大雪(たいせつ)
閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 12/7~
天地の気が塞がって冬となる
熊蟄穴(くまあなにこもる) 12/12~
熊が冬眠のために穴に隠れる
鱖魚群(さけのうおむらがる) 12/17~
鮭が群がり川を上る
◆冬至(とうじ)
乃東生(なつかくれくさしょうず) 12/22~
夏枯草が芽を出す
麋角解(おおしかのつのおつる) 12/26~
大鹿が角を落とす
雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) 12/31~
雪の下で麦が芽を出す
芹乃栄(せりすなわちさかう) 1/5~
芹がよく生育する
水泉動(しみずあたたかをふくむ) 1/10~
地中で凍った泉が動き始める
雉始雊(きじはじめてなく) 1/15~
雄の雉が鳴き始める
◆大寒(だいかん)
款冬華(ふきのはなさく) 1/20~
蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 1/25~
沢に氷が厚く張りつめる
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) 1/30~
鶏が卵を産み始める
Wikipedia「七十二候」などより引用
※七十二候の日付は目安です。年によって変化します。
五節句
1月7日・・・人日(じんじつ)「七草の節句」
3月3日・・・上巳(じょうし)「桃の節句」
5月5日・・・端午(たんご)「菖蒲の節句」
7月7日・・・七夕(しちせき)「たなばた」
9月9日・・・重陽(ちょうよう)「菊の節句」