王城で働き始め、3ヵ月位経った頃には、
嫌がらせや意地悪をされる事も無く、
良い印象を持ってもらえたようでした。
ある日の事です、
『さっき出て行った客を観た?』
『どうしたの?』
『生意気な口をききやがって、焼き入れてやろうと思って探しているんだ!』
『へ~、一緒に探します』4人で探しましたが、
歌舞伎町の雑踏の中に紛れられれば、もう見つかりません。
『いないね~』
『今度来やがったら、タダじゃ置かない!』と怒る大学生バイト達。
僕より1~2才年上で、
明治・日大の学生と早稲田入りたい浪人の3人で、
苗字は、荒屋敷・踊り場・久保田の3氏でした。
苗字が珍しくて、忘れられません。
最初は、嫌な感じの二人でしたが、
この頃になると、打ち解けてくれました。
今頃、どうしているのでしょう、
元気に過ごしていて欲しい、