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バンブーロッド製作 ・工房そらぷち

毎日、せっせと竹を削ってます。製作過程とそらぷちの自然、釣り日記などなど…

森の春さがし

2010年03月06日 | 自然
長かった北海道の冬もようやく終わりに近づいてきた様です。


遠く大雪山系を臨む陽あたりの良い丘は雪解けがどんどん進み‥



大雪山の原始の森は、まるで白いキノコの様な切り株の幹の周りから雪が解け始めている…いよいよ「根開き」が始まりました。
森の雪解けは太陽の日差しで温まった木の幹の周囲から徐々に始まります。



トドマツの枝に積もった雪も日差しで水気を多く含み、重さに耐えかねドサッ、ドサッと辺り中から落ちてくる‥
不意に頭から、この歓迎をモロに受けるとこれが結構痛いんです‥



「凍裂」で無残にも折れてしまった大樹‥
真冬には氷点下30度近くまで冷え込むこの森は樹の幹の中の水分さえも凍らせ膨張し、こんな大樹でさえ簡単に切り裂いてしまいます。



さすがコケの仲間は南極でも生えているだけあって雪の中でも青々としている…



このコケは、すでに胞子のうを出している… 小さい春、見ぃつけた~♪



冬将軍

2009年12月16日 | 自然
今年は雪が少ないと思っていたら、一気にやって来ました冬将軍。
昨晩から降り続いた雪は翌朝には60㎝位まで積っていた…。





木々には雪がびっしりと積り重そう…。



ワンコ達は、この大雪に大はしゃぎ。 降りたて新鮮な雪を思う存分堪能しています。




通称「そらぷち1号」も今年初めての出動です。 年代物のポンコツトラクターですが、これが、なかなかの働き者なんです。
ソラプチ地方は年間9mを超す豪雪地帯。 ママさんダンプでは、とても除雪が追い付きません。




寒い朝

2009年12月12日 | 自然
今日のソラプチは、今年一番の冷え込み。
朝の気温はマイナス15℃。


こんな朝、川原へ行くと枯草には、まるで花が咲いた様に霧氷が、びっしりと…。


     

夏に大きな花を付けていたオオウバユリは、こんな姿に…。



川は岸辺から徐々に結氷が始まっている。 カモ達も寒いのか、みんな首を丸めてジッとしている。



このオオハクチョウは寒さで機嫌が悪いのか、やたらと怒っている。 怒られている方は、冷たい水の上に立たされて可愛そう…。



氷の上を歩く時は両翼を広げてバランスを取りながら、ヨチヨチと…。
それにしても、見事な胸筋。 この筋肉があればこそ、この大きな身体で遥かシベリアから渡って来れる訳だ。





十勝連山

2009年12月04日 | 自然
標高2000m級の山々が連なる十勝連山。 この山々はいつ見ても神々しさを感じる。


中富良野から富良野岳、上ホロ方面を望む。


十勝連山の主峰、十勝岳。


望岳台から臨む十勝岳、美瑛岳。  雪の結晶がキラキラと光り眩しい…。


山に向かってスノーシューと山スキー、そして北キツネの跡が延々と続いている。
登山靴では膝まで埋まり歩く事もままならない。 今度来る時は、スノーシュー持って来なくっちゃ!



雲海

2009年12月03日 | 自然
この季節、放射冷却現象でめっきり冷え込んだ晴れた朝。
こんな日に山に登ると…


素敵なご褒美が待っています。



それは、見事な雲の海…



心が洗われる様な気持になります…。
陽が昇り気温が上がり出すと、自然と消えて無くなる雲の海…
早起きは三文の徳といったところでしょうか…。









初雪

2009年11月01日 | 自然
いよいよ冬到来! 去年より3日早い初雪です。


鉛色の空、草も木も寒そう…。


近所の牧場、今年生まれた小牛達もカーフハッチの中で震えています。


さすが子供は風の子。 朝、雪を見るなり外に行きた~い! と朝食もそこそこに雪遊びに出ていきました。


晩秋のエゾリス森

2009年10月31日 | 自然
エゾリス森は、秋から冬へと衣替えの真っ最中。




紅葉もあっという間に終わり、地面は落ち葉ですっかり覆われてしまいました。


すっかり木の葉が落ち、アカゲラやカラ類、カケスなどやっと鳥達を見付け易くなる季節に。




最近、雨続きだったので「なめこ」達も元気一杯に生えてます。 当然、今夜のおかずは「なめこ汁」でしょう…。


暫く見ない間に耳毛もすっかり伸びて万全の防寒対策。  天気予報では今夜は雪になるとか…。  


秋の美瑛

2009年10月15日 | 自然
昨日、紅葉を見に美瑛まで行って来ました。 青空かと思えば突然、大粒の雨が降ってきたりと秋の空はめまぐるしく天気が変わる。






美瑛の森、紅葉は丁度見ごろ。 秋を彩るカエデやツタや…






ここは、以前も紹介した白銀の青沼。 今日の色は、幻想的なターコイズブルー。


十勝岳は薄らと雪化粧。山頂付近は厚い雲で覆われている。 下山してきた人に聞くと上は猛吹雪で山頂まで行けず引き返してきたとか…。
ナキウサギ達は無事に冬支度できたかなぁ?


カラフトマス

2009年09月09日 | 自然
知床の日の出。朝焼けの中、漁師達はサケ・マス定置網漁の最中。 


無事に定置網から逃れた運の良いカラフトマス達は産卵の為に一斉に川を溯り始める。

カラフトマス。通称セッパリマスとも呼ばれるように繁殖期のオスの背中はラクダのコブの様に盛り上がります。 
この鋭い歯とこの風貌、魚というより、まるで獣の風格…


川を溯るマス達。定置網の次に待ち構えるのがこのウライと呼ばれる魚止めの梁。
ここで殆どのマス達は人工ふ化放流事業という名目で人間に捕らわれてしまう…。


それでも、このウライを懸命に飛び越える者、僅かな隙間をくぐり抜ける者、または岩だらけの河原に上がり跳ねながらウライを交し上流を目指すつわもののマス達もいる。 この時点でマス達の身体は既に傷だらけ…。


カラフトマスが産卵するのは水深の浅い早瀬。そこを目指しマス達は懸命に川を遡って行くがマス達の受難はまだまだ続く…




浅瀬に乗り上げたマス達を狙うカモメやカラス達。 自分の身体より大きなマスにでも平然と攻撃を仕掛ける。 まずはマスの目を突き次にエラと、マス達の急所をちゃんと心得ている。

この上流には、さらに連続した砂防ダムが待ち構えている。 一体、このマス達の中で無事に自然産卵出来る者はどれくらい居るのだろう?



シリエトク

2009年09月08日 | 自然
知床。 アイヌ語でシリ・エトク(地の果ての意)

北海道地図を見ると、まるでカタツムリの角の様にオホーツク海に突き出た半島、まさに大地の果てといった感。
世界遺産にも登録され、観光開発も盛んに行われて以前ほど秘境というイメージが薄くはなったが、一歩、山に踏み入れば、そこは開拓以前の原始の姿が未だ多く残されています。
 

知床連山の最高峰、羅臼岳(1,660m)の中腹は紅葉が始まっています。


知床峠から羅臼方面を臨むと遠く国後島が霞んで見える。 今はまだ行きたくとも行けない島。



一時は爆発的に増えて羅臼の街中を平然と闊歩していたエゾシカ達。最近はシカ止めの柵や人為的に「駆除」という最終手段をとり街中では、あまり見掛けなくなったが道路脇などでは相変わらず警戒心を無くしたシカ達がたむろしている。 近づいても平然と草を喰んでいる。 奈良の鹿公園みたいにならなければ良いのだが…。


本日のねぐらは、クジラの見える丘公園の駐車場。 名前の通り双眼鏡でクジラウォッチングができます。この日は日暮れまで観察していましたが、マッコウクジラとツチクジラを数頭発見。でも遠く水平線近くで撮影は不可能。 ここから国後島までは25㎞。 国後島の最高峰、爺爺岳(ちゃちゃだけ)が夕日に染まります。


段々と薄暗くなり、辺りはシカの鳴き声とカラスの声しか聞こえません。


とうとう真っ暗になりました。 街燈も何もないので月が綺麗に見えます。
月の中心から右斜め上の暗い部分が、たしか「静かの海」だったかな?    当時、小学生だった私は、白黒テレビに釘付けになってアポロ11号の月面着陸を見入ってたっけ…。



 

岩尾内湖

2009年09月02日 | 自然
昨日、しばらく動かしていなかった船外機を整備していたら、そらち君が「船に乗りた~い!」と涙ながら駄々をこねるので「明日ね!」と明日になれば忘れているだろうと思い軽くその場をかわしたら、しっかり覚えていて当日朝6時に叩き起こされた。
いつの間にかごまかしの効かない年頃に…。


「岩尾内湖」天塩川を堰き止め出来上がったダム湖。 アメマス、サクラマスがぼちぼちと釣れるが圧倒的にウグイの数が多い。
この湖、普段は水の底にあるのだが、減水期の今頃はダムが出来る前は確かにそこで生活が営まれていたと判る建物の土台や井戸、果てはお地蔵様まで昔の集落の跡地が地表に現れ何か複雑な心境になってしまう。



船と言ってもゴムボートに2馬力の船外機とお粗末な物だが船長のそらち君は大満足。得意の3本指ピースを決めているが舵取を忘れているので同じ所をグルグル回り船酔いしそうだ。
 
エンジンを止め、風まかせで漂いながらのお弁当、本当に気持ちがいい…。




湖畔には「エゾミソハギ」の花が咲き乱れている。


草ムラからは綺麗な毛並みの「キタキツネ」も出てきてくれた。
そらち君はすっかりボートにハマってしまい「今度いつ行くの?」の連呼。 ヘタに適当な事は言えないので話題を変えるのに大変…。


明日から暫く道東方面へ旅に出ます…。


再び十勝岳 

2009年08月25日 | 自然
昨日、夏毛のナキウサギを見たくて再び十勝岳へ。
今回はアップの写真を撮ろうと意気込み、あれこれ欲張ってカメラ機材をザックに詰込むと総重量15㎏を超えてしまった。


先日のトムラウシ遭難事故の実況見分のヘリが頻繁に上空を飛んでいる。
ちょっと積乱雲が気になるけど天気予報は晴れ、雨具は必要ないだろうと車に置いて行ったのが運のツキ…。


エゾオヤマリンドウは今が満開。 山は一足先に秋の気配…。


シラタマノキの真っ白な実も、はち切れそうな位に膨れている。一粒、手に取り指で潰すとツーンとサロンパスの匂いが漂う…。



撮影ポイントに着きナキウサギが出て来るのをひたすら待つ。
鳴き交しの声はアチコチから聞こえてくるし足元付近から鳴いているのも居るのだか一向に姿を現してくれない。どうやら穴の中から鳴いている様だ…。

そうこうしている間になんだか辺りにガスが掛かってきたなと思ったら、いきなりバケツをひっくり返した様な大雨が…。  急いで機材を撤収し下山開始。重たいザックが仇となり途中ハイマツで足を滑らし転倒すること数回。視界不良で迷いそうなので取り敢えず登山道まで戻りやっとの思いで駐車場まで辿り着く。
家に帰ってから気付いたがお尻には大きな青アザとズボンの後ろポケットに入れていた携帯電話は見事に割れていた。

※本日の教訓
①天気予報は信じるな。
②機材は欲張らず雨具を入れろ。
③携帯電話は後ろポケット厳禁。 



カワセミ色のトンボ

2009年07月02日 | 自然
昨日は小雨の降る中、懲りずにカワセミを狙いに。
ここぞと言うポイントまで藪を漕ぎクモの巣を顔に被りながら、やっとの思いで到着。椅子に座り草に身を隠し待つ事1時間経過…来ない。 2時間経過…まだ来ない。 あまりに退屈なので川辺に飛ぶトンボ達を撮り始める。


ニホン・カワトンボ 翅の先に赤い縁紋があるのは♂
雨の雫が葉から透けて見え綺麗。


翅が透明だがこれも同じニホン・カワトンボ。縁紋が白色なのは♀


ついつい夢中になってトンボを追ってる時、下流から上流に向かってカワセミが猛スピードで通過。 アッ!と思った時は時すでに遅し。
この後、カワセミは一度も姿を現してはくれませんでした。

カワセミ撮りがカワセミ色のトンボ撮りで敢え無く終了。 

釧路湿原

2009年04月06日 | 自然
釧路湿原は言わずと知れた日本最大の湿原地帯。 一時は絶滅したと思われていたタンチョウもこの広大な湿原に守られ僅かながら種を継いでいました。一時は農地拡大、工業用地開発などで湿原がどんどん埋め立てられ危機的状況でしたが今は国立公園指定、ラムサール条約登録などにより厳重に保全管理されています。




ここで良く目にするのが奇妙な形をした「谷地坊主」 名前の通り形がまるで坊主頭のようです。確か「釣りキチ三平」のイトウ編で出てくる坊主頭の大男が谷地坊主と呼ばれていましたよね。
実はこれ、スゲの仲間で冬に株ごと凍上し春に雪解け水でえぐられる事を30年くらい繰り返しやっとこの様な形になるらしいです。