バンブーロッド製作 ・工房そらぷち

毎日、せっせと竹を削ってます。製作過程とそらぷちの自然、釣り日記などなど…

暑寒別の渓 (1)

2009年09月30日 | 釣り
以前から気になっていた暑寒別岳を源に流れる渓の小さな支流へ入ってみた。本流は、何度か入渓しているが、この支流で竿を振るのは初めて。


川幅は、またげば渡れる位の小さな渓だが、所々に落込みや淵がある。 個人的には、自分好みの渓だ。








サイズとしては小ぶりだが、ポイント毎にイワナやヤマメが頻繁に顔を出してくれる。
まだまだ奥が深い渓だがこの時期はヒグマが心配。 機会をあらためじっくりと粘ってみたくなる渓でした。





夏毛のナキウサギ

2009年09月27日 | 動物
前回、夏毛のナキウサギを悪天候の為に見損なったのでシルバーウィーク中に再度行ってきました。


山は秋というよりは、すでに初冬の気配。アウタージャケットを着ていても肌寒いくらい、旭岳、黒岳方面は9月9日に初雪が降ったとの事、もしかしたら既に冬毛に衣替えしてるかもと思いながら目的地へとひたすら登る。


機材をセッティングしたら、おむすびを頬張りながらナキちゃんが出てくるのをノンビリと待つ。


辺りをしきりに警戒しながら、やっと登場…。 この子は既に顔の毛が冬毛に衣替の最中。


なんとも座り心地が良さそうな石の上でお決まりの瞑想のポーズ。


この子は別の個体。幸運にも顔の毛も、まだ茶色の夏毛。


やっぱり、どう見てもウサギには見えない…。


長い冬を乗り切る為に今のうちに栄養補給。 ナキウサギは、冬の食糧として草を岩の上に運び乾燥させ保存食作りをする事でも有名。 そろそろ冬支度の準備を始める季節。


この子もまた別の個体。本日は3羽のナキウサギに出会う事が出来た。 この遠くを見つめる瞑想のポーズにはホント癒されます…。



そらぷちワンダーランド

2009年09月25日 | 独り言
我家の近所に、とても素敵な場所があります。 私は、そこを勝手に「そらぷちワンダーランド」と呼ばせてもらっています。


ここは、農業を営む人柄の良い老夫婦のお庭。 池には金魚が放されおりお祖母さんが手を叩くと金魚達は一斉に集まって来ます。
手漕ぎボートが2艘あり、時々ご夫婦で仲睦まじく船を浮かべて楽しんでおります。


池の中島にはタンチョウヅルが…。実はこれ、田舎では時々見掛けますが古タイヤを器用に細工して作っています。


そして見事なのは、休耕田に咲いたコスモスの花。 一体、何千本、何万本のコスモスが咲いているのか見当が付きません。






ここは、観光地でも何でもありません。 ただ土地を放って置くのがもったいないとの理由から趣味としてコスモスを植えたとの事です。
地元の人しか通らない農道沿いにある素敵な「そらぷちワンダーランド」でした。


9月の山野草

2009年09月24日 | 植物
北海道も9月になると野山は、花も少なくなり、夏鳥達も渡りを始めたのか賑やかだった鳥達の囀りもほとんど聞かれなくなってきた。
そんな中で散歩がてらに撮った数少ない9月の山野草。


「エゾトリカブト」 数多いトリカブトの中でも毒性は一番強く自然界ではフグ毒の次に強力だとか…。


「エゾノコンギク」


「エゾゴマナ」




「ネバリノギク」 これは帰化植物だとか、薄紅色や薄紫色など花色は様々。 秋の野山は、やはりキク科の花が目立ってくる。


久々に「トノサマバッタ」を追いかけてみた。一度跳ぶと20mくらいは軽く飛翔する。 そういえば子供の頃、このバッタを捕まえたら「英雄」になった様な気分だったなあ…。
 

案山子

2009年09月23日 | 独り言
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな。  田圃の稲穂も随分と黄金色に色づいてきました。 収穫まで、あともう一息…。
本日、ぶらっと近郊をドライブしていたら一風変わった案山子達に出会いました。


ドラえもん。 ん…ちょっと違和感があるなぁ…。 あっ、耳がある!それにポケットには、おにぎりが…これじゃあ中国産のと良い勝負してるぞ。


案山子も今の世相を反映している…。


おっ! ファイターズ。 外野は、森本ひちょりですか…。


はにかみ王子に


ちょっと脚を拡げ過ぎの横峯さくら…。


なぜタヌキ?


こちらはヒグマですか…。 ところで、かかし関係者って誰?


バイカモ

2009年09月19日 | 植物
綺麗な澄みきった渓に咲く梅花藻。 こんなシチュエーションの中でロッドを振る至福のひと時…。 釣果なんて関係無く気分がいい。




ここは世界有数の透明度を誇る摩周湖の湧水を水源とした西別川の小さな支流。
本流はサケ・マス孵化場の改修工事の為に土砂が流れ込み、竿を出す気にもならない程、濁りがひどい。




柔らかな葉は、ゆらゆらと水の流れになびいている。 花は名前の通り梅の花にそっくり。


本当は「バーン」と魚の写真も一緒に載せれたら良いのだが釣れたのは20㎝にも満たないアメマスの子供ばかり…。 
昔は無垢なマス達が沢山釣れたのだが、あまりにも有名になりすぎ全国から釣人が押し寄せ、マス達もかなりスレてきているみたい…。



 

タンチョウ

2009年09月16日 | 
再び、タンチョウ。 タンチョウは北海道の道鳥です。


この夫婦は別海町の小さな湿地で出会った。 この番いにも子供が居ない。




頭のてっぺんが赤いから丹頂。 赤いのは実は羽根じゃなくニワトリのトサカと同じで皮膚から血が透けて、この様に見えるらしい。
興奮したり相手を威嚇する時は赤い部分が大きくなるとか。まさに頭に血が昇るとは、この事だ…。


タンチョウの尾羽根は一見、黒色に見えますが、黒いのは風切羽根。 羽を拡げると白色の尾羽根が見えます。



春国袋(2)

2009年09月16日 | 
散策路をさらに先へと進むと…


タンチョウの夫婦がいた。 この時期のタンチョウは子育ての為に人目の付かない湿原の奥にいるのだが、この番いには子供が居ない様だ。
何かアクシデントがあったのだろうか?  良く見ると雄? には脚環が付いている。


妻は3歩下がって夫の後を…。


何か旦那様が小さくなった様な気が…。


何か奥さんの顔がサギに見えるんですが…。




春国袋(1)

2009年09月14日 | 
春国袋(しゅんくにたい)。 風蓮湖とオホーツク海を区切る全長8㎞の長い砂州。 四季を通じ色々な鳥達が集まります。


最初に出会ったのは「キアシシギ」 地味な羽色に、ちょっと不釣り合いな派手な黄色の脚。


散策路を進んでいくと、まだ幼さの残る「ハクセキレイ」。


風蓮湖には小魚を狙うアオサギが。


湿原には、多くののアオサギ達が羽を休めている。 それにしてもこの数…、よほど餌が豊富なんだろうか?


このアオサギは2羽でハートマークを披露してくれた…

 


野付半島

2009年09月13日 | 
知床の次に向かったのは野付半島。 冬場は多くのワシ達が集まるのだが、この時期はどうなのだろう?

冬はこの辺りで、たくさん見掛けたのだけど全然いない…


何か用…?


やっと見つけた! まだ若いオジロワシ。 かなり警戒してるなぁ…。


抜き足・差し足と…あっ飛んじゃった‥‥。 ラクダのももひき履いてるみたい…。


遥か遠くの干潟に着地。 若くても既にその目は正しく猛禽の眼光。
この時期、ここにいるオジロワシは、周年、ここで暮らしているのかな?  それとも早めに北から渡ってきたのだろうか?




知床の渓

2009年09月10日 | 釣り
知床の渓、そのほとんどは知床連山から急直下に流下する流路の短い渓。 ほとんどの川は渓流に近い状態のまま海へ注いでいる。


知床の中でも珍しく開けた渓。河口から100mほど上流で既に、この渓相。 取り敢えずここから入渓する事にした。




なんの躊躇もなくドライに飛びつく無垢なオショロコマ。
不思議な事に知床の渓ではヤマメとオショロコマは見掛けるが、イワナは全く居ない。知床の海にはアメマスは沢山いるのに、その陸封型のイワナが居ないのは全く持って不思議だ…。


これはスモルト化した降海型のオショロコマ。知床のオショロコマは一部降海し60㎝位に大型化するものも居るらしい…。


入渓地点から1㎞程、釣り上がったところで見事な2段重ねの人工構作物。 魚道も無く高さもあるので魚の往来はまず不可能。 
知床が世界遺産に認定されて以降、砂防は魚道の設置工事や取壊しが少しずつ始まっているが、まだまだ多くの砂防ダムは手付かずのままになっている…。


砂防の落ち込みには沢山のオショロコマが上流にも行けずに群れていた。  試しにそこにフライを落としてみると…


同じ場所にフライを落としているのにも拘わらず全く疑うこともなく飛び付いてくる。 ものの30分程度でご覧の通り。
ここのオショロコマ、河口から、たった1㎞程度の区間で世代交代を繰り返し生き続けてきたのだろうか…。  この川が1日も早く本来の川の姿に戻る事を祈ります‥‥。


カラフトマス

2009年09月09日 | 自然
知床の日の出。朝焼けの中、漁師達はサケ・マス定置網漁の最中。 


無事に定置網から逃れた運の良いカラフトマス達は産卵の為に一斉に川を溯り始める。

カラフトマス。通称セッパリマスとも呼ばれるように繁殖期のオスの背中はラクダのコブの様に盛り上がります。 
この鋭い歯とこの風貌、魚というより、まるで獣の風格…


川を溯るマス達。定置網の次に待ち構えるのがこのウライと呼ばれる魚止めの梁。
ここで殆どのマス達は人工ふ化放流事業という名目で人間に捕らわれてしまう…。


それでも、このウライを懸命に飛び越える者、僅かな隙間をくぐり抜ける者、または岩だらけの河原に上がり跳ねながらウライを交し上流を目指すつわもののマス達もいる。 この時点でマス達の身体は既に傷だらけ…。


カラフトマスが産卵するのは水深の浅い早瀬。そこを目指しマス達は懸命に川を遡って行くがマス達の受難はまだまだ続く…




浅瀬に乗り上げたマス達を狙うカモメやカラス達。 自分の身体より大きなマスにでも平然と攻撃を仕掛ける。 まずはマスの目を突き次にエラと、マス達の急所をちゃんと心得ている。

この上流には、さらに連続した砂防ダムが待ち構えている。 一体、このマス達の中で無事に自然産卵出来る者はどれくらい居るのだろう?



シリエトク

2009年09月08日 | 自然
知床。 アイヌ語でシリ・エトク(地の果ての意)

北海道地図を見ると、まるでカタツムリの角の様にオホーツク海に突き出た半島、まさに大地の果てといった感。
世界遺産にも登録され、観光開発も盛んに行われて以前ほど秘境というイメージが薄くはなったが、一歩、山に踏み入れば、そこは開拓以前の原始の姿が未だ多く残されています。
 

知床連山の最高峰、羅臼岳(1,660m)の中腹は紅葉が始まっています。


知床峠から羅臼方面を臨むと遠く国後島が霞んで見える。 今はまだ行きたくとも行けない島。



一時は爆発的に増えて羅臼の街中を平然と闊歩していたエゾシカ達。最近はシカ止めの柵や人為的に「駆除」という最終手段をとり街中では、あまり見掛けなくなったが道路脇などでは相変わらず警戒心を無くしたシカ達がたむろしている。 近づいても平然と草を喰んでいる。 奈良の鹿公園みたいにならなければ良いのだが…。


本日のねぐらは、クジラの見える丘公園の駐車場。 名前の通り双眼鏡でクジラウォッチングができます。この日は日暮れまで観察していましたが、マッコウクジラとツチクジラを数頭発見。でも遠く水平線近くで撮影は不可能。 ここから国後島までは25㎞。 国後島の最高峰、爺爺岳(ちゃちゃだけ)が夕日に染まります。


段々と薄暗くなり、辺りはシカの鳴き声とカラスの声しか聞こえません。


とうとう真っ暗になりました。 街燈も何もないので月が綺麗に見えます。
月の中心から右斜め上の暗い部分が、たしか「静かの海」だったかな?    当時、小学生だった私は、白黒テレビに釘付けになってアポロ11号の月面着陸を見入ってたっけ…。



 

岩尾内湖

2009年09月02日 | 自然
昨日、しばらく動かしていなかった船外機を整備していたら、そらち君が「船に乗りた~い!」と涙ながら駄々をこねるので「明日ね!」と明日になれば忘れているだろうと思い軽くその場をかわしたら、しっかり覚えていて当日朝6時に叩き起こされた。
いつの間にかごまかしの効かない年頃に…。


「岩尾内湖」天塩川を堰き止め出来上がったダム湖。 アメマス、サクラマスがぼちぼちと釣れるが圧倒的にウグイの数が多い。
この湖、普段は水の底にあるのだが、減水期の今頃はダムが出来る前は確かにそこで生活が営まれていたと判る建物の土台や井戸、果てはお地蔵様まで昔の集落の跡地が地表に現れ何か複雑な心境になってしまう。



船と言ってもゴムボートに2馬力の船外機とお粗末な物だが船長のそらち君は大満足。得意の3本指ピースを決めているが舵取を忘れているので同じ所をグルグル回り船酔いしそうだ。
 
エンジンを止め、風まかせで漂いながらのお弁当、本当に気持ちがいい…。




湖畔には「エゾミソハギ」の花が咲き乱れている。


草ムラからは綺麗な毛並みの「キタキツネ」も出てきてくれた。
そらち君はすっかりボートにハマってしまい「今度いつ行くの?」の連呼。 ヘタに適当な事は言えないので話題を変えるのに大変…。


明日から暫く道東方面へ旅に出ます…。