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まち歩き城陽1116 長池の伝説 大蛇と剣

2019年12月08日 17時39分24秒 | まち歩き

 

長池の伝説

むかしむかし、奈良街道ぞいに

端から端まで300mはあろうという長い長い池があったそうな

そこには悪い大蛇が住んでいて、ときどきぬーっと姿をあらわしては近くに住む人に

悪さをはたらいておったんじゃと。

若い娘さんなどは、大蛇が池から顔を出してこちらのほうをジロリ、とにらんだだけで

腰を抜かして動けんようになってしもうたほどじゃ。

困りはてた村人たちは、「このままでは池の主にみんな丸呑みにされてしまう。

なんとか神さんに退治してもらえんやろか」と近所の神社に片っぱしからおがんで回った。

するとある日、どこからともなく刀を持った人があらわれ、大蛇をはっさり切り捨ててまた消えて行ったそうや。

村人はびっくりするやら喜ぶやらで、

「きっとあれは行基菩薩さんの化身に違いない。ありがたい、ありがたい」

とさわいでおったが、死んだ大蛇の尾から立派な剣が出てきたのでまたびっくり。

これは神さんに奉納せなあかん、と思うて大和の石上神宮に差し出したそうや。

それからは池も静かになり村は栄えましたとさ。

今、もうこの長い池は埋め立ててしもうたけど、長池という地名はこの池からきておるんやそうな。

山州名跡志という本にも載っておるし、大和、今の奈良天理市の石上神宮にはそのときのが残っておるそうや

まち歩き前回の記事 ⇒ まち歩き城陽1115 JR長池駅

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