お話しがいっぱい(4)

2014-12-21 09:56:47 | 童話
では、もっと遠くの人工衛星とのお話しはどうしているのかね。

人工衛星とは、電波という目に見えないものを使って宇宙飛行士さんとお話しをしているんだよ。

テレビでマンガやニュースが映るのも電波を使っているからできるんだ。

スマートフォンでお話しができるのも、この電波を使っているからなんだよ。

そして、見えないくらい遠くの船とお話しする時に使っている無線機というのも電波を使っているんだ。

お話しがいっぱい(3)

2014-12-20 11:59:30 | 童話
昔は煙を使ってお話しをしたこともあるんだよ。

山や丘の上でたき火をして、上に出てくる煙を、上着や大きな布で煙が出ないようにしたり、煙を出したりして、遠くの場所とお話しをしていたんだよ。

お口でお話しをする以外に、この光や旗や煙を使ってお話しをすることを合図すると言うんだよ。

しかし、合図もお話しをしているんだね。

お話しがいっぱい(2)

2014-12-19 21:19:36 | 童話
船では無線機という機械で遠くの場所や、遠くの船とお話しをしているのだけれど、光や旗でもお話しをするんだよ。

光が出ている前を光が出ないようにする機械を付けて、カチャカチャと光を出したり止めたりすんだ。

旗はね、右手に赤い旗を、左手に白い旗を持って手を上げたり下ろしたりして、いろいろな言葉にして、船同士でお話しをするんだ。

このようにして遠くに見える船とお話しをする時もあるんだよ。

お話しがいっぱい(1)

2014-12-18 21:14:14 | 童話
『先生、おはようございます。みなさん、おはようございます。』
『お母さん、ただいま。』
『ねぇお母さん、オヤツま~だ?』
『ねぇお父さん、今度のお休みに、どこかへ行こうよ。』
『ミーコ、ご飯だよ。』
『ポチ、お外へ散歩に行くよ。』

アリさんが一列に並んで歩いている時に、向うから来たアリさんとコッツンコして何かお話しをしているね。

人間には聞こえない声でお話しをしているんだろうね。

人間以外にも、みんなみんな、たくさんお話しをしているんだろうね。

僕のお仕事(6)

2014-12-17 21:09:18 | 童話
僕は先生に『僕も保育所の先生になってもいいかなぁ?』
『ええ、いいわよ。みんな良い子だから、保育所の先生は楽しいわよ。』
『よしっ、僕も保育所の先生になる。』

そして、僕は先生のうしろに付いていって、先生と同じ事をしました。

『お外で遊んできたら、手をよく洗いましょうね。』
『先生が本を読んであげる時は静かにしていてね。』
『順番に並んでね。』
『大きな声でおへんじをしてね。』

やったぁ、僕は保育所の先生になれたんだ。
うれしいなぁ、うれしいなぁ。

『ええ、りっぱな保育所の先生だわね。』

だけれど、僕はお父さんとお母さんのお仕事は知りません、保育所の先生のように、お父さんやお母さんのうしろについて歩くことができるといいのになぁと思っています。


おしまい