僕の学校(4)

2014-12-30 11:05:00 | 童話
お昼寝の時間は、タマが先生です。

ソファの上でスヤスヤ。
だけど、シロは寝ていても直ぐに起きて、ボールで遊び始めます。

音楽の時間は、お母さんがピアノの練習で使っているメトロノームが先生です。
カチカチカチカチ、カチカチカチカチ。
シロは、その音に合せて、ワンワンワン、ワンワンワンと鳴きますが、タマは、時々耳を動かすだけで、直ぐ寝てしまいます。

公園の砂場で遊ぶ時は、シロが先生です。
シロは穴掘りがじょうずで、両方の前足を使ってドンドン掘ります。

公園の広場でカニ歩きをする時間は、僕が先生で、シロとタマは生徒です。
『カニさんはね、こうして足を順番に横に動かして横に歩くんだよ。
シロもタマも前に歩くんじゃないよ、横に歩くんだよ。
水槽のカニさんを見てごらん、横に歩いているでしょ。』