靴達のおしゃべり(5)

2014-12-11 21:19:05 | 童話
男の子が、『僕の靴はどこの国の子供が履いてくれるのかなぁ。』
女の子が、『履いてもらえるのねぇ。』と言ってバイバイをしました。

また玄関で、たくさんの靴がワイワイガヤガヤとお話しを始めました。

男の子が、『あの赤い線のあるスニーカーは、どんな子供に履いてもらえるのかぁ。
それと、僕が気に入っていたブルーのスニーカーも履いてもらえるとうれしいなぁ。』
と言うと、
女の子が、『私の真っ赤な靴は、大事に履いてほしいわ。』と言いました。

そして、玄関の靴達も、『元気でね、バイバイ。』といってパタパタと床を鳴らしました。

みんなみんな、元気でね、バイバイ。


おしまい