食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回顧録、おわりに』

2013年02月11日 17時20分01秒 | 回顧録

自覚症状の現われから、治療入院、通院などで一年の月日はあっという間に過ぎて

いった。癌の場合、治療したから完治とは成りえず、一応の目安5年を過ぎれば

『寛解』となるらしい。願わくば癌因子どもを全部叩き潰してしまいたいが、残念ながら

今のところ叶うことではないから、取あえず5年生存率の枠内に潜り込むことが最大の

目標となる。私の場合、5年生存率は40%くらいと告げられていたから、あまり安心でき

る数値ではなが他人事のような顔をして、深刻に考えたことはない。心の奥底を覗

いてみると『絶対40%以内に入っている』このようなものが見えるのではないかと思う。

治療を終えても退治できない場合、癌因子どもなのか癌細胞なのかは別として、そい

らと共生しながら黙らせたまま暮らせばいい訳だ。

誰かの言葉『癌をいい子にさせておいて寿命までいけば俺の勝ちだ』

身体と相談しながら、色々なことに興味を持ち没頭していくこともいいかもしれない、

か知らない所に出掛けて新しいものを見るのもいいだろう、新しい友人ができる

ことも・・・等々と楽しそうなことを連想すれば、そいつらを静かにさせられるかもしれな

い。暑い日は暑いなりに、寒い日は寒さに負けないよう、春・秋の穏やかさを満喫しな

がら自然の中で爺は『空元気』で頑張っていく。

 

【おまけ、タイ旅行】

2009年12月に術後の抗がん剤治療で退院、翌年6月、最初に計画していたタイに旅

行することになった。初めての岡山空港からの海外旅行でしかもここから空港へは自家

用車で行く。どのようなところに空港があるのか、どんな空港なのか気になり、天気のい

い日にドライブがてら出かけてみたりして、自分の体調の具合もチェックしてみた。

この頃は未だトイレ事情が不安定で、トイレに行く時間にある程度の規則性ができれば、

れ以上安心できることはない。国内なら大方の場所ならどこでもトイレは探せるが、初め

て行く国のトイレ事情は分からないから、出来る限り自己制御ができるようにしておきたか

った。そういう意味では4月に行った韓国は、明洞地区を中心にした移動だったからトイレ

事情はよく分かっていたので不安はなかった。今回、初めて行くタイのトイレ事情を調べ

てみると、有料の所が多いとあったから、それなら安心できると思った。つまり、それを稼ぎ

にしている人がいると言うことは、トイレの数もそこそこあると考えられるからだ。

また、市の中心地にはホテルやデパートも沢山あるから、そうした面からも心配しなくても

よかった。日本は梅雨前で多少なり冷えることもあるが、タイは南国だから僅かな滞在でも

メスを入れた身体には優しい気候だった。

この年は韓国、タイと2つの国に出掛け、翌年は2度目のアンコールワット、台湾、昨年はト

ルコとシンガポールとアクティブに動いている。動くことで元気になり、くよくよした心に喝

を入れ、更に元気になっていく、そうした一助になっていると思う。


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