食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『中村勘三郎さんのこと』

2012年12月07日 17時53分20秒 | 癌のこと

毎朝、出動前の1時間弱はテレビを観ており、興味ありなしに関わらず色々な情報が流

されるから、大きな出来事は目にしているはずなのに、勘三郎さんの初期食道がん治療

以降の様子は全く知らなかった。だから亡くなられたとのニュースはにわかに信じることが

できなかった。私も妻も『食道がんの手術が成功し静養から回復しておられる』とばかり思

っていた。一部週刊誌では手術後にも肺炎で治療との報道はされたらしいが、それにして

はTVでは何てこともなかったように思う。私たちだけがTVの報道を見そびれたのかもしれ

ないが。

歌舞伎と言う特異の世界で新たな芸風に挑戦したり、頑なに伝統を守る相反することに正

面から向き合っておられた。今の時代だから、勘三郎さんだから出来たのかもしれない。

志半ばの残念無念であろう。歌舞伎を知らない私でも中村勘三郎さんの笑顔はいつまでも

忘れないと思う。

専門医の話では情報不足で確定的なことは言えない、としながら食道がんとの因果関係は

薄いのではと言っておられたのを聞いて、私の主治医は術後に肺炎になること非常に心配

されていたから、体力低下に起因する関係はありうるのではなかろうか。

手術は7月末に終えられたのを私はすっかり記憶違いしており、もっと前だった言ったら妻は

今年の夏ごろの事と言う。食道がんでは小澤征爾さん、桑田佳祐さんなどのこともあり、混同

していたようだ。同じ病気を患った者としては、苦しみはよく分かるので少しでも早く、経過よ

く復調して欲しいと願うものだ。癌は他の病気と違い『完治』という合格通知を受け取ることは

ない。5年生存してやっと病気の『び』の字が薄くなった程度にしかならず、完治とはほど遠く、

それすら私たちにはとてつもなく遠い道のりなのだ。

 

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