食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ヨーロッパ3か国の旅、上海でまさかの欠航』

2013年04月23日 18時28分51秒 | 旅行

しかし暫くしてから『香港から到着便が遅れていて、その機長が私たちの便に乗る

ことになっている。詳しいことは分からないが遅れている』と添乗員さん。

搭乗口の受付に行って見ると立札に『xx便航空制御』こんなようなことが書かれた

紙が貼られていた。それから30分もしない内に航空会社から弁当が配られたので、

頂くことにして開けてみると、炒めたセロリ、肉団子、ゆで卵に未だ少し温かいご飯

だった。味はお世辞にも美味しいと言えるものではなく、卵は塩ゆでされたものらし

く異常に塩辛く、ちびりちびりしか食べられないし、妙に固い代物だった。話では鶏

の卵ではなくアヒルらしかった。

それにしても一寸遅れるだけでこんな弁当が直ぐ出されるなんて、素晴らしいサー

ビスではなかろうか(本当はおかしいと思いつつ)。添乗員さんはこんな経験を沢山し

ているから『責任問題になるのを恐れて、原因を聞いても、きっと正しいことを言わな

い』と言っていた。人間は空腹になると些細な事でも腹を立てたり、納得しなかった

りするから、不味い弁当でも食べさせておけば、騒ぎは大きくならないだろうと、読ん

でこの差し入れなのか。私は大半を、他の人も多くを残した弁当を始末すると、いき

なり『欠航』の情報が飛び込んできた。寝耳に水、まさかの展開だ。

私たちは添乗員さんの指示に従うだけで何とかなるから、ここで欠航になっても痛くも

痒くもない。明日は日曜日だし皆さんもきっと休息日に当てているだろうから、欠航に

よる影響は小さいだろう勝手に想像していた。

私たちは今夜、岡山に宿を予約していたのでキャンセルしなければならないが、国際

電話できる携帯など持っていないし・・・・・これを聞いていたグループの人が携帯を貸

してくれたので岡山の宿に電話を入れ『上海で欠航になり今晩は帰れなくなった。キ

ャンセル料などの事はメールで知らせて欲しい』その旨を一方的に伝えた。先ほどの

弁当は殆ど食べていないから夜に腹が減るかもしれないと、コンビニに行き上海版U

FOとカップ麺を買い込んだ。そうこうする内に宿泊先が決まったのでと、空港会社職

員の案内でバス乗り場まで連れていかれた。形式上は入国になるのに入国手続きは

何もなし。いつもは訳の分からな基準でややこしい手続きがあったりするのに、この

国にスタンダードなるものは存在するのだろうか。何人が何台のバスでホテルに向かう

のかなんて何も分からず、ただ・只、添乗員さんについて行くだけ。空港の敷地は広

大だからそれに沿った道路を走っても未だ空港の敷地と思わせるほど広い。やがて農

地の中にポツンと農家らしい建屋があり薄暗い灯りがついているように見えるが周辺も

暗いのではっきりとした様子は分からない。空港を離れると暫くそうした場所を走り、少

し町らしい所に移動してきたから商店らしいものが未だ店を開けていた。

信号機のある通りに来ると、先ほどよりはもう少し町らしくなりビルのようなものも見える。

バズが止まった所は明るい照明のついたホテルのような建物だった。荷物を受け取り中

に入ると受付カウンターがあり、ホテルのようだが一見しただけでは普通のホテルのロビ

ーの雰囲気はない。中国で泊まるのは初めてのことだから、こうした感じが中国風なのか

どうかも不明だ。夕食が準備されているので2階に集合の案内があり各自、部屋に荷物

置いてから2階に行ってみるが食堂らしい場所は見当たらないから,1階まで降りてみ

ると他の人も迷っておりウロウロ、聞いてみるともっと奥の方の2階だと教えられ、歩くこと

3~4分、棟続きの別のビルのようだった。

レストランなのだろう、中華式の食卓があり料理が運ばれてきた。いつものパターンで次

々に料理が出され各自の取り皿に取って頂くものだ。格別に美味しい訳でもなく不味い

と言うものでもなく中国で食べる本場の中華は明らかに日本人の口には不満が残る味付

けだ。同じグループの人が『ビールは私がおごります』の言葉に甘えてゴチになる。

欠航騒ぎになり一番喜んでいるのは私だと言われてしまう。それもそのはず、仮に欠航

なければ岡山の宿で泊まるだけのこと、岡山で寝るか上海で寝るかの違いだから、そ

れなら今後も泊まる予定はない上海の方がいいと思っていたから。しかし明日の出発便

が8時になった為、このホテルの出発は午前5時と聞き、それならやはり岡山の宿の方が

良かったと心変わりする。

食事を早々に終え久々に肩までつかれる風呂に入ることが出来た。今回の旅行中で不

にして泊まることになった上海のホテルは一番設備の整ったものだった。風呂もトイレ

も綺麗で広くアメニティーも一応のものが揃えらていたし、TVは薄型、湯沸し、ドライヤ

ー、蔵庫なども完備していた。

 

                    黙々と弁当を食べる乗客

                           突然に配られた弁当

                            強制収容されたホテル

 


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