関空からの旅は今度で4度目になる。空港内の施設は大方のところ覚えているが、集合
場所だけはいつも確認しておいてから時間つぶしにかかる。前回は有り余るほどの時間
があったからコインロッカーに荷物を預けてからゴソゴソしたが、今回はそこまでの必要は
ないから面倒でもゴロゴロと動き回る。
集合時間まで2時間余、日本最後の晩餐はいつものことながら寿司に落ち着いた。カター
ル航空だから機内で寿司が少し出される可能性もあるが、本場のものを堪能しておくこと
にする。当然のこと、懐かしくなるであろう赤だしは捨て難い。
食後、空気枕のことを思い出し、店を覗いてみる。機内で身体を倒す時、窓や背もたれの
隙間に使えるものが欲しく物色する。最近のものは首に巻くようなものが主流のようだが、
昔ながらのものの方が使い勝手はいいと思う。枕をゲットしてから両替所に行って見た。
スロベニア、クロアチアともEUに加盟しているがクロアチアはユーロを導入していないから
現地通貨クーナKnが使われている。しかし関空ではクーナを扱っていないため、最初に訪
問するスロベニアのため€だけを用意しておく必要がある。
為替差益損なるもの庶民には関係ないとする方が大半だが、年に1度でも継続して外国に
行く人にすれば、その差は大きいと感じることがある。昨年3月トルコに行った時、現地通貨
とは別に円高であることから基軸通貨たる$を纏めて購入しておいた。この時の$は83円、
今は102円。この時点でヨーロッパへの旅は当面ないだろうと€は必要分しか代えなかった。
€は100円くらいだったが今は142円となっているから、結果はドル買いではなくユーロ買い
の方が正解だったようだ。ただ、目的は為替差益を得るためではなかったので悔しい思い
をしているのではない。
旅行に行く度、その時の$を持ち歩き換金している。さて今回は日本で€を調達する。なら
ば$で換金・・・・両替所での説明によると、$-→¥--→€と2度の換金が生じるので手数料
が高くなるから得策ではないと説明を受ける。
つまり日本円が基軸通貨になるから$-à€への直接換金はできないのである。
仕方なしに手持ちの円で少量の€を買って、Knはザグレブ空港での換金とする。
懐は温かいほどではないが一応困らない程度の資金を確保でき、準備万端整い集合カウン
ターに向かってみる。1時間くらい前だから私たちが初めてのようで、未だ並んでいる人はい
なかった。すると様子を察し声を掛けてくれたのは添乗員の方だった。
手続きを終え出国までの説明を受け、搭乗ゲートでの集合となり再び解散となった。しかし、
もう行く所もなくなったので早目に搭乗ゲートに向かうことにした。北ウィングの搭乗口までモ
ノレールに乗っていく。前回は夜中の出発で明りのない暗くなった所ばかりを通ったが、今回
は未だ9時前だから免税店も開いており、随分と雰囲気に差を感じた。
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