食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『韓国船舶事故に思う』

2014年05月04日 17時00分00秒 | 日記

韓国はSewol号沈没事故の対応のまずさで大揺れに揺れ続けている。船が沈み就学旅行中の生徒たちが未だ船内に

閉じ込められているから、何を差し置いても生徒たちの救出を最優先にすべきなのに、次々と明らかにされる不手

際、不祥事により救出へのパワーが分散されてしまっているように見える。

沈没の原因とされている過積載、積載物の固定がされていない、バラスト水の異常操作等々による船の復元力低下

が要因とされている。これだけでもハチャメチャな運行管理だと思うが、それ以上に乗組員の『海の男』としての

責務の持ち方の問題だ。テレビに幾度も放映されている下着姿で我先に逃げ出す船長。後刻、判ったのは船を操作

していた船員は客を見殺しにして全員が逃げ出した。

私が知っている船長は乗客、乗務員を船外に避難させた後、船が沈むと分かれば身体を縛り付け船と運命を共にす

る、それほど責任感の強い印象を持っている。近年の船舶事故ではイタリアの客船が座礁した際に韓国船と同様に

船長が逃げ出し世界中から非難を浴びたのは記憶に新しい。

一時の責任放棄(恒常的なものかもしれないが)でこれらの人たちのこれからの生き様はどのようなものになるだろ

うか。多くの若者を見殺しにした悪夢が生涯繰り返され、償おうにも償いきれない罪を背負う覚悟があるなら若者

たちを救うべきだったと後悔しているのだろうか。

今回の事故で一番解せないのは船が傾いているのに船から退避指示をするどころか、移動しないで船内に留まる事

を何度も指示していることだ。そして大半の乗客はその指示に従っている点だ。

仮に私がこの場にいたとしたら絶対に指示に従うことはないと思う。なぜならば傾いている船は待っていても元に

戻るとは思えないし浸水でも始まったら必ず沈没の道を辿るのは明白なこと。それなのに部屋の中などにいるのは

自殺行為そのものだと思うからだ。どんな形になるかは別として船から脱出できるデッキまで入ってくべき。

私は泳ぎが不得意だから水に対する恐怖心は強く、船内に居ると外が見えないから水に対する恐怖心は更に倍化す

る。だから船に乗る時は逃げ場に近い所に座るようにしている。何日も船で行く旅は性分的に合わない。退屈にな

っても自由に下船など出来はしないし四六時中、船内拘束という感じがするから、まず参加はないだろう。

亡くなった方のご冥福と行方不明の人たちが一刻も早く家族の元に帰られるよう祈るばかりだ。


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