食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『CT検査、食道がやや肥大』

2016年02月12日 18時23分45秒 | 日記

12/8 妻が『今日は健診の日』と慌ただしく私に起床を促す。幸い食事前、CT撮影の絶食には抵触しないから慌

てて病院に行く準備をする。病院では血液検査、CT検査を受けた後に診察がある。然したる混雑もなく順調に診

察となり結果について説明があった。

『血液検査SCCは1.4ですから基準ギリギリですがクリアしています。CTは肺気腫の治癒の跡が残っていること・・・

それに食道が前回より少し肥大しているとの結果です。手術痕は平坦に見えるとのことですから念のために内視鏡

査をしておきますか?』

とまず『青天の霹靂』の第1弾。その時、画面に映し出されたCT検査の結果報告書に基づいてのものだったが、予

想外の出来事で頭の中は未整理の状態、目から入って来る活字の情報と先生の説明を理解する回路が遮蔽され

てしまっていた。

 

    ****** CT検査結果  ******

   検査目的 H21.10.9胸部下部食道がん、吻門部胃がんにて開胸開腹食道切除、胃体上部切除、胸部上部食

          道、胃管吻合術施行

   所   見 2015.7.25 胸腹部CTと比較

          胸部上部食道はやや肥大している。吻門部は平坦に見えるが内視鏡検査所見と対比のこと。縦隔リ

          ンパ節腫大なし。両肺に気腫性変化在り前回同様。肺野に明らかな腫瘤影,浸潤の出現はなし。

          胸水なし、胆のう摘出後、肝、脾、腎、副腎変化なし。

    コメント 明らかな再発、転移の所見は指摘できないが胸部上部食道の拡張が前回よりやや目立つので念のた

          め食道術後吻門部の内視鏡での確認が望まれる。

 

そもそも、あるべきこれからのスケジュールは、年末に向けての行事を終え、気分新たに新年を迎え、1月8日から8日間

カナダのイエローナイフでオーロラ見物する。我が家の年末年始の行事として餅つき、忘年会、新年会を行う準備には

かなりの力を入れているから暫くはこちらにパワーを振り向ける必要がある。

また、オーロラ見物では氷点下数十度の中で写真を撮るための準備も大きなテーマで人間の防寒対策に加えカメラの防

寒にも工夫を要する。これらの事に『ああして・・・こうして・・・』と、答えの出ないパズルのようにネットで調べては必要機材の

購入、加工しながらベストを尽くせるよう準備をしていた。

誰しも胃カメラ検査を好んで受ける人はいない。往生際の悪い私も同様に出来れば避けたい強い意志が幾つもの煩悩と

共にへばり付いているが、事が事だけに拒否して押し通すことは出来そうにないと観念する。

最初はこのまま正月を終え、一連の予定を終えてから検査という説得性のない代案を提示してみた。すると先生は『検査

は早い方がいいから・・・・』とパソコンに向かい内視鏡検査の日程を調べ

『来週の月曜日にしましょう』

元より抵抗する理由はないし渋々ながら了承した。

H21年10月9日に食道・胃の多重がん手術を受けて丸6年経過、これまでの定説では5年生存率で定めが右左に分かれる

とされてきたが、最新のニュースでは10年生存率で判断するとしたデータが示された。ただ、データの採取期間が古いこと

もあり現状はもっと改善されているはずで落胆することはないとのエールを送る論評もある。

しかし、がんを患った者にとって何年たっても安全領域に逃げ込むなんてことは夢物語、何かの拍子に癌の再発が頭を過

ることもある。今回のような状況だと寝ていた子を起こすように一抹の不安が湧き上がるのは当然の事だが、直ぐには『癌の

再発』と心配するまでには至らなかった。

胃カメラは食道がんの手術を受ける前日に呑んだことはあるから、それ以来のことになる。それはあまりいい結果が脳裏に擦

込まれていなかったから心中は『苦しいから耐える』このことに尽きた。すると先生は『全身の力を抜いて楽にしていることで

すよ』と極、当たり前のことをさらりと言い放った。思い返せば自分なりの成功体験として『カメラを飲み込むように息を吸い込

むと楽に入る』としていたが、その後は体に力が入り金縛りのような状態を覚えている。

そこで、今回は先生のアドバイスのように『全ておまかせ定食』、私は楽にして成り行きに任せ、途中々で『楽にして』と力を抜

くことを言い聞かせる。


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