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食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『沈黙の臓器』

2013年07月06日 17時18分51秒 | 日記

沈黙の臓器と呼ばれるのは少々の疲労やダメージを受けても、直ぐに症状がでな

いで我慢すれば元に戻ることが多い、つまり慢性的な病状を起こしやすいものの別

名とされている。酒飲みに対して一番最初に指摘されるのが肝臓だ。この場合は原

因がはっきりとしていること、自覚症状として取り敢えず二日酔いなどで分かり易いも

のだと思う。だが元々、酒に強い人は二日酔いなどないから、酒による疲労があっ

ても表立っては分かりにくく慢性的になり易いのかもしれない。

私の周りに馴染のなかった膵臓、シンガポールEさんのママが膵臓がんになり昨年

春、日本への最後の巡礼を終えた直後に逝去された。ママのことを聞いてから膵臓

について少しばかり知識を得ていた。その時にも『沈黙の臓器』ぶりを『自覚症状が

現れ膵臓に異常が見つかった時はレベルⅣの末期』と表現されていた。初期症状

として腹が痛い、胃腸などを調べるが異常は見つからず、あちこちと検査で道草を

取らされている内に悪化し、膵臓にたどり着いた時はかなりの重症になっているの

が普通のパターンで、それほど見つけ難いものだと言われている。

酒に関係するのは肝臓ばかりと思っていたら、膵臓との関わりも深く酒の慢性的な

悪影響で重症に陥ることがある。娘の旦那さんが、その症状で入院してしまった。

来週には退院することになっているが話を聞いて、俄かには信じ難い内容だった。

以前、膵臓で入院治療した経過があり以来、数か月に1度は検査で通院し、酒を含

む生活面のチェックを受けていたのに、酒の影響による膵炎の診断だ。

一義には本人が一番注意深くしなければならない事には違いないが、専門家がそ

れを補足して・・・・と思うからだ。

しかし専門家云々への小言はお門違いかも知れないと思わされる事に気付く。

最近の医療は異常の変化や有無を血液検査の結果を数値化して、特定のものが

変化していないか否かによって正常・異常を判断する。もし数値に現れない形での

症状だと身体は異常でも,見立ては正常となってしまうからだ。勿論、これと逆の

きっと人間は都合の悪いことは、こっちに置いといて見て見ぬふりをすることもある。

本当はそうした小さいものの中に隠されているのを私たちは見逃しているからでは

なかろうか。


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