食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『下部消化管検査』

2013年01月14日 17時53分23秒 | 回顧録

カテーテルが千秋楽ならば下部消化管はその露払いに値する。普通、露払いは前座

のように軽い意味で使われるが、ここでは同じ勝ち星で千秋楽を迎えたもの同士が共

に勝ち名乗りを上げ、決定戦に臨むことが出来るかどうかの勝負にも値する意味で使っ

ている。それは恐怖という点に於いて。

実は、この検査も初めてで、人の話によると随分辛いものらしい。腸に空気を入れ送りな

がら肛門からカメラを入れて検査し、もしポリープがあれば、それも摘出する、おーっと怖

いではないか。検査のため、院内のコンビニで検査キットを購入し前日から、そのキットの

食事を摂り、指定された薬を服用し腸内は空っぽにする。ところが思いとは裏腹にトイレ

に行っても肝心の便意を催さない、頑張ってみるもジャブ程度のもので、どのような状態

が腸内空っぽか感じは分からないが、どう考えても空になっているとは思えない。仮に腸

に残っているとカメラがウンチの素とぶつかって汚れてしまうから、期待する映像は映らな

くなる。うーん、困ったなーになる。ところが、急なのかどうかは分からないが

『今日はカメラではなくXX映像にします』と先生の説明があり、回転台の上に乗りあちこ

ち角度の撮影会が始まった。例の肛門からカメラ紀行はない変わりに、直腸チェック程度

のカメラ紀行はあったが、こんなもの楽勝。やはり便の出が悪かったみたいで

『便が沢山残ってますねー』と先生のウンチレポート。

思いがけず難関と思われた検査は、非常に簡単なことになり、嬉しい拍子抜けとなった。

この関門を通過し、残るは耳鼻咽喉検査と心臓カテーテルの2つになり検査の難行苦行か

ら解放されるのだから、回転台から降りる時には、ルンルンのステップになりそうだった。


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