人生は夢幻のごとくなり

2015-07-21 18:31:38 | 心のつぶやき

 

人間50年

下天のうちをくらぶれば

夢幻のごとくなり

一度一生を得て

滅せぬもののあるべきか

 

織田信長の熱愛した謡。

TVや映画で、本能寺の変で、炎に包まれる最期の自害の前に舞う場面が有名。

 

人生50年、変転すること夢幻のごとく。

 

信長も夢幻のように

ひたすら生きた気がする。

その時その時に命をかけて。

あっという間だったろう。

 

生きるも死ぬもどうでもいい。

その一瞬一瞬のこと。

死ぬ時は死ぬ。

 

悔いがないとかというのと違う気がする。

 

生まれたからには、死ぬのは当たり前。

戦国時代は、取ったり取られたりの殺し合い。

そのことを常に意識せざるを得なかったのだと思う。

 

今の世では、どうだろう。

若いうちは、死はよそ事。

年を取ってその恐ろしさや孤独と向き合う。

 

私は、結構考える方かもしれない。

看護師で、死は身近だったからではない。

年を取ったからだ。

 

いつ死んでもいいというのではなく、死ぬのは当たり前で

生きているうちに何をするか。

 

一国をどうのということでなく、

子供を産んで育てたでもいい。

 

政治や平和運動に、一生かけたでもいい。

庭の花を一生懸命育てたでも、

家族のために、おいしいご飯を作ったでも

 

ひたすら何かしたなあということがあればいいなあと思ったりする。

それこそ、夢幻のように夢中になって。

 

100歳位で、元気いっぱいの人は、たぶんそんな風に生きている。

そして、人生は長かったですか などとと聞かれると

「あっという間でした」というに違いない。

それでは、また。

 


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