この1月27日にドイツ映画「グアンタナモ、僕達が見た真実」(原題 The Road to Gantanamo)が公開が始まった。2001年9月11日の同時多発テロ事件直後の10月に友達の結婚式のためにパキスタンに旅行していたパキスタン系のイギリス人がボランティア活動の目的で足を踏み入れたアフガニスタンで、北部同盟に拘束され米軍に引き渡されてしまう、その米軍は彼らをキューバのグアンタナモ基地に移送し不当な拷問にかける。・・・・・・・・・・・・・・・。
アメリカの非人道的なグアンタナモ基地やイラクのアブグレイブ刑務所でのあつかいが表に出るにつれ、この映画も反響を呼び、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)、英国インデペンデント映画賞、最優秀英国映画賞を受賞した。
この映画のモデルとなったイギリス人青年がこの1月に来日し、講演会やインタビューに答えている。
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2007/01/1284/
このブログを以前からご覧の方は知っておられるが、このモデルの青年たちよりも長期にわたりグアンタナモに収容されていた、いや今でも収容されている「中国人」がいる。
中国人といっても本人たちはそうは言われたくない、中国国籍のウイグル族の人たちである。そのうち5人は昨年やっと解放され、現在東欧のアルバニアという国にいる。なぜか?中国に送還されるとグアンタナモと同じような目、いやそれ以上の処刑されてしまう危険があるからである。
彼らについては以前のエントリー、The Road to Guantanamo,Then to Albania
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20060731
にドイツの雑誌シュピーゲルに書かれたものがあるので参照してほしい。
「中国人」いやウイグル人は宗教的自由、政治的な自由が激しく制限され中国共産党独裁の中自分たちの民族、地域、にほとんど自主的な活動を許されず、「ウイグル自治区」で生活してきた。このグアンタナモに移送されたウイグル人もその自由を求めた人たちの仲間であった。ちょうど10年前、ウイグル人たちの政治に対する抗議の声を封殺されたクルジャ(伊寧)暴動と呼ばれる事件を逃れてきた彼らは、なぜかアメリカの対テロ戦争に巻き込まれ、グアンタナモに収監される憂き目にあったのである。
アメリカの野蛮な「テロ容疑者」に対する振る舞いは許されるものではない。いち早くグアンタナモでの収監者はPOWとしての地位を受け入れられるべきであろう。
しかし、世界にはグアンタナモやアブグレイブのように大きく問題があるにもかかわらずに、ほとんど報道されず不当な拷問そして処刑が行われている場所、(新疆ウイグルもそのひとつ)もあることももっと知られるべきであろうと思うのである。
グアンタナモ 僕達が見た真実 公式ウェブサイト
http://guantanamo.jp/index.html
公式ブログ
http://guantanamo.jp/weblog/archives.html
喜八さんのメモ
http://kihachin.7.dtiblog.com/blog-entry-474.html
六本木シネマ便りさん
http://rmovie.exblog.jp/
ラジオ映画館さん
http://blog.livedoor.jp/ten_years_after/archives/51267843.html
ラビア・カーディル紹介サイト↓
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