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新疆公安、「東トルキスタンイスラム運動」武装訓練基地を攻撃、続報

2007-01-10 23:52:21 | ニュース

アネモネさんのブログからリンクをもらっている、07年1月8日に新疆公安に発表された「東トルキスタンイスラム運動」訓練基地掃討事件、かなり多くのニュースサイトで報道されているようである。(アネモネさん、やる気のないエントリーですいませんでした。)
ここで「テロ団体」とされているETIM(東トルキスタンイスラム運動)と呼ばれている組織、先に述べたように実際、現在The Islamic Party of Turkestanと名乗っている。ジャーナリスト押田明子さんによればもともと国内で独立への啓蒙活動をしていた活動家が97年にアフガニスタンで作った組織であるという。
じつはそのTIP、ウェブサイト(英語)を持っている。

http://www.tipislamyultuzi.com/mazmun/summary/summary.html

リーダー、ハサン・マフスムの伝記、バリン郷事件やウルムチ・バス爆破事件などの情報なども載っていて興味深いのだがイスラムの専門用語も多くわかりにくいというのが難点である。

更新は終了したが押田さんのブログにこの組織のことが詳しく説明されているので参照いただきたい。
http://oshida.exblog.jp/3414844
http://oshida.exblog.jp/3419487
中国があるのかないのかわからないようなこのETIMになぜ固執するのか?少し考えてみればそれは国連、アメリカのテロ団体指定というお墨付きにあるのは明らかであった。テロ団体であるならば多少なりとも残忍な掃討作戦を行ったとしても国際世論は黙認するだろうという腹なのである。
情報の少なすぎるこの地域では中国の公式発表にしか、多くの報道機関は頼らない。そしてテロと戦う中国というステレオタイプが報道されるだけというのが、中国のもくろみである。
そして国内向けには中国の「大公報」というメディアでこの作戦によって死亡した21歳の公安部員、四川省出身の黄強氏の「革命烈士」としての追悼式典がウルムチで大々的に挙行されたという報道。ウイグル地区共産党副書記のヌリ・バイクリも献辞をしている。この人はいわゆる中共傀儡として海外のウイグル人には評判がよくないようだ。
http://www.takungpao.com/news/07/01/09/ZM-676057.htm

この掃討作戦の行われた地域はどういうところだったのか?大公報によればキジルスキルギス自治州アクト県のコスラップ郷(Kosrap庫斯拉甫)近くの山岳地帯、とみられている。(おそらくは外国人には未開放なのであろう。)アクト県といえばあのバレン郷事件のあった県でもある。

地図
http://www.multimap.com/map/browse.cgi?client=public&X=8500000&Y=4500000&width=500&height=300&gride=&gridn=&srec=0&coordsys=mercator&db=&addr1=&addr2=&addr3=&pc=&advanced=&local=&localinfosel=&kw=&inmap=&table=&ovtype=&keepicon=&zm=1&scale=2000000

kosrapmap

地図でみるとカラコルムハイウェイ途上の観光地タシュクルガンと西域南道のオアシス都市葉城(カガリック)を結ぶヤルカンド川ぞいのちょうど中間地。標高は高いが交通の要衝と見られる地である。
この事件に関しては在米ウイグル人協会(UAA)も声明を出しているが、現在コスラップでは厳しい検問、身分証明書の提示要求が行われ、探索車が走り回っているというが詳しい情報は伝わっていないと言う。
http://uyghuramerican.org/articles/736/1/Chinese-governments-claims-of-Uyghur-terrorism-still-lack-substance/index.html

中国国務院外交部発言人のドラえもん劉啓超は9日の定例記者会見で早速質問を受けている。事件の詳細について聞かれ、「詳しくは情報がない」とか「法律によって容疑者は処分される」等言葉すくなに語り、最後は「中国にはグアンタナモはない。」などというまったく笑えない一発ギャグで終わっているのはお寒い限りである。実際にはアブグレイブやグアンタナモ以上の拷問、処刑が行われていることが報告されているのだ。

http://www.china-embassy.org/eng/fyrth/t288129.htm

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