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引越しいたします。

ラビヤデパートに対する弾圧、防火設備不備プラックリスト入り

2006-05-14 10:13:55 | ニュース

5月9日 ラジオフリーアジア
中国当局が亡命している反体制派女性ウイグル人人権活動家ラビヤ・カーディルさんの所有しているデパートの建物を閉鎖しようとしている。その根拠は火災に対する危険性があるというものである。ラビヤさんは当局は彼女が中国政府の批判を行なったことへの仕返しである、と言った。
参考 ラビヤ・カーディル議会公聴会証言
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20060423

Rebiya_dep_1 4月に新疆経済報に掲載された命令には、ウルムチ市消防局はラビヤ商業ビルを9軒の地域の火災ブラックリストの建物のうちの1つとして指名し、それは3年もリストに上がったままであるとした。
消防局はラビヤビルの閉鎖を望んでいると新疆経済報は報じた。その命令はラビヤさんがアメリカ議会で悪化するウイグル人の人権を証言した翌日に出た。
ラビヤさんは証言の翌日に旅立った先のドイツで、「2000人のウイグル人が商業スペースをそのラビヤビルで占めている。」と言った。
「10000人もの人々の生活がラビヤ商業ビルにかかっています。」

中国人の経営するビルも同じ問題を抱える。

ラビヤ・カーディルの娘ルキヤさんは「1996年に私は70万元(9万ドル)かけて防火安全設備を整えました。2ヶ月前政府の地域政策立案機関が4人の警官を商業ビルに送ってきて900万元(100万ドル)をよりよい防火設備の為に徴収する為です。」と言う。
「この命令は私のアメリカ議会での証言のすぐ後に下されました。とても受け入れられるものではありません。」ラビヤさんは話す。

ウルムチ市消防局員はラビヤビルは過去3,4年の防火検査に不合格だったと話した。しかしその詳細は語らなかった。
中国では全国規模で防火安全のこまかい制度がある。しかしそれは柔軟性があり、地方政府の優先事項により変化に富んでいる。
概して言えば産業の安全は発展する経済で期待される基準からはいまだ遅れていて、大火災で多大な数の被害者がでることが多い。

電話でウルムチ市公安局の職員はラビア・カーディル商業ビルは閉鎖するであろうと
いう世評は噂にもとずいたものだといった。「そんなことを信じることはない。そういうことはない。」彼はRFAリポーターに言った。
地域の住民たちはラビアビルに生活を頼っている商人にとってそこは家であるといった。
「噂が町にあふれている。しかし行政からその閉鎖についてはまだ何も聞いていない。」ラビヤ商業ビルを使っているあるウイグル人の事業家は言った。
「公安は防火設備が適切に働いていない、と言った。もし火災が起こればビル内部の人々はビルから脱出するのが難しいであろうというのが彼らの言い分だ。」
「たぶん人々は不平を言うだろう。商人たちをどこへ移動させるつもりだろう。彼らは生活の為にやっているのに。」
ラビヤさんの娘、ルキヤさんはビルを母に代わって経営しているが、彼女が防火規則の差別的適用だと厳しく抵抗した後に、公安はビルは閉鎖されないと約束した。
「私たちのビルだけの非常口が商人に妨げられているわけではありません。」
「中国人によって所有されているビルも同じような問題を持っています。私たちのビルが唯一のものではありません。しかし公安は絶え間なく私たちに警告を与えてくるのです。」

ラビヤさんのビルは多くのウイグル人の商人に場所を提供し、ウイグル人の起業、事業の成功に手助けをしてきた。
その模様は1994年に放送されたNHKの「12億人の改革解放」で描かれている。

http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050530
確かに、ウルムチでは火災が多いようである。それを利用しての弾圧とは外部に対して隠蔽効果は大きい。
Reb_stair ここで、新疆日報に掲載された「ラビヤビルの非常階段の写真」をみてほしい。確かに階段の脇や踊り場を使っての営業はおかしいかもしれない。しかし通行の邪魔になっているわけでもなく、印象として整然としているではないか。万が一火災なったとしても避難に滞りがあるとは思えない。
http://61.128.100.120/xwzx/wsbd/48380.shtml

彼女の逮捕、釈放、アメリカでの活動に対しての中国公安の嫌がらせ、弾圧は苛烈さと執拗さを極めている。
強制捜査をしての従業員の連行、暴行、書類の押収があった。
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050825
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20051217
この冬は暖房設備が資金不足で効かず、テナントの商人たちは外套を着ての営業を余儀なくされたという。
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20060126
諸君5月号のインタビューにおいても新疆政府が2000万元相当の息子所有のビル(ラビヤ商業ビルのことか?)を300万元で買い取って更地にして再開発をすることを狙っており、「ラビヤとその一族のビジネスに関わるな。」とウイグル人商人を脅かし、ビルの賃貸料を市価よりずっと安価で提供せざるをえない状況を作り出しているということが語られている。ラビヤ一族は国内での事業が満足には出来ないとして国外への脱出を図ろうともしているがそれすらパスポートを没収されていて不可能であるという。

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