静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

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第272回見学会「北遠奥山郷(水窪町・佐久間町)の城郭をゆく -高根城・大洞若子城・鶴ヶ城-」のご案内

2023-03-02 00:24:56 | 見学会のお知らせ

3月に入り凍えるような寒さも和らぎ、春の訪れを実感できる今日この頃となりました。

さて、3月の見学会は天竜川東岸の山間地に奥山氏によって築かれたと伝わる高根城と大洞若子城、そして境目の城である鶴ヶ城と、いずれも素晴らしい遺構の城を巡ります。

そして見学地では北遠における徳川VS武田の攻防について、遠州古城研究のパイオニアである当会顧問の乘松稔先生に解説していただきますので乞うご期待!

下記の要領で開催しますので、多数のみなさんのご参加をお待ちしております!

■実施日:令和5年(2023)3月19日 (日)

*小雨決行、悪天候の場合は見学地・コースの変更あり

■見学先:高根城、大洞若子城、鶴ヶ城(脚力レベル★★★☆☆)

■参加費:会員5,000円/一般6,000円

■乗り物:市沢さんのバス

■乗車地:静岡駅北口一般車ロータリーの音楽館AOI側

■身支度:ハイキング程度の服装(滑りにくい靴・雨具)・弁当飲物類

■担 当:乘松 稔顧問・増田慎司 理事

■締切日:3月15日(水)までに、静岡古城研究会事務局あてにメール s-kojouken@outlook.com まで、お名前・連絡先(携帯電話をお持ちの方は携帯電話番号)・バス乗車場所を明記してお申し込みください。

■日 程:8:00JR静岡駅北口出発 → 8:20東名新静岡IC → 8:30日本坂PA下り9:00小笠PA下り9:20三方原PA下り → 三方原スマートIC→11:00~12:00高根城見学・昼食→13:00~13:45大洞若子城見学→15:00~15:45鶴ヶ城見学→16:00出発 三遠南信道、東名高速道路三方原PA、小笠PA、日本坂PA→18:00静岡駅南口着、解散

※途中乗車希望の方は希望場所(赤い表示)を明記してください

 

☆見学地紹介

①高根城

 南北朝時代、後醍醐天皇の孫にあたる由機良親王を守るために奥山金吾正定則が築城したといわれている。ここから一望できる水窪川の対岸には奥山氏が親王のために建てた内裏(大里)と、御旗を掲げた場所(小畑)が地名に残る。元亀3年の遠江侵攻時にはすでに武田方となっていたと思われ、さらなる遠江侵攻を目指す武田軍の拠点として大改修が行われていた。良好に残る遺構は、武田末期の改造を伝えるものである。

②大洞若子城

 築城は不明。大洞山の西麓、水窪川と大洞沢に挟まれた標高320m、比高90mの丘陸先に築かれた山城である。高根城主奥山貞益の弟奥山加賀守定吉が築いた。遠州侵攻時、大洞若子城は武田軍の番手城として使用されていた。二の曲輪南側の二重堀切は、この辺りに武田勢が在番した当時改修した痕跡と考えられ、箱堀と薬研堀の並ぶ所が見所。

③鶴ヶ城

 鶴ヶ城は遠江と三河の国境近くにあり、相川が迂回するように流れる標高320mの山頂に築かれている。信濃から青崩れ峠を越してきた街道と別所街道(国道151号線)の合流地点にあり、この要衝を抑えるために築かれた境目の城である。天正初期、武田軍が長篠方面に侵攻する際、糧道確保を目的に築いたと考えられる遺構が状態良く残っており、小さな山城だが十分に楽しめる。

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