静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

富士山かぐや姫ミュージアム(富士市)で企画展「『河東』をめぐる戦国時代」開催中です(~2023.2.26 まで)

2022-12-26 05:38:01 | 展示会情報

富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで、12月10日(土)から企画展「『河東』をめぐる戦国時代」が開催されています。

伊勢宗瑞(北条早雲)の駿河東部進出〜河東一乱〜甲相駿三国同盟〜信玄の駿河侵攻〜家康の河東支配までの富士市域を中心とする「河東」の戦国史が、文書を中心にわかりやすく展示されています。

エントランスには富士市内の伝法地区から出土した中世の陶磁器も展示されており、伊勢宗瑞と伊勢塚(古墳)の不思議なつながりについて解説されています。また、富士市に伝わった「武田信玄騎馬像」も初公開です。

年明けの1月17日からは、静岡市の臨済寺所蔵の今川義元と雪斎の木像も展示されるとのことで、今後も楽しみです。 企画展は2月26日(日)までで、富士山かぐや姫ミュージアムは入場無料、図録も1部200円と大変リーズナブルなお値段なので、何回行っても楽しめそうです。

  


小田原城天守閣で特別展「伊勢宗瑞の時代」が開催されます

2019-10-06 07:06:53 | 展示会情報

またしても久々の投稿になってしまいました。すみません…。

伊勢宗瑞(北条早雲)没後500年を記念して、小田原城天守閣では10月12日(土)~12月10日(火)まで特別展「伊勢宗瑞の時代」が開催されます。

宗瑞が若き日を過ごした京都の寺院からの「応仁の乱」関連の出土遺物や、宗瑞が進出した伊豆・関東の城館跡から出土した遺物、関連の古文書類など様々な貴重な資料が展示されるようです。

12月1日(日)・15日(日)には関連のシンポジウムも開催されます。手前味噌ですみませんが、1日(日)の方では不肖私も発表させていただきます。

西の方にお住まいの方は少々遠いかも知れませんが、お時間のある方は是非足をお運びください。

 

 


焼津市歴史民俗資料館企画展「焼津のお城拝見!」、1月28日(日)まで開催中です

2018-01-08 00:10:00 | 展示会情報

前回の投稿からだいぶ間が空いてしまいました。遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

さて、焼津市歴史民俗資料館では10月6日(金)から1月28日(日)まで、企画展「焼津のお城拝見!」を開催しており、このほど見学に行ってまいりました。

焼津市には、数々の中世城館跡がありますが、この企画展では、発掘調査された平地の城郭である小川城や、伊勢新九郎盛時(北条早雲)の初期の居城である石脇城、花蔵の乱の舞台にもなった方ノ上城、駿河に侵攻した武田軍と今川軍が攻防戦を展開した花沢城、徳川軍と武田軍が戦った当目砦に関する資料をとり上げています。

小川城から出土した遺物の数々や地籍図、推定復元図、その他各城の遺構概要図、焼津市内に伝わる今川義元の判物や当目砦・持舟城を攻略した直後の徳川家康の朱印状、花沢城攻撃の際の武田軍陣形図等々、コンパクトな展示ながら非常に見応えがありました。『今川記』や『甲陽軍鑑』の中身の本物は1月14日(日)以降展示ということで、来週からのラスト2週間が楽しみです。

また、焼津市内(中里)で誕生したとされる井伊直政の子直孝に関する展示もあり、井伊家と焼津との深いつながりを知ることができました。

他の市町の資料館・博物館でも、このような地元の城館を集成した展示をやってもらいたいものです。

 


藤枝市郷土博物館の特別展「駿河の戦国大名 今川氏展」を観てきました

2017-06-24 09:32:39 | 展示会情報

藤枝市郷土博物館では、6月2日(金)~7月17日(月)まで、開館30周年特別展「駿河の戦国大名 今川氏展 ~古文書でたどる今川氏の駿河支配二三〇年の軌跡~」を開催しています。-というわけで、私も先日見てきました。

展示は、とにかくすごい文書が目白押しです。『静岡県史』資料編や『戦国遺文 今川氏編』に載っているような文書ばかりで、南北朝~戦国時代の今川氏の盛衰を物語る文書を目の当たりにすることができます。

中でも、駿河の南北朝動乱を語る上で欠かすことのできない「伊達景宗軍忠状」を含む駿河伊達家文書は県内初公開。徳山城周辺を含む駿河南朝方と戦う今川軍の動向が、非常にわかりやすい文字で綴られています。

その他、「花蔵の乱」に係る重要文書である駿河岡部文書や、今川氏親・氏輝や寿桂尼、義元・氏真に関する重要文書が展示されており、私の知る限りでは、これだけ今川氏関係の文書が一堂に会して見られるのは初めてではないかと思われます。

また、「花蔵の乱」の舞台となった花倉城の模型や、藤枝市慶寿寺にある太原崇孚雪斎の木像、静岡市清水区承元寺にある雪斎のものとされる笈(おい、僧などが背負って歩く脚付きの木製の箱)なども興味深く見させてもらいました。これだけの展示を企画してくださった藤枝市郷土博物館の職員の皆さんに感謝です。

ただ、残念ながら図録の刊行の予定はないそうです。終わってからでもいいので、何とか出して欲しいですね・・・。

 


富士・三島・沼津3館共同企画展「駿東・北伊豆の戦国時代」開催中です

2016-11-20 07:27:20 | 展示会情報

静岡県東部は、来年の大河ドラマ「おんな城主直虎」で盛り上がっている西部に比べると静かなものですが、それでも現在沼津市明治史料館、三島市郷土資料館で戦国期をテーマにした企画展「駿東・北伊豆の戦国時代」を開催しています。 富士市は12月17日(土)から富士山かぐや姫ミュージアムで同様の企画展を開催します。(詳細は、下のチラシをご覧ください。)

3市の位置する駿東・北伊豆地域は、16世紀の戦国時代に今川氏、後北条氏、武田氏の抗争の舞台となった所で、それぞれの抗争に関係した城郭の関係の展示も充実していますので必見です。 ちなみに私の住んでいる三島市では、山中城関係の展示をメインにやっています。 関連の講演会(三島市は既に終了)もありますので、お楽しみに。