静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

小牧山城の現地説明会に参加しました

2015-02-15 23:03:44 | 県外の城郭の情報

2月14日(土)、愛知県小牧市の小牧山城の現地説明会が行われるとのことで、ちょうど名古屋に用事があったので、ついでに行って見てきました。

私望月が説明会開始約10分前に集合場所に行くと、写真のように見学者で広場(主郭南側)は満杯でした。さすがは「信長の城」です!小牧市教育委員会の担当者の説明がひとしきり行われた後、待つこと約40分(その間、模擬天守閣内の歴史館を見学していました)。ようやく現地を見学することができました。

今回の発掘調査では主郭北東部を調査していましたが、写真のように従来から検出が予想されていた二段の石垣が出土した他、その下段から三段目の石垣(担当者は「腰巻石垣」と言っていましたが)が出土していました。安全上の問題で下から見ることはできませんでしたが、上の二段の石垣よりやや小ぶりの石が整然と並べられていました。いずれも永禄期(永禄6~10年)に信長が同城を根拠地にした際に築かれた石垣とのことで、安土城より10年以上遡る初期の石垣の状況がわかる貴重な遺構である、と実際に見て、改めて認識しました。

今後も整備のための調査が継続されるとのことで、この城からも目が離せませんね・・・。

    

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大沢城(松崎町)周辺を踏査しました

2015-02-15 22:42:09 | 報告、その他お知らせ

2月12日(木)、松崎町役場の地域おこし協力隊の方や地元の有志の方々と、同町にある大沢城(大沢砦)とその周辺の踏査を行いました。事の発端は、昨年夏に私望月が『古城』に投稿した論文を協力隊の人が見つけ、素人目だとどこに何があるのかわからない、とのことで、私が案内させていただくことになった次第です。

2月の「砦山」は比較的歩きやすく、土塁や堀などの遺構を皆さんと実際に歩きましたが、皆さんは遺構の重要さを理解していただいたようでした。また、今回の踏査で本曲輪から無縫塔の一部が発見されました(「□□道者」等の文字が刻まれる。恐らく城郭が営まれた時代以降のものでしょうが・・・)。今後、土地所有者の承諾が得られれば、町で樹木の伐採や看板の設置などを行うかも知れない、とのことでした。

  

その後、近くの「峰輪の陣場」と伝承されている山を踏査しました。下の写真のように、「堀切」や「一騎駆け」のような「遺構」のある場所もありましたが、いずれも昔の山道で、城郭遺構と断定できるものは認められませんでした。伊豆は後世の畑開発等による開墾が進んでおり、新しい城郭遺構を見つけるのはなかなか難しいようです・・・。

   

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