静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

第235回見学会のご案内

2012-12-27 22:53:24 | 見学会のお知らせ

この見学会は、終了しました。

 

下記のとおり、鎌倉の切通を中心とする防御構造について観察する見学会を企画しました。(会員の皆様には、『のろし』第264号でもお知らせしてあります。)

ふだん訪れる「観光地」鎌倉とは一味違う見どころをめぐる見学会です。

一般の皆様の参加も大歓迎いたします。どうぞ、奮ってご参加ください!!【このブログを見て参加を希望される方は、当会の平井事務局長のメール hirai-kojyo@gol.com まで、1月12日(土)までにお名前、住所、電話番号(携帯電話のある方は携帯電話番号も)及び乗降希望場所をお知らせください。】

 

《第235回見学会》 城郭都市鎌倉の防御構造を探る
例年になく厳しい寒さとなっておりますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
さて、明くる1月の見学会は、12世紀末に源頼朝が開き、当時の貴族が「鎌倉城」とまで称した“城郭都市”鎌倉の防御構造を、切通の見学を中心に観察するとともに、中世前期における城郭形態について考察していきたいと思います。これまでの城郭見学会とはひと味違った古都鎌倉の情緒を堪能しつつ、ハイキング形式で楽しめるコースを計画しましたので、どうぞご期待ください。

■実施日:平成25年1月20日(日曜日)雨天決行(その場合、神社仏閣などに変更)
■見学先:鎌倉市:朝比奈切通・衣張山・名越切通・大仏切通など〔脚力レベル:歩きが多いため 4/5 ★★★★☆〕
■参加費:6,500円 当日バス内で集金
■乗り物:市沢バス〔集合場所:静岡駅南口・セブンイレブン付近で乗車〕
■身支度:ハイキング程度の服装(滑りにくい靴)・弁当飲物類・雨具
■担当者:望月副会長・小川理事・平井事務局
■日程:
8:00静岡駅南口発 → 8:10東名・静岡 IC → 8:50愛鷹 PA(トイレ休憩) → 10:00東名・横浜町田 IC →【保土ヶ谷バイパス →横浜横須賀道路経由】 → 10:30~ 11:00朝比奈切通 →(杉本観音バス停までバスで移動し、衣張山ハイキングコースへ) 12:00~ 12:40衣張山から鎌倉眺望(昼食)→ 13:00~13:15お猿畠大切岸 → 13:30~ 14:00名越切通・まんだら堂やぐら群 →(緑ヶ丘入口バス停付近から大仏前までバスで移動)→ 14:30~ 15:00鎌倉大仏 → 15:30~ 16:00大仏坂切通 →「極楽寺坂切通」車窓より見学 →【西湘バイパス・箱根新道・伊豆縦貫道経由】→18:00東名・沼津 IC → 18:10愛鷹 PA(トイレ休憩) → 19:00 静岡駅南口着※予定時間は多少変わります

【朝比奈切通】 鎌倉の十二所から、鎌倉の外港であった六浦に抜ける街道の途上にある切通で、仁治2年(1241)に時の執権北条泰時が自ら指揮し「六浦道」の工事が行われたと『吾妻鏡』の記事にあり、この時に開かれたと考えられている。現存する切通路は全長約0.9㎞に及び、路面はそのほぼ全域で斜面を垂直近くに切り下げて造営されており、特に鎌倉・横浜市境の大切通では現状で高さ約18mの人工崖が残されている。また、切通路の周囲には多数のやぐら、切岸、削平地などの遺構が、旧地形とともに、良好な状態で保存されている。


【衣張山】源頼朝と妻の北条政子が、夏の暑い日にこの山を白絹で覆い、冬山に見立てて涼をとった、という伝説に由来する山である。山頂からは鎌倉の街を一望することができ、天候の良い日には伊豆半島から富士山までも見渡すことができる。鎌倉の地形、防御構造を観察することができる絶好のポイントである。


【お猿畠大切岸】「お猿畠」の名は、日蓮が鎌倉で法難に遭った際に彼を助けた白い猿に由来する。その日蓮が開いたとされる法性寺の裏山を人工的に削って造られた断崖が「大切岸」である。断崖の上は平場になっており、ここに兵を隠して矢を射かけられる構造になっている。三浦半島を拠点とする有力御家人三浦氏に備え、北条泰時の代に造られたといわれている。


【名越切通】鎌倉の南東、逗子を経て三浦半島に向かう街道の要所に築かれた切通で、13世紀前半、執権北条義時或いは泰時の代に開削されたと考えられる。現存する切通路は全長約0.5kmだが、鎌倉市・逗子市境の近辺では、切通路がクランク状を呈する箇所があり、逗子側の出口付近では高さ約10mの崖面を形成するなど、防御性を考慮した構造的特徴をとどめている。周辺にはまんだら堂やぐら群を始めとするやぐらが濃密に分布している。


【鎌倉大仏】鎌倉幕府と民衆の安寧を願う鎮護国家思想に基づき、武家政権の象徴及び守護仏として、 13世紀半ば頃、幕府主導で造立された銅造阿弥陀如来坐像で、像高は約11.5mにもなる。大仏の造形には、中国の宋朝様式の影響を受けつつも、それを日本風に改良した意匠が認められる。また、材料は宋銭を利用して造られたといわれているが、鋳造技術にも優れた技法が用いられており、中世の卓越した鋳造技術と造形美を今に伝えている。


【大仏坂切通】鎌倉大仏の北西約0.4㎞に位置する切通で、鎌倉から京都方面へと向かう幹線道路の一つが、鎌倉西部の山を越える場所に位置している。現存する切通路は、全長約0.5㎞で、東西に伸びる尾根に沿って設けられている。周辺には堀切や削平地が残り、その中にはやぐらを伴うものもある。

 

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新デザインのキャップ

2012-12-02 22:29:29 | 報告、その他お知らせ

このたび、古城研究会オリジナルデザインのキャップが一新されました。色は赤・紺・黒の三色です。
1800円でシンポジウムにて販売しました。
ウォーキングでも各班長がかぶっていましたが、スポーティーなデザインとなっています。

購入ご希望の方は、先ずは当会の平井事務局長までメール(hirai-kojyo@gol.com)でお知らせ願います。



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