最近、土・日は天気が今一つ良くなかったのですが、本日4月12日(日)は久々に晴れてまずまずの天候に恵まれたので、『伊豆の踊子』で有名な河津町湯ヶ野の東隣の下佐ヶ野にある「城ヶ平(城の平)」という城郭(?)遺構を見に行ってきました。
この遺構については、1981年に静岡県教委が出した『静岡県の中世城館跡』には掲載されており、「・・・川津(河津)城をしのぐ規模・・・」と書かれてはいるものの、その遺構の実態については今一つわからなかったものです。
遺構が果たしてあるのかどうか、半信半疑で険しい山道を登ると頂上には広い平場があり、『中世城館跡』に記載されているとおり、西側から北西にかけて土塁、そして土塁西側には堀と思われる遺構がありました。それ以外の場所は木の伐り出し道や段々畑などで後世の改変を受けているので、ひょっとすると後世のものかも知れませんが、一応私の見た感じでは、『中世城館跡』の調査者の認識とほぼ同じく、土塁と堀の遺構と考えていいのではないかと思われます。
なお、下山後にお会いした地元の方のお話では、この山は「城の平」ではなく「城ヶ平(じょうがだいら)」と呼んでいる、とのことでした。
今後様々な情報を総合して城郭遺構でほぼ間違いなければ、またいずれ何かの機会に発表しようと思います。