静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

河津町にある「城ヶ平(城の平)」を調査しました

2015-04-12 23:04:59 | 報告、その他お知らせ

最近、土・日は天気が今一つ良くなかったのですが、本日4月12日(日)は久々に晴れてまずまずの天候に恵まれたので、『伊豆の踊子』で有名な河津町湯ヶ野の東隣の下佐ヶ野にある「城ヶ平(城の平)」という城郭(?)遺構を見に行ってきました。

この遺構については、1981年に静岡県教委が出した『静岡県の中世城館跡』には掲載されており、「・・・川津(河津)城をしのぐ規模・・・」と書かれてはいるものの、その遺構の実態については今一つわからなかったものです。

遺構が果たしてあるのかどうか、半信半疑で険しい山道を登ると頂上には広い平場があり、『中世城館跡』に記載されているとおり、西側から北西にかけて土塁、そして土塁西側には堀と思われる遺構がありました。それ以外の場所は木の伐り出し道や段々畑などで後世の改変を受けているので、ひょっとすると後世のものかも知れませんが、一応私の見た感じでは、『中世城館跡』の調査者の認識とほぼ同じく、土塁と堀の遺構と考えていいのではないかと思われます。

なお、下山後にお会いした地元の方のお話では、この山は「城の平」ではなく「城ヶ平(じょうがだいら)」と呼んでいる、とのことでした。

今後様々な情報を総合して城郭遺構でほぼ間違いなければ、またいずれ何かの機会に発表しようと思います。

   

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藤枝市郷土博物館の歴史講座「今川氏の駿河支配と古城」第1回が開催されました

2015-04-05 23:57:44 | 報告、その他お知らせ

4月5日(日)、藤枝市の郷土博物館・文学館で、歴史講座「今川氏の駿河支配と古城」の第1回の講座が開催され、私望月が【概論】として、今川氏の出自と、10代約230年の歴代当主を中心とする歴史についてお話しさせていただきました。当日は雨模様のあいにくの天候にも関わらず、会場がほぼ満席になるくらいの聴講者が来てくださいました。

内容は、今川氏の出自と発祥の地(現在の愛知県西尾市)、南北朝時代の今川氏の活躍、室町時代における対鎌倉府の最前線としての「守護大名」今川氏の勢力確立、戦国時代における「戦国大名」今川氏の発展から没落・滅亡まで、「永享の争乱」や「長享の争乱」、「花蔵の乱」といった家督相続に伴う紛争や古城跡を交えてお話ししました。

約230年にわたる今川氏10代の歴史を1時間30分で話すのはなかなか厳しく、今川氏や戦国時代の歴史に詳しい方にとっては物足りない話になってしまったかも知れませんが、聴講者の皆様は熱心に聴いてくださいました。どうも有難うございました。

今後この講座は、5月に平井事務局長、6月に水野会長、7月に川村副会長がそれぞれ講師としてお話しする予定です。今川氏の城とその歴史についてもっと詳しい話が聴けると思いますので、どうぞご期待ください。

   

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葛山城址保存会の歴史講演会が開催されました

2015-04-05 23:30:58 | 報告、その他お知らせ

3月29日(日)、裾野市葛山の集会所で、葛山城址保存会の歴史講演会が開催され、当会の水野会長が「山城の活用と整備(ニーズ)と題して講演を行いました。

水野会長は、茨城県の逆井城、山梨県の谷戸城、福井県の一乗谷城、兵庫県の竹田城、富山県の安田城、三重県の霧山城など、県外の整備された城郭や話題になっている城郭の例を挙げ、県内の山中城(三島市)、長浜城(沼津市)、小山城(吉田町)などの例と対比させつつ、今後の葛山城の整備と活用・ニーズについて、熱く語ってくれました。会場の集会所はほぼ満席で、保存会の会員の方々を中心とする聴衆は熱心に聞き入っておりました。

葛山城は雑草がきれいに刈り払われ、大手から城跡の麓に続く道が整備されるなど、保存会の方々によって少しずつ整備が進められています。初心者でも楽に登れる山城ですので、内外に向けて情報を発信し、もっと多くの人が訪れて、山城について学べる施設などが設けられればよいと思います。

  

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