静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

七尾城(石川県)に行ってきました

2016-08-23 22:14:43 | 県外の城郭の情報

先日、個人的な旅行で石川県の能登半島をほぼ一周したのですが、その際、能登半島で唯一「日本百名城」に挙げられている七尾城を久々に訪れました。

その前に、麓にある資料館を見学し、復元のCGなどを見ました。CGは、城門や庭園、宗教施設など城内のありとあらゆる施設が描かれており、大変精密なもので、ありし日の七尾城をしのぶことができました。

その後、車で本曲輪の下まで行き、先ずは本曲輪を目指しました。前回(15年ほど前)に職場の研修旅行で行った際にはあまり時間がなく、しかも草が生い茂ってあまり遺構がわからなかったのですが、今は草も刈られていてきれいになっており、じっくり遺構を堪能することができました。本曲輪最上からは七尾湾周辺が一望に見渡せ、しばし見入ってしまいました。

本曲輪周辺を見てからは二の丸、三の丸と見て歩き、同城の遺構を1時間ほどかけて観察しました。さすが百名城に入っているだけあり、壮大さを肌で感じることができました。

能登半島にはこの七尾城の他、山城の遺構が随所に分布しているようですが、今回は夏に来てしまったこともあり、城跡は七尾城しか行けませんでした。本当はもっと涼しくなってから(雪が積もる前まで)色々な城跡を周りたいのですが、仕事のある身ではなかなか難しいですね・・・。

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第33回全国城郭研究者セミナー(in岐阜)に参加しました

2016-08-16 13:42:39 | 報告、その他お知らせ

6月以来、久々の更新になってしまいました。すみません…。

少し前の話になりますが、8月6日・7日(土・日)、岐阜市の「ぎふメディアコスモス」で第33回全国城郭研究者セミナーが開催され、静岡古城研究会からも7〜8名の会員が参加しました。

1日目(私は渋滞のおかげで午後からの参加になってしまいましたが)は、先ず5本の調査・研究報告があり、その後2日目にかけてシンポジウム「連続空堀群再考」が行われました。シンポジウムでは、趣旨説明の後、東北南部、信越、奈良県(大和)、安芸、四国、九州北部、近畿地方、東国のそれぞれの地域における「連続空堀群(いわゆる畝状竪堀群)」の状況の報告があり、報告後討論会が行われました。

このセミナーでは約30年前に同様のテーマでシンポジウムが行われたとのことですが、その後調査事例も増え、様々な「連続空堀群」の類型がわかってきました。ただ、それらの一連の遺構は、各地の城跡全体の1割程度で、必ずしもメジャーな遺構とは言えないようです。大名権力の関与の有無、年代観なども今一つはっきりせず、当然のことながら地域差もあるようで、まだまだ研究の余地のある遺構のようです。

また8日(月)は、38℃の猛暑の中、岐阜城の千畳敷の発掘現場を見学しました。石垣や庭園遺構の一部が見られて、織田信長という人物の、城郭に関する発想の奇抜さに感心しました。

なお、書籍交換では、古城研究会では『古城』の最新号(60号)の他、過去に行われたシンポジウムの資料などを販売しましたが、昨年度のシンポジウム「家康の城づくり」の資料が思ったより売れ、1日目で完売となってしまいました。お買い上げいただいた皆様、どうも有難うございました。

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする