3ヵ月ぶり&2022年初の投稿となってしまいました。本年もよろしくお願いいたします。
コロナ禍も3年目に突入し、当会でも思うように見学会等のイベントが開催できない日々が続いております。
去る1月16日には何とか現地集合・解散型の城巡りウォーキング「森町の城2 天方の城」を実施しましたが、3月・4月に予定していた見学会は下記のような状況で、当初の計画を変更せざるを得なくなりました。
先ず、3月20日(日)に予定していた「設楽町名倉の城砦群」の見学会ですが、コロナ禍でいまだ「蔓延防止等重点措置」が解除にならないということと、当日見学地近くの愛知県新城市において自動車レース「新城ラリー2022」が開催され、交通規制や渋滞が予想されるため、開催延期が妥当と判断いたしました。
次に4月16日・17日(土・日)に予定していた1泊見学会「湖北・若狭の城」については、宿泊先に予定していた福井県敦賀市のホテルがコロナ禍により一般の団体の予約を受け入れられない状況(軽症者の療養施設になる可能性もあるため)ということで、今年度については実施を見合わせざるを得ないという判断に至りました。
つきましては、「設楽町名倉の城砦群」を4月17日(日)に延期し、「湖北・若狭の城」は中止(次年度以降に実施の可能性あり)とし、3月20日(日)には急きょ、現地集合・解散型の第5回城巡りウォーキング「韮山城天ヶ岳周辺をめぐる-天ヶ岳砦・土手和田砦-」を開催したいと思います。
3月の第5回城巡りウォーキングについては下記の要領で開催させていただきますので(非会員の方の参加も可)、参加を希望される方は、当会事務局長の望月 徹 宛てにメール(アドレス s-kojouken@outlook.com)で氏名・住所・連絡先(できれば携帯電話)をお知らせください。
○実施日 令和4年(2022)3月20日(日)
○見学地 韮山城天ヶ岳砦(遺構群)、土手和田砦(遺構群)(伊豆の国市)
○担当者 望月保宏・望月 徹(緊急連絡先:090-7025-1039 望月事務局長携帯電話)
○参加費 会員1,000円(資料代)、非会員2,000円(資料代・保険代)
○日程(予定)
9:30 江川邸駐車場集合(伊豆箱根鉄道韮山駅より徒歩約20分、路線バスあり)
9:40~13:30 天ヶ岳砦(遺構群)見学(途中 昼食)
14:30~15:30 土手和田砦(遺構群)見学
16:00 江川邸駐車場着、解散
*雨天・悪天候(積雪等)の場合は見学地・コースを変更することがあります。
○脚力レベル ★★★★★(5/5) *健脚向け、トレッキングシューズ必須(急斜面、危険箇所多数。過去に滑落死者あり。)
登山用ロープのある方はご持参ください。
○申込み メール(アドレス s-kojouken@outlook.com)でお申込みください
締切日:3月16日(水)
※集合地にて検温を行い、37.5℃以上の発熱のある方は参加をご遠慮いただきます
(見学地概要)
【天ヶ岳砦(遺構群)】
韮山城本城(龍城山)の南にそびえる山が天ヶ岳で、同山は全体に細尾根で切り立っており、標高128.7mの山頂を中心に北東・南東・南西・北西の四方に尾根が延びている。天ヶ岳砦(遺構群)はこの山頂を主郭として四方の尾根に堀切を施す構造が中心となっている。
主郭は中央部西側に土塁を設け、北・東・南の3ヵ所に虎口が認められる。堀切群は規模の小さな堀切と岩盤を削って堀障子を伴った遮断性の強い堀切に大別される。基本的に南東方向は連続堀切まで、北東及び南西方向はさらにその先に遮断の堀切を普請し、広義の砦の範囲とする二重の構造を呈している。
なお、南東方向の尾根中腹~先端部にかけて尾根筋に沿い竪土塁が走っており、同遺構は小田原合戦における韮山城攻防戦の際の豊臣軍側の仕寄りではないかという説もある。
【土手和田砦(遺構群)】
本城からおおよそ南方向、天ヶ岳砦からは南西に続く尾根の先端に位置する。最高所を主郭とし、北に向けて階段状に小さな曲輪を連ねて、通路を北側山麓に下ろしている。主郭の南側から東側にかけて横堀をめぐらし、横堀の東側先端から竪堀が下っている。横堀は岩盤を削り込んだ障子堀となっており、天ヶ岳砦や江川砦の堀切と共通する特徴がみられる。
平成31年(2019)には主郭及び横堀の一部が発掘調査され、主郭が後世の畑地開発で改変を受けていることや、障子堀の詳細な規模等が明らかとなった。
