今回は家ネタではありませんのでちょっと系統が違うかもしれません。
実は、うちのメインPC の VAIO F(VPCF139FJ)の調子がよくありません。
作業中に突然シャットダウンしたり、年賀状時期というのに 筆まめが起動しなかったり。排気口から熱風がでてきてキーボードは熱くなるは、テーブルが熱くなるはで、まともな状態ではなくなってきました。
立ち上げ直後からクーリングファンがぶんぶん唸っており、異常な状態です。
Core Temp で計測すると、CPUは常時80℃で稼働し、最高が95℃を超えることも頻繁なので、いつ壊れてもおかしくない状態です。なので、PC自身が、「オレ壊れちゃうぞ、危ないぞー」と判断して突然シャットダウンしているのでしょう、きっと。
わが家のPC ↓
当時(2010年冬当時)の最高速モデルといってもいいくらいで、CPUには i7(740QM)を搭載。BD、TV付き。圧巻なのは16.4型のフルHD液晶で、Adobe RGBカバー率100%。
OS Windows 7 Home Premium 64ビット
CPU インテル Core i7-740QMプロセッサー(1.73GHz)(クアッドコア)
ディスプレイ 16.4型ワイド(16:9)、解像度:1920×1080ドット
[VAIOディスプレイプレミアム](Full HD 1080)
Adobe RGB カバー率 100%
HDD(約500GB)、ブルーレイディスクドライブ、地上デジタル×2
CPUこそ最新ではありませんが、今でも十分に通用する性能を持っています。5年も実力を発揮し続けるため、結構大枚払って購入したモデルなんです。
ですが、・・・・・。
さすがに5年たつといろんなところに不具合が出てきます。起動時間が長い、動きが重い、等々。
そろそろ新しいPCに更新するかなー と思い始める時期ですね。自分も新型PCがほしい~。
ですが、新品PCは高いです。
なんとか不調の原因を解消して、もう一度、当時の性能を発揮させることはできないものか。
・・・・・・・・ 悩みながら、ネット情報を探る毎日 ・・・・・・・・・・・・・・・
どうやらこのVAIOの異常(?)といえる発熱には原因があるようです。
そもそもこのCPU自体、高パフォーマンスなのですが、とても高発熱で悪名高きPCらしいんですね。
さらに、経年でファンが汚れたりするので、シャットダウンが頻発する障害が多数発生しているようです。
こんな人たちは、みなCPUの分解清掃にチャレンジして、当初の性能をよみがえらせているようです。
じゃあ、自分にもできないはずはない、ということで、このVAIOをまだまだ現役で活躍してもらえるよう、清掃することにしました。
まず、背面を見てみましょう。
VAIO Fシリーズは大体こんな背面で、この位置にいろんなものが収まっています。
まずは、メモリスロット、HDDカバーを開けて、さらに、BDドライブを取り出します。
ねじで止まっているだけ、簡単に引き抜けます。
HDDも2か所のねじを外して引き抜きます。ここまでは超簡単。
いよいよ裏ふたを開けるという作業をはじめます。
赤丸に示すように、至るところに長さの異なるねじがたくさんあります。外す時はよいのですが、戻す時に間違えてしまうと大変です。後で、どこのねじなんだ(?)などとならないよう、タオルなどを敷いて同じ位置に外したねじを置いておくとよいでしょう。
すべてのねじを外しました。
すると中身がよく見えます。横から見るとスカスカですね。
いよいよふたを外すのですが、いろんなところに凸凹があってかしめてありますので、気を付けながら外します。
外す際は、BDドライブ側から行うとやりやすいです。
外れました。
中身があらわになりました。冷却機構は結構複雑です。
当時のモデルとしてはめずらしく、GPUも冷却されていますし、CPU(i7-740QM)には2系統でヒートシンクにつながっています。
で、掃除のメインです。
行う作業は3つ。
①内部のほこりの除去
②クーリングファンとヒートシンクの清掃
③CPU、GPU とヒートシンクを繋いでいる熱伝導用シリコンの除去・新規塗布
この難度は①→③と向かう順に難しくなるのと、根気が必要です。
では、まず、ファンとヒートシンクを外して、CPUとGPUをあらわにしましょう。
超キタナイです。ファンは外面もほこりだらけ、ファンの内部には綿ほこりだらけでした。
これではファンがブンブンとマックス回転して唸っていたのもわかります。
それと、CPUとGPUにくっついているヒートシンクへの接続部分。古い熱伝導シリコンが固まっていて、熱を伝える役割を果たしていません。これではCPU温度は上昇する一方でまったく冷えることなどありません。
これまで壊れなかったのが不思議なくらいです。
では、ファンを清掃します。使うのは掃除機、エアブロー、綿棒などです。
ビフォー
アフター
とてもキレイになりました。ちなみに、ファン自体も簡単に引き抜けますが、軸をずらさないように気をつけましょう。
続いて、古い熱伝導グリスの除去です。
あたらしいグリスを塗る前に取り除かないといけません。
ウエス、綿棒とこの工業用アルコールでグリスを除去していきます。
固まったグリスは取り除くのとでも大変です。ゆうに30分はかかりますのでゆっくり、丁寧に作業します。
なかなか取れないので、ドライバーの先などでこそぎ落としても大丈夫です。
まず、CPUとGPUですが、こんなにきれいになりました。
ビフォー
アフター
こちらもキレイになりました。
ビフォー
アフター
古いグリスがとてたところで、あたらしい熱伝導グリスを塗っていきます。
今回チョイスしたのはこれ。アネックス製のナノダイヤモンドグリス(1,000円)。
熱伝導率が7.8W/m・K で、純正グリスをはるかに超える熱伝導性能を誇ってます。
たった1gで1,000円もしますが、VAIOの復活のためです。仕方がありません。ここでケチったら後から後悔しちゃいますね。
では塗り過ぎないよう、均一に綺麗に塗っていきましょう。
できました。
あとは、裏ふたもキレイにします。
あとは、逆にもどしていくだけです。
ここまで約2時間ぐらい。
さて、その効果はというと、
core Temp で計測したら、最高時は70℃、常時は50℃前後で安定推移 しています。
なんと、20度近くもCPU温度が下がったということです。
5年間、ノーメンテできたので、誰もがこれほどの効果を得られるというわけではありませんが、PCの調子がよくなかったり、発熱がひどい場合は、分解清掃、シリコングリスの塗り直しを試してみてはいかがでしょうか。
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私も自身でpcばらしていましたら、裏蓋を外すところで、メモリの横のオレンジ色の配線?が外れなくて、挫折しています。
ひっこ抜いても大丈夫ですか?
オレンジ色の配線って、写真にある、銅線群がフラットになったもののことですね。
コネクタに刺した上から黒い樹脂のようなパーツでふたがされていますので、そのパーツをつまんで外せば、コネクタからオレンジの配線は抜けますよ。
クリーニング後にはしっかり元に戻すのを忘れないようにしてください。