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小金沢ライブラリー

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先々々週のNXT #326  特番まであと9日

2016年04月14日 | 今週のNXT
ジョニー・ガルガノ ○-× エリアス・サムソン
(スクールボーイ)

サムソンはプッシュ後に初めて迎える強敵のガルガノ相手にも優勢に試合を進める。
ロープ中段からのスピアーも膝で撃ち落とし、ロープに振ってニーパットを狙ったが、ガルガノはそれをかわしながらスクールボーイに固め、サムソンにプッシュ後初の黒星を付けた。

試合後、サムソンは背後からガルガノを襲い、場外でも暴行しているとアポロ・クルーズが救出に現れ、特番での因縁を急ごしらえで作った。普通にガルガノと再戦でもいいのに。


フィン・ベイラー ○-× リッチ・スワン
(クー・デ・グラ→ブラディ・サンデー)

スワンはキレの良いダンスで、フィンは入場曲に合わせたみんな大好きのアピールで試合前から客席を沸かせる。
フィンは素早いスワンを離さず、アームロックやヘッドロックで執拗に捕獲。隙をついて脱出するたびにスワンは超人的な身体能力を披露するが、フィンは落ち着いて対処を続け、ジョン・ウーからクー・デ・グラにつなげると容赦なくブラディ・サンデーを決め危なげなく勝利した。


・中邑真輔の様子

前回ついに姿を現した中邑が契約のサインを交わし、トレーニングセンターに合流しジェイソン・アルバート(ジャイアント・バーナード)と再会する様子や、前回の登場シーンが改めて流された。


アレクサ・ブリス ○-× サラ・ドブソン
(スパークル・スプラッシュ)

仮面を着ければ白銀聖闘士になりそうな衣装のサラが軽快な動きで先制するが、コーナーに自爆させると以降はアレクサのペース。
取り巻きのブレイク&マーフィーに応援されながら一方的に攻め立てるが、サラのトップロープからのプランチャが目測を誤ったのか脚が顔面に直撃するアクシデントが発生。
試合中に鼻を折られたことのあるアレクサだが、これをなんとか返すと、女王様の危機に取り巻きが立ち上がり、サラの攻撃を妨害。
すかさずアレクサがバク転からのニードロップと必殺技につなげ辛くも勝利した。


ブル・デンプシー --- ダニー・バーチ
(サモア・ジョーの乱入により不成立)

サモア・ジョーが入場中のデンプシーに背後から襲いかかるとコキーナクラッチで絞め落とし、さらにリングに上がるとマイクアピールをすると見せかけてバーチも殴りつけ、やはり絞め落として試合を中止させてしまった。


・アメリカン・アルファの足跡

タッグ王座への挑戦権を得たアメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)のアマレス時代の様子を中心にインタビュー映像が流された。


アスカ ○-× エマ
(アスカロック)

試合前のシャドーで見せていたパンチとキックがガチで速かったアスカは、高速のアームバーや執拗なハンマーロックでエマを翻弄。
しかしアンクルロックの体勢を入れ替え場外に落とされると形勢逆転。エマは打撃を喰らわないように密着してのキャッチレスリングと、セコンドのデイナ・ブルックを交えたラフファイトでアスカを苦しめる。
試合は長尺になったが、エマは不用意にロープに振ったせいでアスカにヒップアタックを喰らうと、打撃で反撃され、最後は投げ捨てジャーマンから顔面への低空ドロップキックを浴びた上、アスカロックで仕留められた。
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ミステリ感想-『アンデッドガール・マーダーファルス 1』青崎有吾

2016年04月12日 | ミステリ感想
~あらすじ~
異形の者が駆逐されていく中、人類との共存を唱えた吸血鬼。
しかし彼の妻が何者かによって無惨に殺された。
偏見にさらされ警察もろくに捜査をせず、やむなく依頼した日本人探偵は「鳥籠使い」と呼ばれる奇妙な者達だった。


~感想~
吸血鬼や人魚や鬼が普通に存在する、19世紀後半のヨーロッパが舞台の異形の本格。
キャラ立ちし過ぎている探偵サイド三人組の魅力もさることながら、1話目の「吸血鬼」は基本中の基本的なトリックを吸血鬼殺しという特殊設定に上手く落とし込み、ロジックも明快で基本技なのにギリギリ気づけない、しかしあと一歩推理を進めていれば気づけたはず、という絶妙な線を突くことに成功している。

本領発揮は2話目の「人造人間」から。こちらもトリックは基本技の応用で、密室条件を限定しすぎた結果、答えは見え見えになってしまったが、足跡一つから状況を読み、簡潔な論理展開で真相を突き止める推理手法が楽しい。
だがそんなことより何より、1話目から匂わせていたある舞台設定が明らかとなり、ある人物が登場するや読者はこの物語の真の魅力に気づくだろう。
ネタバレになるのでいちおうぼかしながら、しかしこの作品の最大の魅力なのでやむなく多少ネタバレしつつ書かせてもらうが、この世界に普通に存在するのは何も怪物だけではないのだ。
エピローグで敵サイドの正体が明かされ、このシリーズが「本格ミステリ・スマッシュブラザーズ」あるいは「19世紀ミステリ&オカルトドリームトーナメント編」もしくは「古典ミステリ・アベンジャーズ」だと知り、もう興奮を抑え切れない。
ということは夏刊行の次作で登場が予告されている名探偵と怪盗は絶対あいつらじゃないか! 誰かがやりそうで誰もやらなかったことをついに始めてしまった。ずるいぞ青崎有吾!

出版前からアニメ化が決定しているのもうなずける、今最も次作が待ち遠しい、もしかしたらミステリの歴史に名を刻むかもしれないシリーズの開幕である。


16.4.3
評価:★★★★ 8
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今週のキン肉マン #165 シルバーマンの本性!!

2016年04月11日 | 今週のキン肉マン
・苛烈・残忍・惨酷!!
・まだ技も仕掛けてないのにすごい煽りが出たww
・サイコマンの首が空気抵抗で反り返っていくのはマッスルグラビティを思い出す
・反り返る以外はほぼマッスルスパーク地と同じだが反り返るだけでエグさがすごい
・虐殺王は伊達じゃない
・回想の壁画でシルバーマンが彫ってるのはマッスルスパークの部分だが、リベンジャーとインフェルノは別人が彫ったというのはあるだろうか
・壁画の作者がシルバーマンならマリポーサにお仕置きビーム撃ったのもシルバーマンだよな
・前シリーズのラストで「死ぬなフェニックス」と叫びながらマッスルスパークぶちかましてるのをさんざんネタにされてきたが、なんと伏線として回収してきた
・今のゆで本当に恐るべし
・ということはラーメンマンを殺せなかったネメシスのマッスルスパークも完成に、人を活かす必殺技に近づいている
・アロガント・スパークもサイコマンを殺せず、シルバーマンもまた完成に近づいているという展開がありそう
・ニャガハ~~ッが最期のセリフだとは思えないし
・でもサイコマンが改心することは無いだろうな
・だって無慈悲に殺されてるし
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先月のNXT #325  ビデオレター・フロム・中邑

2016年04月10日 | 今週のNXT
・中邑真輔からのビデオレター

サミ・ゼインがNXT王座挑戦権を逃して残念だと演説していると、ウィリアム・リーガルGMが現れ、長らく貢献してきた君に褒美を与えようと、次回特番での対戦相手を紹介した。
モニターに映し出されたのは待望の中邑真輔!
中邑は大歓声にかき消されそうになりながら、ゼインに自己紹介した。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ○-× アンジェロ・ドーキンス&ケネス・クロフォード
(ハイプライダー)

初登場のクロフォードはキャリア1年未満の新人の元海兵隊。ソーヤー・フルトンと決裂したドーキンスと今後はタッグで活動するのか。
試合は前半はドーキンスが、後半はクロフォードがつかまりなすすべもなくツープラトンで仕留められた。


ディオナ・プラッツォ ×-◯ エマ
(エマロック)

ディオナは打撃を数発返しただけで一方的に敗れ去った。


・エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ敗北

WWEネットワーク特番のROAD BLOCKでスコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダーのタッグ王座に挑んだエンツォ組だが、キャサディが場外で、エンツォがリング上で必殺ツープラトンを浴び敗北を喫した様が流された。


トマソ・チャンパ ○-× ジェシー・ソーレンセン
(アームバー)

ゴングと同時にドロップキックをかましたガチおじさんチャンパが、ソーレンセンにドロップキックをお返しされると火がつき、技でもなんでもない乱暴な肘の連打から前転アームバーに極めタップを奪った。


ベイリー&アスカ ○-× エヴァ・マリー&ナイア・ジャックス
(ベイリー・トゥ・ベリー)

アスカは心霊現象のように不気味な新作Tシャツを着て登場。
交代のタイミングを誤ったり、フォールをカットしようとしてエヴァにレッグドロップをかましたりとナイアが存分に脳筋ぶりを発揮し、アスカのエプロンからのハイキックを喰らったところにベイリーが必殺技を浴びせ、わりと短時間でエヴァをフォールした。

試合後、リーガル卿が無敗のアスカの実力を認め、特番でベイリーの女子王座への挑戦権を与えた。


タッグ王座挑戦権争奪戦
アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(投げ渡しバックドロップホールド)

ゲイブルがつかまりジョーダンが一気に片付けるいつもの流れからは決められなかったが、イングリッシュがゲイブルへのライガーボムを返され悔しがっている隙にジョーダンがこっそりタッチし、不意打ちからのツープラトンでアメリカン・アルファが待望の挑戦権を手にした。
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先月のNXT #324  三本勝負で1時間

2016年04月08日 | 今週のNXT
NXT王座挑戦権争奪2アウト・オブ・3フォール戦(三本勝負)
サミ・ゼイン ×-◯ サモア・ジョー
(マッスルバスター)

今回は1回の放送を丸々1試合に費やすというNXTにしかできない構成。
関節を取り合う静かな立ち上がりから、まずはジョーが強烈な打撃で先手を取る。
ゼインはスピードを活かして反撃の機会をうかがうが、ほとんど単発に終わりセントーンや高速のパワースラム、豪快なクローズラインなどで幾度となくニアフォールに追い込まれる。
そして30分頃、コーナーサイドの攻防からついにマッスルバスターを被弾し一本目を奪われた。


サミ・ゼイン ○-× サモア・ジョー
(コウジクラッチ)

勢いを得たジョーはさらに打撃で圧倒。ゼインを場外へ落とすと鉄階段へ叩きつけ、STOでなぎ倒すとカウントアウト勝ちを確信したが、ゼインは寸前でリングに滑り込むと、重量級のジョーをブレーンバスターで投げ飛ばし、さらにサマーソルト・プランチャで追い打ち。
トップロープからの飛び技はかわされたが、一本目では発動前に外されたコウジクラッチに固めタップを奪った。


サミ・ゼイン ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナクラッチ)

三本目。ゼインは序盤からブルーサンダーボム、雪崩式サンセットフリップと大技を続け様に叩き込むがカウント2まで。
ロープ中段をすり抜けてのDDTも成功させるが、ジョーはとどめのヘルーバキックを受け止めるとパワーボム→ボストンクラブ→クロスフェイス→アームバーの連続技へ。
どうにかロープに逃れたゼインは隙をついて掟破りのコキーナクラッチを繰り出すも、再度ヘルーバキックをかわされると本家コキーナクラッチで絞め上げられ、最後までタップは拒否したが失神しレフェリーストップを宣告された。

日本のファンには中邑関連で試合の結果は初めからわかっていたが、そんなことは問題なく1時間の長尺を感じさせない好試合だった。
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ミステリ感想-『銀髪少女は音を視る』天祢涼

2016年04月07日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ニュクス(夜の女神)の異名を持つ探偵・音宮美夜。
共感覚で音を視ることができる彼女は、警官殺しの犯人の指名で、様々なミッションに挑まされる。
犯人の正体は、そしてニュクスを指名してきた意図とは?


~感想~
音宮美夜シリーズが講談社タイガでまさかの再開。
久々すぎて設定の大半を忘れているが、必要以上にラノベラノベした展開に面食らった。
事件の展開、真相、決着からキャラ付け、会話などなど感想としてはとにかく「普通」ながら、脂の乗っている作者だけはある伏線の山と、普通に起承転結の整った構成で、もう本当に困ってしまうほどすげえ普通なのだが、まあ普通なだけに普通に楽しめはした。

デビュー作「キョウカンカク」で度肝を抜いた音宮美夜が、めきめきと実力を上げている作者の手でいま再び動き始めたことをまずは喜びたい。

ところで余談だし、なにぶん設定を忘れているのだが、美夜に本作のような絶世の美少女設定なんてあったっけか?



「キョウカンカク」での彼女はこんな個性的な顔だったし、taipeiさんには「銀髪ヒラメ顔」呼ばわりされてたが、再開を機に設定が変わったのだろうか。


16.3.26
評価:★★☆ 5
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ミステリ感想-『誰も僕を裁けない』早坂吝

2016年04月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
高校3年生の戸田公平はドラマチックな出会いをした令嬢と一夜を過ごした直後に逮捕された。
一方、援交探偵・上木らいちのもとには、住み込みでのメイドの仕事が持ちかけられる。
高額のバイト料を期待して屋敷に向かうが、当の依頼者は不審な様子で、しかも間もなく殺人事件が起こる。


~感想~
「社会派エロミス」の名乗りに恥じない、水と油のような社会派・エロ・ミステリの三身悪魔合体に成功。
のみならず館・密室・アレ等々本格ミステリのあらゆる要素をぶち込み、この作者に期待するエロトリックやエロ伏線も備えと万全の構え。
中盤で作中人物に「本格のルールが現実社会のルールをも侵食、両者が混然一体となるような、そんな作品を書きたい」や「この館は◯るんじゃないか」と語らせ、存分にハードルを上げ、手の内も明かしたうえで、荒業ではあるもののハードルをやすやすと飛び越えたのはお見事という他ない。
トリックで驚かせ、物語を読ませ、下ネタで噴き出させる、3月にして早や今年度ベスト3は間違いないと思わせる、傑作社会派エロミステリである。


16.3.29
評価:★★★★☆ 9
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ミステリ感想-『ソロモンの偽証』宮部みゆき

2016年04月04日 | ミステリ感想
~あらすじ~
クリスマスの翌日、屋上から転落死し雪の中から見つかったクラスメイト。
彼の死をきっかけに起こった混乱と様々な事件。
やがて級友達は真相を自分達の手で突き止めたいと立ち上がり、学校内裁判を開く。

※文庫版には本編のその後を描いた書き下ろしの中編「負の方程式」を収録

2012年このミス2位、文春2位、本屋大賞候補


~感想~
現在のミステリ作家で一番上手いのは宮部みゆきである。
その氏がかの歴史的傑作「模倣犯」に匹敵する5千枚弱の文量でものした物語は、事件の発端から証拠集め、法廷闘争までほとんどノーカットで描かれ、息もつかせぬ大作に仕上がった。
メイントリックこそ極端に言えば1ページ目からわかっていた真相を、最後の最後に今さらのように持ち出してくるだけだが、そこに至るまでの過程で十二分に10点満点。読みながら「なんて面白さだ」と何度嘆息したことか。
ミステリでも文学でも歴史でもなんでもいい。およそ本好きならば必ず読むべき歴史に残りうる傑作である。

文庫版に収録された中編では数人の後日談が描かれ、まったくの余談かつ偏見だが、女性作家はしばしば「なぜこの二人がくっつく」と理解に苦しむカップリングを後日談にぶち込んできがちだが、そのあたりも流石は宮部みゆき、納得の人選であった。

なお原作、映画版ともにwikiには予告無しでネタバレされているので要注意である。


16.2.17~3.23
評価:★★★★★ 10
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