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ミステリ感想-『吸血の家』二階堂黎人

1999年01月16日 | ミステリ感想
~あらすじ~
江戸時代から遊郭を営んできた一家に下された殺人予告。
狂死した遊女の怨霊ばらいの夜、二つの殺人が。
一つは密室、一つは足跡なき事件。
二十四年前の惨劇をなぞるように三姉妹を襲う滅びの運命を、二階堂蘭子は防げるのか?

本格ミステリ・ベスト100 45位、第1回鮎川哲也賞 佳作


~感想~
いかにも二階堂作品らしい、フェアプレイに貫かれ、全体に趣向の施された構成で、安心して読める。
一方、フェアすぎてトリック・犯人が楽に見抜けがちなのは玉にきず。蘭子シリーズとしては気軽に読める部類。
オススメ。


99.1.16
評価:★★★☆ 7
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