幼稚園に入る前、
歩き方が不自然な僕を
みて、すれ違う時に
『あの子、歩き方が変』
と同じ年頃の子に言わ
れました
悪気のない言葉だから
とても傷つきました
母親は何も言わずに
僕の顔を優しく見るだけ
でした
保育園に入っても僕は
スキップが出来ませんでした
みんなで円をかいて座り
その回りを順番にスキップ
しながらで回ったこと
があります
『スキップが出来ない人は
走って回ってもいいです』
僕以外にもスキップが出来
ない子はいたのに、自分
だけに言われたような気
がしました
たった10mか15mがとても
長く長く感じました
小学校の低学年の頃は
どうしても徒競走に出る
のが嫌で、ズルしてました
運動会の日、自分の学年
の徒競走の時にどこに
いるかを何時も悩みました
結局何時もトイレでした
『あれっ?何年だ?
今、徒競走じゃないか?』
トイレで隣になった他学年
の先生に言われました
何も言えず、下を向いて
いました
長く長く続くオシッコが
出来ればいいと心から
思いました
小学校高学年になったら
諦めて走れました
『遠藤、頑張れ!』
の声は嬉しかったけれど
100mなのにみんながもう
ゴールした残り20mを今更
精一杯になれない気持ち
で走りながら聞く自分は
ずるいと思いました
中学生なればもう日常で
『そんなのダリ~』
のポーズで誤魔化しつつ
走りました
高校生になったら徒競走
はもうありません
卓球部の3年生は受験生
だから練習最後のランニング
は免除でした
でも、僕は走りました
みんなに追い付く
ために走っていたけれど
どこかで下級生の彼女に
見て欲しい気持ちが確か
にありました
もし足がもう少しだけ
不自由でなかったら
野球はもう少し上手
だったかも知れません
キャプテンだった卓球の試合
でもう少し勝てたかも
知れません
ゴルフだって、もう少しは
いいスコアで回れるかも
知れません
だけど、今まで普通に
したら上手くいないから
工夫しました
そしたら普通にみんなと
同じくらいは出来るよう
になれました
目が見えないことを
『不自由だけれど、それ
は不幸なことではなく、
不便なこと』
と言えるようには僕は
一生なれないけれど
僕の不自由は僕の一部
だと思えます
こんなこと書いても
夢が現実になった
幸せを思い出さないで
毎日が繰り返しになり
優しくない自分がいるの
が一番悔しいことなの
かも知れません
歩き方が不自然な僕を
みて、すれ違う時に
『あの子、歩き方が変』
と同じ年頃の子に言わ
れました
悪気のない言葉だから
とても傷つきました
母親は何も言わずに
僕の顔を優しく見るだけ
でした
保育園に入っても僕は
スキップが出来ませんでした
みんなで円をかいて座り
その回りを順番にスキップ
しながらで回ったこと
があります
『スキップが出来ない人は
走って回ってもいいです』
僕以外にもスキップが出来
ない子はいたのに、自分
だけに言われたような気
がしました
たった10mか15mがとても
長く長く感じました
小学校の低学年の頃は
どうしても徒競走に出る
のが嫌で、ズルしてました
運動会の日、自分の学年
の徒競走の時にどこに
いるかを何時も悩みました
結局何時もトイレでした
『あれっ?何年だ?
今、徒競走じゃないか?』
トイレで隣になった他学年
の先生に言われました
何も言えず、下を向いて
いました
長く長く続くオシッコが
出来ればいいと心から
思いました
小学校高学年になったら
諦めて走れました
『遠藤、頑張れ!』
の声は嬉しかったけれど
100mなのにみんながもう
ゴールした残り20mを今更
精一杯になれない気持ち
で走りながら聞く自分は
ずるいと思いました
中学生なればもう日常で
『そんなのダリ~』
のポーズで誤魔化しつつ
走りました
高校生になったら徒競走
はもうありません
卓球部の3年生は受験生
だから練習最後のランニング
は免除でした
でも、僕は走りました
みんなに追い付く
ために走っていたけれど
どこかで下級生の彼女に
見て欲しい気持ちが確か
にありました
もし足がもう少しだけ
不自由でなかったら
野球はもう少し上手
だったかも知れません
キャプテンだった卓球の試合
でもう少し勝てたかも
知れません
ゴルフだって、もう少しは
いいスコアで回れるかも
知れません
だけど、今まで普通に
したら上手くいないから
工夫しました
そしたら普通にみんなと
同じくらいは出来るよう
になれました
目が見えないことを
『不自由だけれど、それ
は不幸なことではなく、
不便なこと』
と言えるようには僕は
一生なれないけれど
僕の不自由は僕の一部
だと思えます
こんなこと書いても
夢が現実になった
幸せを思い出さないで
毎日が繰り返しになり
優しくない自分がいるの
が一番悔しいことなの
かも知れません