義兄と従兄は一時期競馬に凝っていました。
以前八王子の実家に帰った時、有馬記念の前だったので
二人でマニアックな情報を交換していました。
『隆も買ってみたら』と言われ、なにも知らないので
知っている騎手 武 豊を3000円一点買いしました。
8000円以上になりました。無欲の勝利です。
そのころは競馬のシュミレーションソフトも流行っていましたが、
凝り性の私は絶対に、はまりそうなので競馬には近づきませんでした。
冷静に考えたら、必ず25%(控除率)JRAが儲かるシステムなんだから
絶対に素人が儲かる(期待値75%)訳はありません。
周産期死亡率という定義があります。この50年で10分の1に減りました。
もちろん日本の数字は世界の中でも優秀な数字です。
それでも1000人4人の赤ちゃんが生後1カ月までになくなってしまいます。
分娩中には母体、胎児の状態はいつでも急変することがあり、
分娩を急いだり、緊急帝王切開をする必要が起こることは
決してまれではありません。
産科地域医療をその地域で一人で担当していた産婦人科医師が逮捕されました。
事件から1年経ってからの逮捕で、刑事事件としては第一審の判決がでましたが
民事でも争われています。
0.01%(1万分の1)の確立で起こるとがあり、事前に診断するのは
困難な疾患で、不幸にもお母さんが亡くなられてしまいした。
予想していない不幸にご家族の気持ちは計り知れないものがあると思います。
今回の裁判では直接争点になってはいませんが、医師不足・過酷勤務の現状で、
医療の安全をどう確保するかという問題も改めて論議されています。
日本産科婦人科学会の調査では、2005年7月現在、産婦人科の常勤医が
1人だけの病院は、全体の14%を占めています。
この事件後、一人医長と呼ばれた地方の産婦人科医療は撤退が相次ぎ、
ギリギリだった産科の地方医療は崩壊していると思います。
小児科医、産婦人科不足が報道されていますが、あまりに非人道的な
労働環境を改善し,総合的な力を持つ医師を育成しようとして施行された
研修制度は、現実をより明確にし、小児科、産科を選ぶ医師はさらに
減っています。
労働基準法なんてあってないような激務で、しかも訴訟の数が多い診療科
を若い人たちが選ばないのは仕方ないのかもしれません。
小児科で大学医局に残っている先輩は、興味を示してくれた学生、
研修医たちは少ないと言っています。
でも進路を決定する時には、
「とても大切で、やりがいのある診療科だと思います。
でも僕(「私)にはできません」と他の科を選択するのが現状です。
助産所で細やかな心配りを受けながらのお産はとてもいいことだとおもいます。
正直、普通の分娩は産科医より助産師さんは上手だと思います。
でも5%の急変をいつも考えてしまいます。
後方支援を必ず持たなければならないという法改正があり、
やむなく閉院する助産所もあると聞きます。
後方支援病院自体の存続が危ぶまれ、お産難民と呼ばれる妊婦さんが
生じている現状を考えると、これ以上のの過重労働と責任を
回避したいということだと思います。
妊娠中の管理が丁寧で、24時間いつでも分娩の際の救急対応ができ、
かつ新生児を扱える小児科医が分娩に立ち会うことができ、
院内で新生児の集中治療が出来る施設が理想です。
でも、そんな施設は全国でも数えるほどしかありません。
お産は何もなくて普通だと思うのでしょうが、
産科をかじり、その後に新生児を大学でしばらく専門とした時期
がある僕にとっては、お産は
”何でもありの怖いもの”です。
医師の論理かもしれません。
次回は明るく、次は好きな曲または作家シリーズに続きます。
以前八王子の実家に帰った時、有馬記念の前だったので
二人でマニアックな情報を交換していました。
『隆も買ってみたら』と言われ、なにも知らないので
知っている騎手 武 豊を3000円一点買いしました。
8000円以上になりました。無欲の勝利です。
そのころは競馬のシュミレーションソフトも流行っていましたが、
凝り性の私は絶対に、はまりそうなので競馬には近づきませんでした。
冷静に考えたら、必ず25%(控除率)JRAが儲かるシステムなんだから
絶対に素人が儲かる(期待値75%)訳はありません。
周産期死亡率という定義があります。この50年で10分の1に減りました。
もちろん日本の数字は世界の中でも優秀な数字です。
それでも1000人4人の赤ちゃんが生後1カ月までになくなってしまいます。
分娩中には母体、胎児の状態はいつでも急変することがあり、
分娩を急いだり、緊急帝王切開をする必要が起こることは
決してまれではありません。
産科地域医療をその地域で一人で担当していた産婦人科医師が逮捕されました。
事件から1年経ってからの逮捕で、刑事事件としては第一審の判決がでましたが
民事でも争われています。
0.01%(1万分の1)の確立で起こるとがあり、事前に診断するのは
困難な疾患で、不幸にもお母さんが亡くなられてしまいした。
予想していない不幸にご家族の気持ちは計り知れないものがあると思います。
今回の裁判では直接争点になってはいませんが、医師不足・過酷勤務の現状で、
医療の安全をどう確保するかという問題も改めて論議されています。
日本産科婦人科学会の調査では、2005年7月現在、産婦人科の常勤医が
1人だけの病院は、全体の14%を占めています。
この事件後、一人医長と呼ばれた地方の産婦人科医療は撤退が相次ぎ、
ギリギリだった産科の地方医療は崩壊していると思います。
小児科医、産婦人科不足が報道されていますが、あまりに非人道的な
労働環境を改善し,総合的な力を持つ医師を育成しようとして施行された
研修制度は、現実をより明確にし、小児科、産科を選ぶ医師はさらに
減っています。
労働基準法なんてあってないような激務で、しかも訴訟の数が多い診療科
を若い人たちが選ばないのは仕方ないのかもしれません。
小児科で大学医局に残っている先輩は、興味を示してくれた学生、
研修医たちは少ないと言っています。
でも進路を決定する時には、
「とても大切で、やりがいのある診療科だと思います。
でも僕(「私)にはできません」と他の科を選択するのが現状です。
助産所で細やかな心配りを受けながらのお産はとてもいいことだとおもいます。
正直、普通の分娩は産科医より助産師さんは上手だと思います。
でも5%の急変をいつも考えてしまいます。
後方支援を必ず持たなければならないという法改正があり、
やむなく閉院する助産所もあると聞きます。
後方支援病院自体の存続が危ぶまれ、お産難民と呼ばれる妊婦さんが
生じている現状を考えると、これ以上のの過重労働と責任を
回避したいということだと思います。
妊娠中の管理が丁寧で、24時間いつでも分娩の際の救急対応ができ、
かつ新生児を扱える小児科医が分娩に立ち会うことができ、
院内で新生児の集中治療が出来る施設が理想です。
でも、そんな施設は全国でも数えるほどしかありません。
お産は何もなくて普通だと思うのでしょうが、
産科をかじり、その後に新生児を大学でしばらく専門とした時期
がある僕にとっては、お産は
”何でもありの怖いもの”です。
医師の論理かもしれません。
次回は明るく、次は好きな曲または作家シリーズに続きます。