ジャンプ

自転車に乗れるように
なったのは遅くて、
幼なじみのガキ大将に
特訓をしてもらっても
保育園の入園直前でした。

三日三晩、

『自転車が欲しい』

と泣いたら買って貰え
補助輪も、すぐに取れ
ました。

幼なじみまの家までは
200m、田んぼの中を走る
少し高くなった一本道
でした。

調子乗って、激走したら
緩やかなカーブを曲り
切れず、田んぼにジャンプ
しました。

稲がクッションになり、
僕は無傷でした。

ちなみに遠藤家の田んぼ
だったので怒られません
でした。

でも、禍福はあざなえる
縄の如し(？)

バチが当たって、
それから15年後、浪人中
なのに雨の中で、
田の草取りをさせられ
ました。

『これは今の僕の仕事
ではない』

と早退けして、お風呂
に入っていたら、
父からの電話で呼び
戻されました。

濡れた髪で、カッパを
着て業務に戻りました。


ジャンプから48年、
自転車に乗るの
が下手になりました。

足を着かずに、駐輪場に
入るのに失敗したり、
何時の間にか手放しが
出来ません。

でも、下手だと自覚
してから、危ないこと
にはなりません。

言ってみたら円熟期です。
経験はガムシャラにつんでも
有意義です。

でも頑張らないと色々な
事を維持出来なくなって
からは、同じ経験から
得られる知識の質と量
は高まっています。


母は一所懸命にリハビリ
をし成果を出しています。

でも、出来るはずと
出来る事のギャップが
あるので転んでしまっ
たりして、後戻りも
しています。

以前なら、そんな母を
見たなら
『自分も、もっと頑張
らなければならない』
と考えました。

でも、今は、回りから
見える頑張りと同じ、
それ以上に心の中を
鍛えることも必要です


繊細だと勝手に思い
こんでいたけれど、
思ったより自分が
がさつなのに、最近
気付いたので、
静かに丁寧な人間に
なりたいと思っています。

体脂肪率

本は読んでますが、
ブロクをに書く余裕が
ありません。

書きたいほどの感想が
ないとも言えますが、
感受性が鈍くなって
とも言えます。


『ハウツー物を読むのは
進化でなく、それは
とりあえずでしかない。
同じ本を5年後、10年後
に意味の深さの違いを
感じるのが本当の読書』

と最近読んだ中にあり
ました。

僕は読んだことを憶えて
いる本はまだ避けます。
ハウツー物に走ります。

食べないようにしたら
2kg減りました。

でも体脂肪率は不変。
意味はやつれただけ
かも知れません。

来週は、僕が幹事の
スポーツ大会があります。
明日から一生懸命歩きます。

決心決めた。
今度こそ。

未来

高校に受かるまで、
大学に受かるまで、
国家試験に受かるまで、
をとりあえず考えました。
そのあと、しばらくは
無我夢中で働きました。
研修を終え、研究をし、
指導する立場にもなり、
ようやく、またその後を
考えました。

10年先、5年先、3年先、
今はそれも考えていな
がら、来年、来月、来週
明日を考えることが大事
だと思っています。

父を送り、母を心配し、
子どもに責任を感じて
います。

自分の健康を大切にする
ことは、日々に接する
子どもたちの未来の、
ほんの小さな手伝いを
するために必要だと
最近特に感じます。

偉そうに言っても、先週
風邪ひいて、ジムを
サボっていたら、首が
回らなくなってます。

明日から研修医の先生が
来ます。

未来ある先生の見本には
ほど遠いと思うけれど
反面教師にはなら
ないよう頑張ります。

よろしくお願いします。

海の仙人

同じ本を買ってしまう
事が、更に増えて来ま
した。

好みは変わらないと
もいえるけれど、
やっぱり少し落ち
込みます。


自動車雑誌の記事に
最初に興味を持ったら
文学界新人賞を受賞し
ていた人でした。

川端康成文学賞の作品
には、共感が出来ないと
偉そうに思っていたら
すぐに芥川賞を受賞しま
した。


最近は映画になった
『ばかもの』
の作者として有名です。


お風呂で、読もうと
薄い文庫を選んでの失敗
でした。

二度目の購入だけれど
一気に読みました。
かなり、のぼせました。


中にこんな会話が
ありました。


『最初は医者になろう
なんて、偽善なのかな
と悩んだりしたけれど
でも偽善をおそれて
いたら、何もできない
ですよね、誰に対し
ても』


『あのさ、偽善と同情
は違うんだよ』


『同情が嫌なのは、
てめえの立っている
場から一歩も動かない
ですることだからだろ。
でも、偽善はさあ、
動いた結果として偽善
になっちゃんたんだから
いいんじゃないの？
しょうがないよ、
そのとばっちりは自分に
くるわけだし』


震災の後、本を読もうと
しても読めない時間を
過ごして、同じ本が
より深かったことに
気付かされました。


『海の仙人』

絲山秋子 新潮文庫