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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

大相撲初場所初日

2018-01-14 22:22:10 | 他スポーツ
両国国技館まで、大相撲初場所初日を見に出かけていました。両国の街も軽く散歩しましたがその「ブラコビー」はあとにして、まずは土俵上で起こったことから書きます。私は幕下上位から見る相撲マニアですが、幕下に面白い取組があり、小兵の炎鵬対元小結の常幸龍というカードでした。

経験でも体の大きさでも上の常幸龍が力の差を見せるのではという予想は外れ、突きをうまく外した炎鵬が常幸龍の後ろに回って送り倒しで常幸龍を破ります。炎鵬は舞の海を彷彿させるほどの小兵ですが、既にファンも現れており、新たな業師が誕生する可能性も見せました。十両では新十両の水戸龍に注目しました。元学生横綱のモンゴル人、本名トゥルボルトですが、重い突きを持っており楽しみな力士です。

幕内下位では、遠藤が宝富士相手にうまく下から入って、宝富士をすくい投げで破るスタートを切りました。遠藤はイケメン関取という理由で、結びの一番並みの歓声が起こる力士です。その期待には応えた内容で、今場所の番付の西前頭5枚目を考えると、来場所は上位全員と当たる位置に上がれる可能性も持っています。

3横綱の土俵は、鶴竜は立ち合いから北勝富士を押し込んで引き落とす、横綱の相撲としては内容のある相撲を取れました。去年は6場所中5場所を休場しており、今場所は進退がかかりますが、そうやって先手を取って相撲が取れればピンチを脱することも可能でしょう。稀勢の里の相手は難敵貴景勝で、相手の突きに対して慌てたような相撲になってしまい、逆転の突きを見せましたが土俵際ではたかれ、行司差し違えの微妙な結果ながら痛い黒星を喫しました。

白鵬は3横綱の中では最も結果を出していますが、暴行問題で日馬富士を止められなかったという理由で今場所の報酬が出ない処分を受けています。立ち合いのかちあげも横審から指摘されており、何とか圧倒して阿武咲に勝とうとしてようですが、押し込まれて土俵際で回り込む、辛勝に終わりました。かつての千代の富士も結構引き技で勝っているので、すべて良くないとは言えませんが、課題の残った初日の土俵でした。

余談ながら、今場所は不祥事の後なので、八角理事長の協会ご挨拶は注目しましたが、不祥事には一切触れませんでした。相撲ファンは優しい人が多いようで、あまり野次などは飛んでいませんでしたが、観客の入りが悪くなるなどの影響が出る恐れはあります。今は、発売初日に買わないと手に入らないチケットですが、今後どうなるかは気になります。



















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ラグビー日本選手権決勝

2018-01-13 22:54:16 | 他スポーツ
今日は、ラグビー日本選手権決勝の、パナソニック対サントリーの一戦をテレビ観戦していました。両チームとも、スーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズに主力選手を輩出しているので、選手の名前などはおなじみです。それでも、社会人と名前はついていても実質プロの両者なので、サントリーのSOに豪州代表103キャップのギタウがいるのは注目ポイントでした。

豪州代表ではCTBだったギタウですが、日本ではSOとの期待です。事実、サントリーの先制点はギタウからで、ギタウが守備ラインの裏に出した短いキックに、CTB中村が追いついて先制トライを決めます。これに対し、パナソニックのSOも豪州出身のバーンズで、試合前はSO対決が話題になっていましたが、そのバーンズは膝を痛め前半の早い時間で交代する誤算がありました。

そのバーンズがピッチの外に出ていて、一時的に14人だったパナソニックは意地のトライを返します。展開からの連続攻撃でダニエルがトライを決め、コンバージョンこそ外れたものの2点差まで追い上げます。その後は、この試合は「守り合い」の様相を呈してきます。サントリー流、パナソニック田中の日本代表SH対決も見ものでしたが、両者とも安定した球さばきで、ボールを正確にラックから出す動きは見ていて楽しめました。

両チームとも、ウイングは日本人選手です。サントリーは中鶴、パナソニックは福岡、山田とサンウルブズでおなじみの主力を持ちますが、この両ウイングは相手の堅い守りに潰される試合になります。サントリーが一時、33フェーズという連続攻撃を見せるなど、ボールが回らない展開ではなかったですが、最後のラインは割らせない、両チームの意地がぶつかり合う試合になります。

名手ギタウは、トップリーグでは9割のゴール成功率を誇っていますが、この日は3度蹴って2度ポストに当てる失敗とキックに関してはらしくなかった印象ですが、球出しのうまさはさすがでした。江見のトライはギタウからの長い浮き球のパスからで、それだけの長い距離を投げて通せる、さすが豪州代表のレジェンドであるところを見せました。

結果は12-8という、ロースコアでの決着となり、サントリーが優勝しました。ボールが良く回り、ノックオンなどの反則が少ない、さすが日本のトップレベルの試合というところは見られました。この試合が、サンウルブズの強化につながればいいですが、それはこれからのサンウルブズのキャンプで詰めていくのでしょう。
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江川事件

2018-01-12 23:25:55 | 他スポーツ
今や遥か昔となった、元巨人江川卓投手の巨人入団の際の紆余曲折を書きます。当時は「江川事件」とまで呼ばれ、このゴリ押し入団に抗議した一般市民が、読売新聞との契約を解除するなどの社会問題となりました。

江川は、高校時代が最も良かったと言われるほど、高校生レベルは遥かに超越していました。一説では160km/hは出ていたというものもあり、高校時代にはノーヒットノーランを9度、完全試合を2度達成するほどの投手でした。この活躍を目にした地方のチームが、招待試合で江川の作新学院を呼んで試合をすることが多く、これが肩を痛めた遠因となったと言われます。

江川は、高校卒業時のドラフトで、阪急ブレーブスから1位指名を受けたものの、拒否して法政大学に進学します。今思えば、ここでプロ入りしていれば200勝も狙える投手になれたでしょう。その後は大学卒業時にクラウンライターライオンズから1位指名を受けるも拒否してアメリカ留学を選び、その翌年に事件は起きます。

当時、ドラフト指名を受けた際の「独占交渉権」はドラフト会議の2日前と決まっていました。交通が不便だった時代、ドラフトの前日に契約を結ぶのは非現実的だという理由から、そういうグレーゾーンが残っていました。巨人は、そのグレーゾーンを突いて、のちに「空白の一日」と呼ばれたドラフト前日に江川と契約し入団させようとしました。

コミッショナーは当然、この契約を無効とし、翌日行われたドラフト会議では阪神が江川を1位で指名します。その後、コミッショナー裁定で江川は阪神と契約を結んだのちに、当時巨人にいた小林繁投手との交換トレードの形で巨人入団が認められたというのが、江川事件の結末です。

その後、江川はプロ通算9年で135勝を挙げる活躍を見せました。しかし、高校卒業後の一番良い時期を、変な意地でスポイルしてしまった残念さは残ります。入団前に「怪物」と騒がれた割には、もっと偉大な投手になれたのではという思いが、どうしても残ってしまう存在でした。
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牧田和久、パドレス移籍

2018-01-11 22:01:25 | 他スポーツ
今日は野球ネタです。西武ライオンズからポスティングでの大リーグ移籍を希望していた、牧田和久投手の移籍先がサンディエゴ・パドレスに決まりました。西武には移籍金として5000万円ほどが入ってきます。今回は牧田の記憶を書きます。

牧田は、静岡県の静清工業時代に下手投げに転向し、平成国際大学、日本通運を経て26歳という、投手としては完成した年齢でライオンズからドラフト2位指名を受けて入団します。投球術で勝負する投手で、新人の年は当時楽天の4番打者、山崎武司相手にランナーのいない場面でクイックで投げ、山崎に「100年早い」と激怒されるような奇襲も見せています。

牧田といえば、その驚異的な投球テンポの速さも武器です。おそらく、日本球界では「最速」といえるテンポで、1イニングしか放らない中継ぎでの登板では、あっという間に1イニングを投げ切ることも珍しくありません。ストレートは130km出るかどうかの牧田にとって、相手が球筋を覚える前に抑えてしまおうとする駆け引きの一つだと思います。

また、球が速くなくても、インハイのストレートで内野フライを打たせる投球も見せます。牧田は90km台のカーブも持ち球にしており、相手がカーブを待っているタイミングで130kmのストレートを投げれば、ポップフライに打ち取ることも可能です。そのように、相手にとって「やりにくい」と思わせ続けたことが、牧田の価値です。

パドレスでは中継ぎとしての期待でしょう。40試合以上に登板することでボーナスを得る契約になっていると聞きます。メジャーリーグの中継ぎは、1イニングしか投げない代わりに、時差が何時間もある全米を飛び回りながら年間70試合近い登板数を要求される、酷な商売です。

牧田は、日本球界で投げている間、故障による離脱が少なかったという優れた特徴があります。果たして、メジャーリーグでも、その遅いストレートで相手打線を打ち取れるか、もし映像を見る機会があれば見てみたいと思います。
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駒井善成、札幌レンタル移籍

2018-01-10 21:45:10 | 浦和レッズ
浦和関連では、MF駒井善成選手のコンサドーレ札幌へのレンタル移籍もあります。ご存知の通り、札幌の監督はミシャなので、誰か一人は戦術の理解者を連れて行くのではと予想していました。おそらく、3-6-1は今回もやると予想できるので、右アウトサイド向きの駒井はミシャサッカーの浸透に役立つと判断したのでしょう。今回は駒井の記憶を書きます。

駒井はジュニアユースからの京都サンガ育ちです。小柄ですがスピードあるアタッカーとして、J2の京都では右MFの主力でした。京都時代の彼を、2013年の昇格プレーオフで見たことがあります。当時は4-1-4-1の右ウイングで、相手徳島の左SBが本来MFのアレックスだったので、そこを仕掛けるミッションが与えられていました。

京都時代は右SBやボランチまでこなしましたが、浦和に加入した2016年は右アウトサイドとしての期待でした。当時の右アウトサイドは関根がポジションを確保していましたが、関根は体力面に課題がありACLとの掛け持ちは厳しいことから、バックアッププレーヤーに駒井がいたことは浦和に大きな援軍となりました。

駒井はドリブラーですが、縦に行くプレーが得意な関根と違って、中へ切れ込んでいくドリブルが得意でした。ボランチができることもあって、真ん中でのプレーを苦にしないので、思い切って打ってくれるシュートも彼の武器でした。左はあまり得意ではなさそうですが、関根を左に回して右アウトサイドで出る試合も多く見られました。

そんな駒井にとって、大きな転換点となったのはミシャの解任でした。ミシャ解任後も、堀監督はしばらく3-6-1を続けましたが、その試合で結果が出なかったこともあって、堀監督の自分の戦術とも言える4-1-4-1にシステムを変えました。これで、右アウトサイドが得意だった駒井にはポジションがなくなってしまいました。

札幌に行く以上、もちろん右アウトサイドとしての期待でしょう。頭が疲れるというミシャサッカーを、札幌の選手に伝えていく役割が待っています。札幌でも認められるよう、活躍を期待しています。
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那須大亮、神戸完全移籍

2018-01-09 22:34:02 | 浦和レッズ
今日のサッカーニュースでは、浦和DF那須大亮選手のヴィッセル神戸への完全移籍がありました。2013年にはDFとしては異例の9得点を挙げるなど、ミシャレッズを長年にわたり支えてくれた功労者ですが、今年は札幌戦で途中出場しながら肉離れで交代するなど、悔しい1年を送ってしまいました。今回は那須の思い出です。

那須は鹿児島実業高校で、松井大輔、田原豊らと選手権決勝まで進んだときのDFでした。プロ入りは横浜FMで、CBとボランチの両方をこなすユーティリティプレーヤーとして台頭してきました。アテネ五輪にもCBとして出場しますが、このときはミスで失点して頭を丸めるという悔しい思いも味わっています。

東京V、磐田、柏と渡り歩いて、浦和には2013年の加入です。当時、ACLを控えていた浦和は選手層を厚くする補強を行っており、3バックのCBの中央と、ボランチの両方で期待されて移籍してきました。最初はメンバーを落としていたACLで出番を得ましたが、ライバルの永田充のコンディションが上がらないので、CBの中央でポジションを得ることに成功します。

この2013年は那須にとって生涯最高の年になりました。DFとしては異例の9得点ですが、ほとんどがセットプレーで、キッカーの柏木との呼吸がピッタリと合って取れた点でした。国立競技場の甲府戦で、彼にしては珍しく流れの中でオーバーラップして、ヘディングで決めた決勝点を覚えています。

その後、2014年、2015年とCBの真ん中のポジションを守ります。たまにミスをすることもありましたが、気持ちを前面に出すDFとして、ミシャレッズのカバーリングを要求されるDFの真ん中がはまり役でした。しかし、2016年に遠藤航を補強されて、DFの真ん中のポジションを失い、今季はわずか9試合の出場にとどまりました。

36歳という年齢を考えると、神戸は最後のクラブになる可能性があります。ちょうど浦和に加入した岩波と入れ替わりの形なので、もちろんレギュラーを期待されていると思います。埼スタに、敵として元気な顔を見せてくれることを願っています。
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高校サッカー決勝(前橋育英対流経柏)

2018-01-08 18:04:15 | 高校サッカー
全国高校サッカー選手権決勝、前橋育英対流通経済大柏(以下流経柏)をテレビで見ていました。準決勝の内容を見ると、圧勝した前橋育英は自分たちの長所を出そうとしてよいですが、辛勝だった流経柏は何らかの相手対策を打ってくるのではと予想できました。

試合は本当にそういう展開になりました。流経柏が、今大会初先発の三本木(20番)をボランチで起用し、相手FW飯島(10番)にマンツーマンで付けてくるという守備的な作戦を採ったからです。上田西戦では個人技で振り切れた前橋育英のFW陣も、流経柏のDF陣が守りに徹してくるとなかなかマークを振り切れずに苦しみました。

流経柏は、普段は前からプレスをかけてくるチームと聞きます。しかし、この試合では攻撃的MFの石川を外してボランチの三本木を起用しているので、前が菊地、安城、熊澤の3枚しかおらず、前に人数をかけるいつものプレッシングサッカーは難しかったです。それでも、その3枚で攻撃を機能させられれば勝つ可能性も出ますが、この日はキーマンのトップ下菊地が、相手の圧力の前にほとんど機能させてもらえませんでした。

対する前橋育英も、飯島が三本木のマンマークで消されてしまいました。この試合は「守り合い」で展開します。前半終了間際に、三本木のクリアミスを拾った飯島がフリーになるチャンスがありましたが、シュートは無情にもポストを叩き、0-0で前半を折り返します。0-0が長く続いたことで、流経柏のベンチはチャンスと見て、加藤、石川と攻撃的な交代策を打ち、菊地をボランチに回す勝負手を打ってきます。

しかし、それでもボールを回す時間が長かったのは前橋育英でした。五十嵐のシュートがバーを叩く2度目の不運もあり、クロスから混戦になって3度シュートを放つも、流経柏の全員守備に跳ね返される苦しい展開が続きました。流経柏としては、延長戦も視野に入れて、確実に0-0で90分を終わらせる考えが出始める頃です。

そんな試合は、三本木の守備に消されていた飯島のシュートが動かしました。シュートそのものは、三本木が体でブロックしましたが、それをFWの榎本が詰めて押し込み、試合は1-0で前橋育英の勝利に終わりました。結果的には、持ち味の攻撃サッカーを貫いた前橋育英に、栄冠はやってきました。高校生レベルとしては完成されている、そんな思いでこの優勝を見ています。
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マルティノス、武富、浦和完全移籍加入

2018-01-07 17:06:15 | 浦和レッズ
浦和は来季の戦力として、横浜FMのMFマルティノス選手を完全移籍で獲得しました。マルティノスはカリブ海の島国、キュラソー島(旧オランダ領アンティル諸島)の出身で、オランダのヘーレンフェーンやルーマニアなど様々な国でプレーしています。横浜FMでは2シーズンプレーし、通算53試合出場9得点という結果を残しています。

プレースタイルはスピード型の右ウイングです。陸上選手ではと思うくらいの華奢な体をしており、トップスピードに乗れば多くのDFをちぎれる能力を持っており、浦和もずいぶんと苦しめられた相手です。9得点なので、得点よりはアシストを期待されるMFと想像できますが、堀監督の4-1-4-1なら右ウイングが最適な位置です。

課題を挙げるなら、守備はあまり得意ではありません。去年のACLの戦いでは、この位置に入っていた武藤雄樹の守備意識に救われた試合もありますが、マルティノスが押し込まれた展開でどこまで守備をこなしてくれるかは未知数です。ただ、長い距離のカウンターの場面があれば、彼の威力が存分に発揮できると想像しています。

また、柏からFW武富も完全移籍で浦和に加入します。武富はU-15(中学生)から柏に在籍していますが、浦和の出身で少年時代は浦和の選抜チーム、FC浦和でのプレー経験があります。年齢的に山田直輝と同い年なので、少年時代からお互いに知っている仲のはずです。

プレースタイルはスピード型です。強力なポストプレーヤーを追い越して上がっていく動きや、こぼれ球に反応することで活躍してきた選手です。J1では昨年の9得点が最多ですが、J2の熊本では14得点、J2時代の湘南で9得点を挙げるなど、点を取ることでここまでのし上がってきた選手ということは間違いないと思います。

堀監督のシステムだと、1トップ候補でしょう。こぼれ球に強いので、サイドのウイングから上がってきたボールに反応できることを期待しています。こういう、かつての磐田FW中山雅史のようなタイプは、浦和にはいなかったタイプで面白いと思います。
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上田西対前橋育英

2018-01-07 13:43:40 | 高校サッカー

高校サッカーの準決勝、上田西(長野)対前橋育英(群馬)も見ていました。前橋育英は山口素弘(横浜F、名古屋など)や細貝萌(浦和など)ら日本代表選手も生み出した名門で、前回大会も準優勝しています。これに対し、上田西は初めての準決勝で、先入観だけでも力の差はありそうに思える両者です。

試合を見ると、そんな先入観がなくても、この両者の力の差は見て取れました。まずは体つきで、前橋育英の選手は上半身の筋肉が発達しており、上田西とは差があります。また、スピードも差があり、1対1の勝負では前橋育英のMFに突破を許していました。テクニックも、前橋育英のフェイントテクニックに上田西DFは‭対応できていませんでした。

そんな両者ですが、試合はしばらく0-0で推移します。上田西GK小山がファインセーブを連発したからです。上田西に勝機があるとすれば、前橋育英のシュートの嵐を止め、PK戦に持ち込むかロングボールの縦パスから点を入れるかしか、シナリオはなさそうですが、圧倒的に押される展開を24分間はしのいでいました。

試合を動かしたのは、前橋育英のJリーグ並みの「サインプレー」でした。上田西はCKやFKの守備ではマンツーマンで、何とか体を密着させてクリアに持ち込むことが狙いでしたが、前橋育英はDF松田陸が突然走る方向を変えてニアサイドに走り込む、事前に打ち合わせていなければできない「サインプレー」からフリーになることに成功しました。

これで、膠着状態になる恐れがあった24分にゴールを決めると、あとは前橋育英が思い切って自分たちの長所である個人技を発揮すれば勝てる展開になりました。前半で3-1と大きくリードし、シュート31本を浴びせた一方的な試合となり、最後のスコアは6-1という大差での決着となりました。

決勝戦は、相手が守備の強い流経柏です。流経柏はボランチやCBの戻りが速いという強みを持っており、前橋育英が持っている個人技を封じる可能性も持っている相手です。もっとも、この試合をサインプレーで動かしたので、決勝戦専用のサインプレーのオプションを出してくる可能性もあります。好試合を期待したいです。

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流通経済大柏対矢板中央

2018-01-06 22:07:30 | 高校サッカー
高校サッカー準決勝、流通経済大柏(以下流経柏)対矢板中央を埼玉スタジアムで生観戦していました。私は、高校サッカーのようにどういうチームかわからないサッカーを見るときは、まずはトップ下の位置を注目します。両チームとも、トップ下は置かず、サイドハーフを置く4-4-2というオーソドックスな布陣を引いていました。

高校サッカーの場合、体力や技術に差があるケースも多々あります。そのため、1対1でどちらが勝てるかを、最初の10分で見極めてみました。パスは流経柏の方が圧倒的に回り、技術的には上とわかりますが、矢板中央もフィジカル的には十分鍛えられており、FWの望月(11番)にうまくボールを入れて個人技を生かせれば可能性はある試合でした。

前半は0-0で推移しました。この結果に不満だったのは流経柏のベンチで、今大会は5人交代枠があるとはいえ、前半でFWの近藤潤(27番)を下げて熊澤(14番)を入れてきました。意図は十分理解できます。理由は、流経柏の攻撃で、サイドハーフの菊地(10番)のキープと石川(19番)のドリブルは目立っていましたが、その攻撃にFWがあまり絡んでいなかったからです。

この試合を分けたのは、流経柏の交代策でした。まず左MFの石川を加藤(9番)に代えます。ドリブラーの石川から、クロスを上げるタイプの加藤に代えてゲームの流れを変えることを狙うと、さらにボランチの宮本(24番)を下げてサイドハーフの鬼京(7番)を入れて、サイドハーフにいた菊地をボランチに下げて勝負に出ました。

この手は危険な手でもあります。菊地からのパスで組み立てることが狙いですが、菊地は小柄なので、フィジカルの強い矢板中央のMFに徹底的に狙われるリスクもあります。しかし、それが表に出る前に流経柏にゴールが生まれました。左SB近藤立(2番)のクロスが、途中出場の加藤にうまく入り、それをダイレクトで蹴り込んで流経柏が貴重な先制点を得ます。

こうなれば、チームの力としては上の流経柏はボールをつないで時間を使うことができます。縦に蹴ってチャンスをうかがった矢板中央の攻めをうまくいなして、流経柏が1-0でこの試合を勝利することができました。前半で点が入らなかったことなど、課題は出た試合ですが、菊地のテクニックは見どころだと理解できました。

上田西対前橋育英については、明日書きます。















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