goo blog サービス終了のお知らせ 

Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

スキーのジャンプ

2018-01-27 23:13:51 | 他スポーツ
冬季五輪の花形種目である、スキーのジャンプを取り上げます。この競技は1972年の札幌五輪で、日本男子が金銀銅のメダル独占という快挙を成し遂げ「日の丸飛行隊」と呼ばれた活躍がありました。その後も、1980年八木の銀、1994年団体の銀、1998年の船木、原田の活躍など、日本がこれまで得意としてきた種目です。

今回、注目されるのは女子ジャンプの高梨沙羅選手です。ご存知の通り、彼女はウインタースポーツのW杯最多優勝記録(54勝)を持っており、女子ジャンプという新しい競技で先頭を行く存在です。今年は海外勢が好調で苦戦していますが、五輪の一発勝負ですからピークをうまく持って来れれば金メダル候補であることは間違いありません。

このジャンプという競技は、陸上のように「世界記録」のようなものはなく、常に相対評価のスポーツです。理由はジャンプ台の構造で、これ以上飛ぶと危険な距離を超えないように、風向きによって助走距離を調整しているからです。よく、ジャンプの中継で「ゲートを上げる」というときは、距離が出ていないので助走距離を長くする意味です。

もちろん、傍からはわかりにくいスポーツです。理由は、踏み切りのタイミングと、空中の姿勢で勝負がつくので、どちらも素人の私には見分けられません。生身の人間が、時速100km以上のスピードに乗るだけでも驚異的ですが、そこから1/100秒と言われる最適な踏み切りのタイミングを反射的に見極めるという、想像できない世界です。

また、レジェンド葛西紀明選手の8回目の五輪というのも楽しみにしています。前回、ソチ五輪のラージヒルで銀メダルを取ったときに、これで引退と言わずに「金メダルを取ってレジェンドと言われたい」と明確に平昌五輪での現役続行を宣言していました。その出場を果たし、今回は団体戦でメダル候補に挙げられています。

同世代の自分にとって、この年齢で世界と戦える選手がいることが、励みになります。自分も、レベルは低いですが市民ランナーとして復活を目指すのは、葛西選手がいるからです。ちょっと、特別な思いでジャンプ競技は見ることになるでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栃ノ心、平幕優勝

2018-01-27 22:57:32 | 他スポーツ
今日は大相撲初場所からニュースです。昨日まで12勝1敗と優勝争いの先頭に立っていた前頭3枚目の栃ノ心が松鳳山に勝ち、14日目で初の優勝を決めました。この相撲は松鳳山が突いて出ることを計算して、栃ノ心はもろ手突きで入り、最後で組み止めて寄り切る見事な相撲振りでした。

今場所の栃ノ心の強さの要因は、得意の右四つで左上手を引くのが早かったことが考えられます。腕力では角界No.1を誇る栃ノ心なので、上手を引いて引きつけの強さを発揮できたことで、序盤に高安と豪栄道の両大関に勝ったあたりから乗ってきました。鶴竜との直接対決は敗れたものの、その鶴竜が終盤戦で4連敗と失速したことでチャンスが転がり込んできました。

栃ノ心は、ジョージア(グルジア)のムツケタの出身です。ジョージアにいた当時は、柔道やサンボなど複数の格闘技をこなした柔軟性を持っており、春日野部屋への入門は18歳のときです。出世は早く、入門から2年ちょっとで幕内にたどり着く、将来のホープとして期待の高い力士でした。

彼の相撲人生で転機になったのは、膝の靭帯断裂の重傷を負ってからです。前頭11枚目で負傷し、3場所休場する間に番付は幕下の55枚目という、三段目が見える位置まで落ちます。そこからの復活が劇的でした。幕下55枚目、幕下6枚目で連続で全勝優勝して十両に復帰し、十両も13勝2敗、15戦全勝と圧倒的な強さで2場所で通過しました。

当時の栃ノ心の稽古ぶりを、さいたま巡業でチェックしたことがありますが、十両力士は相手にならないとばかりに圧倒的な強さを見せていました。おそらく、休場している間も痛めている右ひざ以外の場所は懸命に鍛えていたのでしょう。幕下の相撲で彼を見ると、筋肉の量が周りの力士と違い、一人だけ幕内力士が混ざっているような存在でした。

今場所の活躍で、来場所の番付はおそらく関脇まで上がるでしょう。そこからが本当の勝負です。二場所連続で二桁勝てば、大関昇進の可能性すら出てきます。現在30歳と苦労しましたが、ここから大輪の花を咲かせる可能性もあります。幕下に落ちたことを、決して無駄にしなかった、心の強さを感じる優勝でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする