後半、4-3-3の中盤で起用されていた原口元気を下げて、フランクフルトで欧州リーグ優勝と旬な選手である鎌田大地を左MFに投入してきました。この交代は効果があり、前半は使えていなかった左サイドで、鎌田と中山の連携でボールが持てるようになります。もっとも、日本のシュートは遠目から強引に狙わざるを得ず、相手DFに当たったCKはほぼクリアされました。
前半、ネイマールのシュートをファインセーブで何度も止めていたGK権田は、53分のネイマールのシュートも止めていました。チャンスの数ではブラジルが圧倒的な展開ですが、チッチ監督は点が入らないのを見て、サイドハーフを両方とも交代させました。右MFに入ったジェズスはマンチェスターシティではワンタッチプレーヤーのFWという選手で、そういう選手にサイドハーフをやらせるチッチ監督には何か意図があるのだろうと思いました。
マンチェスターシティでは点を取る役割に絞っているジェズスですが、サイドハーフに必要な個人技は十分持っており、仕掛けられるところを見せていました。また、左MFに入ったマルティネリもサイドを崩していました。ギリギリのところでドリブルを止めていた日本も、前半で遠藤航が1枚イエローカードをもらっていることもあって、退場が怖いという展開です。
決勝点はネイマールの個人技からでした。それまで、ネイマールに食らいついていたDF板倉が、ゴール前でファウルしたという判定になり、ブラジルにPKが与えられます。このPKはネイマールが蹴り、助走に緩急をつけたテクニックの前に権田が先に跳んだところを、ネイマールが逆に蹴って確実に1点を確保してきました。やはり、世界トップのネイマールは、PKを外すような選手ではなかったです。
また、南野に代わって左FWに入った三笘のドリブルに期待が集まっていましたが、ブラジルはCBから右SBに回っていたミリトンが三笘に負けないスピードを見せており、決定的には崩されませんでした。そういう、守るオプションも持っているのもブラジルの強みで、南米予選では18試合で14勝4分け負けなしという強さはこういうところにもあるのでしょう。
三笘の仕掛けで一度CKを取り、そのセカンドボールを柴崎がシュートして再度CKになった場面が、少しは日本の見せ場でしたが、GKアリソンを脅かすような決定的な場面は作れなかった日本は、このゲームを0-1で敗れることになりました。やはり、この相手に勝つのは相当困難なタスクで、ブラジル代表がベストメンバーで来た喜びはありましたが、日本代表にとっては壁を実感した結果だったでしょう。
田中碧
アリソン
古橋亨梧
ミリトン
ビニシウス、ネイマール
パケタ、アリソン、カゼミーロ
森保監督
古橋亨梧
カゼミーロ
アリソン
マルキーニョス
ビニシウス
ミリトン
マルキーニョス
遠藤航
伊東純也
チッチ監督
フレッジ
アラーナ
ミリトン、パケタ
マルキーニョス
ミリトン、鎌田大地
ジェズス
前田大然
チアゴシウバ
ファビーニョ
チアゴシウバ、前田大然
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